2023年のあとがき
明けましておめでとうございます。
去年の振り返りをする前に、
まずは去年観た映画28本の中でベスト10を発表します。
第10位 神は見返りを求める
第9位 ザ・キラー
第8位 FLORA AND SON
第7位 ケイコ目を澄ませて
第6位 aftersun
第5位 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
第4位 ザ・ホエール
第3位 Winny
第2位 RRR
第1位 BLUE GIANT
そんなに数は観れなかったけど、印象に残る作品ばかりでした。
今年も楽しみな作品がたくさんあるので意地でも時間を作ります。
ついでにベストドラマ3選
第3位 サンクチュアリ(Netflix)
第2位 Mr.Corman(Apple TV)
第1位 ガンニバル(Disney+)
Mr.Cormanは万人受けするドラマではないやろうけど、僕の中の暗部に思わぬ角度から光が差してワケわからんくらい感動しました。
ラストシーンで使われる曲を何度も聴いては感極まってました。
最後にベストブック大賞
【最優秀賞】
熟達論:為末大
人が成長する上で通る道を、アホでもわかるように言語化してくれている奇跡のような本です。
ここで言う成長とは、ビジネス書で使われる「稼げるスキル」とかの短期的な成長ではなく、「知らないこと知る喜び(広義での勉強)」や「身体に覚え込ませる(スポーツ等)」ための成長ステップの話で、自分自身にも使えるし、子どもに何かを教える上でも応用が効く内容になっています。
【古本市場80円で売ってくれてありがとう賞】
マチネの終わりに:平野啓一郎
5分後の世界:村上龍
自分の中で言葉になっていない感情を言語化してもらって、なおかつストーリーまで面白いんだから80円でこんな体験して良いのかと戦々恐々しながら読みました。
まだまだ自分の知らない世界があるにも関わらず、日々の中で凝り固まって視野狭窄を起こしかけた僕の脳みそに栄養と解毒を同時に施してくれるのが読書です。
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<2023年のあとがき>
久しぶりに振り返りを書こうと思い、この1年で最も使ったフレーズから考えてみた。
「お世話になります〜」
この言葉を何回言っただろうか。
医業といっても色々な業者と関わりがあるため、このフレーズを”それっぽく”言えることが信頼関係を築く上で意外と重要な気がしている。
もはや何に対して言っているのかわからないが「お世話になります〜」と割とそれっぽく言えるようになった。
「人と違うことがしたい」という”こじらせた自分”が完全にいなくなったわけじゃないけど、それよりも押さえつけていた”根がマジメ”な自分に助けられた1年だったように思う。
周りの人たちは長所と思っていても、自分の中ではコンプレックスに感じていることは誰だってあるが、僕の中では”根がマジメ”を長所だと捉えることが中々できなかった。
人と違うことがしてみたい自分と対極にあって、いつも挑戦の邪魔をしてくるヤツという認識だった。
でもこの1年間で「仕事で信頼してもらえるにはマジメさが必要だわ」と不真面目な人を見て思うようになった。
簡単に言えば「約束を守ること・簡単に約束しないこと・守れなかった時は謝ること」
マジメさを無意識に使える人にとってはごく当たり前のことが、ひねくれた自意識過剰なやつにとっては気恥ずかしもあり、ダサく感じたりする。
でも「約束は守るものだ!」と言ってくるモラルの塊みたいな自分がいたおかげで、そこはクリアしていたんだなと気づいた。
マジメな自分、ありがとう。 今まで邪険に扱ってすまんかった。
”殻をやぶる”とか”新しいスキル”の必要性が叫ばれる時代に、今まであえて開けてこなかった引き出しにあったもので1年間勝負できたことは非常に新鮮な体験だった。
無理に役割を演じる必要がないのは、精神的にもすごく重要なことだと思う。
さて、こんな内省をしてる間に娘氏が1歳になった。
コロナで新婚旅行に行けていなかったので、夏に家族で沖縄に行ったのは良い思い出。
娘氏の成長に合わせて家族の時間の過ごし方も変わり、今では一緒に歩いて公園に行ったり大型ショッピングモールの子どもが走り回れるエリアに娘を解き放ったりして、家族だなぁと実感することが増えてきた。
どれだけ客観的に見ようとしても我が娘が世界一になってしまう心境も痛いくらいわかってきた。この愚かさが人間である。人間合格である。
そういえば春には近所の公民館で行われている英会話スクールに3ヶ月ほど通った。
ご近所のマダム達と一緒に基礎の英会話を学んで、久しぶりに使う英語筋の筋肉痛を感じつつ、自分のレベルの低さに落ち込んだ。
冬には6年ぶりにTOEICを受験した。
次は2月に受ける。良い加減に読み書きや会話を習得して、視野を広げたことをしていきたい。
合間には変わらず野球をしたり映画を観たり本を読んだり音楽を聞いたり。
ベストブックに選んだ”熟達論”の「人は螺旋状に成長する」という言葉が心に残っている。
他人には同じことの繰り返しに見えていても、1ミリずつでも深く面白い人間になっていたい。
とまぁこんな感じで、子どもが産まれようが環境が変わろうが相変わらず自分に期待したり失望したりしながら日々を生きています。
書き始めたらもっと書きたいことがあるなぁと思って止まらなくなってきたので、今回はこの辺で終わってまたテーマを絞って感じたことを残していこうと思います。
では、今年も深海から浮上できる瞬間を夢見てこの海を夢中で泳ぎ回ります。
2024年もお世話になります〜