見出し画像

解離のこと

今日は私の病気のことについて書きたいと思う。
私は複雑性PTSDという病気を持っている。
その中でも、日常生活に影響を強く及ぼしている症状に「解離」がある。

解離症状といっても、さまざまな症状がある。
私の場合、記憶が抜け落ちたり、意識がとんだり、脱力したり、硬直したり、
身体にも心にも症状が出る解離が見られる。

解離する前兆がわかる時もある。
頭がぼーっとしたり、ふわふわしたり、頭が痺れたりする。
前兆が全くない、あるいは前兆に気づけない時もある。

解離が起こるメカニズムは色々と言われていると思うけれど、
私が自分を観察していて感じるメカニズムは、
頭がいっぱいいっぱいになった時に、頭がショートするみたいに起こることもあるし、
フラッシュバックした時に、その衝撃に心も身体も耐えることができなくて、シャットダウンしてしまう感じの時もあるし、
何かトリガーに引っかかって、恐怖を強く感じた時に、フリーズしてしまう感じの時もある。

前兆に気づいた時、どうにかこっち側にとどまろうと、
周囲の刺激に注意を向けたり(グラウンディング)するのだけど、
向こう側に引っ張られる力が強すぎて、ほぼ敗北してしまう。
しかも、解離しそうな時の、向こう側とこっち側の狭間にいるときが一番きつくて、
向こう側にとんでしまった方が、身体(主に頭)的には楽というか、
リセットされる感覚がある。
だから、身体レベルで解離することが強化されてしまっているのかもしれないとも思う。
でも気持ち的には、また周りに迷惑をかけてしまった・・としんどくなる。
その気持ちが大きくなりすぎると、行きたい場所にも、行かなければならない場所にも行けなくなってしまう。
今日もそんな弱い自分に負けてしまって、作業所を休んでしまった。

どうしたらこの厄介な解離を減らすことができるのか。

ありきたりな答えは、ストレスを減らすこと、かもしれない。
もちろん余計なストレスを一時的に減らすことは、少しは有効かもしれない。
でも、なんとなく、ナンセンスな気がするし、
ストレスを減らそうとしたら、やりたいことも、やるべきことも、何もできなくなってしまうような気がする。
ストレスを減らすというより、ストレスに対する耐性を上げるというか、
閾値を上げる方が賢い気がする。
これは、身体を柔らかくするように、
心もストレッチをすること。
ポリヴェーガル理論でいう、「耐性領域」を広げていくこともそうだ。


私の生活には、地雷が多すぎる。
ただただ普通に歩きたいだけなのに、
ふとした時に地雷を踏んでしまって、過去に吹き飛ばされてしまうのだ。
今が瞬時に過去になってしまう。
それが私のフラッシュバックで、解離につながっている問題であると感じる。
地雷を取り除くことはできないできないけれど、
この辺りに地雷があるよ、と何かマークできたら、
それを避けたり、
どうしても地雷を踏まないと通れない道だったとしても、地雷を踏む準備ができるかもしれない。
どうしたらマークできるのか、今はまだ自分ではわからないけれど・・・。


他には、責任をもつこと。
自分の回復に責任をもつことが大事だと、最近実感しているけれど、
自分の身体に責任をもつことも、とても大事なのかもしれない。


自分で解離を意識的にコントロールできていたら、きっともう解離なんて起こさないで生きていけていると思うから、
それを身体に責任をもて、なんてキツイなあと思ってしまうけれど、
きっとそういう話でもあるのだ。
自分の行動に責任をもつ、ということにも通じるかもしれない。
解離している間(記憶がない間)にやってしまったことがあったとしても、
それが私の中の誰かの仕業だったとしても、
私がやったことには変わりはなくて、
ちゃんと自分で尻拭いをすること。
周りの人に迷惑をかけてしまったのなら、
ちゃんと説明をして、きちんと謝ること。
コントロールできないから仕方ない(のだけど・・)と脇に置いてしまうのではなくて・・・。

そんなふうにして、少しずつでも解離を減らしていきたいと思う。
解離している間の無駄にしてしまっている時間を、
もっと自分が主導権を持って使えるようになっていきたいと思う。

解離に困っている人は、きっとたくさんいて、
みんなはどう受け入れて、対処しているのか聞いてみたいとも思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?