石屋の孫のエンパス〜精魂込めたものづくり
旅するスーパースター、蕎麦宗です。
長い間、蕎麦宗でアルバイトしてくれたyuto君が無事大学院を卒業して社会人となった。優秀な彼の事だから、就活もすんなりとこなし、外資系の一流企業へと就職したのは嬉しい限り。
ただ、困ったのは蕎麦宗。繁忙な土・日曜日のスタッフが居なくなってしまい、困り果てている。今年(2023年)のGWは、夜の部【navigazione】店主のユウスケや、【タロットで知った…】の亜紀さん達に手伝ってもらってなんとか乗り切ったけれど、んー、なんとかしなくては。
この場を借りて《バイトスタッフ募集中》と、お知らせさせてください。
さて、そのお手伝いをしてくれた一人がHさん。元々お客さんとして蕎麦宗やティータイムに来てくださっていて、作業風景や作業の音が大好きとの事で、
『ちょっと変ですよね』
なんて、作業しながら笑っていた。が、実はそういう方は沢山いる事を知っている。それは蕎麦宗が18年も続いているカウンターの店ゆえで、お客さんとの会話にて良く耳にする事だから。
ところが彼女、実は特殊な能力を持っている。それを言葉に表して発見したのはユウスケで、僕も耳慣れない《エンパス》という単語。共感能力が突出して高く、人によってはモノや植物などとの会話が出来てしまうらしい。Hさんはモノ、特に金属や石の声が聞こえるようだ。
話すに、石材屋さんの孫とのこと。なるほど、それならば!と蕎麦宗の神棚に供えていて、手元にあった頂き物の紫檀の勾玉・龍神数珠などを並べて、
『皆さんから、【レイラインツアー2023】へのお守りとして貰ったんだけど、彼等(石や木や布)がなんて言ってるのか分かる?』
って伺った。すると、
『この子だけ、どうしても出雲とレイラインツアーへ、一緒に連れて行ってくれって言ってます』
と、薄緑色の石の勾玉のネックレスを指を指す。
『これも、どなたからの頂き物なんですか?』
と彼女が言う横で、僕はひとり鳥肌を立てていた。なぜなら、その勾玉は亡き妻・ユミの形見の品で頂きものではない。二人で気に入って何度も旅した出雲・松江で購入したモノだから。
『そっか、じゃあ、それだけは身に付けて持っていく事にするよ』
その時はそう答えて、何事もないように過ごしたけれど、内心、驚きは隠せなかった。当然だけど、彼女はこのネックレスが出雲のモノだともユミの物だとも知らない。僕はHさんの不思議な能力を信じざるを得ない気持ちで、いっぱいだった。
後半へつづく
さて後半
僕はHさんの不思議な能力を目の当たりにして、信じざるを得ない気持ちを、《信じる》に変えた。そして【レイラインツアー2023】には約束した通りに、そのネックレスだけは首から下げて共に旅をした。出雲勾玉も喜んで帰って来たようだ。
よくよく考えてみると、【旅立て赤い靴】に書いたように、あながち靴の声が聞こえたのも擬人化ではなく、僕にエンパス能力が一瞬降りて来たのかも知れない。料理の世界でも『食材の声に耳を傾けて…』などはよく言われることだ。その声が、脳内で日本語に翻訳されて言葉になったとて、大して不思議なことではないではないか。
そして、そんな風に受け入れると、類する特殊能力を持った人達!が身近にまた現れるのだから面白いもの。木と会話できる大工・動物の言葉が分かるヒーラー・神や死者のメッセージを伝える巫女…色んな方々がいるので、また紙面を別に紹介したいと思う。
さて。Hさんように、例えばモノの声が聴こえる方が紅茶なぞを入れてくれたなら、それは実に楽しげだ。ヤカンやティーポットや茶葉と対話しながら、気持ちを込めてのひと雫を落としてくれるはず。
【navigazione】店主のユウスケはもちろん完成の域。ホンワカ雰囲気のスタッフMさんも、精魂込めた紅茶とサービスを提供すべく日々研鑽中!。ぜひぜひ一度【navigazione】と【navigazione tea time】へ、《気付きのひと雫》な時間を堪能しに御来店くださいませ。
ちなみに、Hさんの御主人は皮革製品をハンドメイドしていて、これまた唸るほどに精魂込めて造られている事が伝わって来ます(下記のリンクからどうぞ!)。
思えば日本のモノづくりは本来そうだったはず。《魂》込めるだなんて古いと言われても、コスパなんていうツマラナイことに囚われるのはそろそろヤメにして、もう一度あるべき姿に立ち返り、ホンモノに触れよう。
加えて、それに見合った正当な対価を求める事が(僕にも日本にも)これからの課題。
人と物との境界線を超えて、その《存在》=《魂》があるがままにいられるように、丁寧に、そして楽しく《店》を営業たい。そんな毎日を過ごそうと思う。
では、ガンバラナシませう!
#navigazione #ティータイム #マリアージュフレール #精魂込める #日本のものづくり #エンパス #HSP
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