雑草の生きる力を肌で感じた。
以前アトピー療養しながら暮らしていた家の前には空き地があり、なかなかのどかな場所でした。体調の良い日には、玄関周りや庭の草抜きをするのがちょっとしたストレス発散。
草抜きというものは、やり始めるまでは面倒ですが、一度始めると結構止まらなくなります。スーっと根っこまで抜けた時の満足感といったら…爽快ですし、土に触れるのでアーシング効果も期待できます。
さて、一つ前の記事で、精油の使い方を誤った結果、大炎症を起こしてしまったことを書きましたが、それに続き今回もまたトホホなお話です。
アトピーケアについてではなく、草抜きにまつわる失敗話な上、実は誰でも知っている常識の話かも…自分の無知を露呈するだけだったらお恥ずかしいのですが、お付き合いいただけると嬉しいです。
あれは初夏の頃、緑が青々としている季節。
その日は久しぶりによく雨が降っていました。
「この雨が止んだら草抜きしよう。土が柔らかくなって、根っこまで抜けやすいし、絶好の機会だ!」
とやる気まんまんでスタンバイ。
そして雨が止んだ翌日太陽が高くなりすぎないうちにと、せっせと草抜き開始しました。
開始して10分もたっていないと思います。
身体に違和感を感じ始めました。
身体の奥深いところから、熱を持ったようなかゆみがムズムズ。
「おかしいな」と思ったのも束の間、痒みはあっという間に全身に、特にアトピーが出ていた上半身に広がりました。
え、紫外線??いや、これくらいの天気でここまでなったことはない。
草?いや、ここの草抜きはいつもやっている。。。。
とにかく痒さでのたうち回って半分パニックの中、
なすすべなく、かろうじてヨモギ蒸し用のポットに、持っていた温泉水を張ってその湯気を浴びると何とかなるかもしれないと、マントをかぶってひたすら蒸されていましたが、あまり状況変わらず。
止まることなく内側から痒みが湧き出てきます。
先に電話で助けてを求めていた母から折り返し連絡があり、
お世話になっている温泉宿からのアドバイスで「とにかくシャワーを浴びて」とのこと。
急いでお風呂に駆け込みシャワーを浴びると、湧き上がってくるような痒みは引いていき、気持ち的にも落ち着いてきました。
燃えるような痒みでエネルギーを使い果たし、一体何だったんだろうかとただただ疲労感に包まれ、よもぎ蒸しポットで再び温泉水の湯気を浴びてボーっとしていると、
アドバイスをくれた温泉の方から電話があり、「たぶんこういうことだろう」というのを教えていただきました。
原因は「雨上がり後、晴れた日の草抜き」でした。
聞いたお話によると、
•草は抜かれた時にかぶれやアレルギーの元となる成分を発散している
•雨降り後、その成分は水とくっつく
•晴れると水蒸気となって浮遊し、肌にもくっつきやすくなる
とのこと。
つまり、普段の草抜きは平気でも、かぶれ成分が含まれる水が蒸発すると肌にくっつきそのまま長時間留まり、その結果アレルギーやかぶれが出やすくなるそうです。
前日は雨だったこと。
当日晴れていたこと。
草の成分がずっと付いていたから、シャワーで楽になったこと。
と、合点は行きましたが、身体的なダメージは強く。。。掻きむしりで皮膚の状態が二歩も三歩も後退してしまい、悲しくて情けない気持ちでいっぱいでした。
ですが同時に、抜かれた時に相手に毒となりうる成分を発散してくるなんて、「草も生きようとしてるんだなぁ」と、雑草と呼ばれる彼らの生きる力も見た気もしました。
実際の草の意図はわかりませんが、自分なりの発見を得たので、まぁ良しとするか、と半ば強引に自分を納得させました笑。
あの家で草抜きをしていた時、彼らが咲かせる花がとても可憐なことを知りました。沈んだ心に染み入るものがあり、いつも励まされていました。
同時に、こういう風に気づかれなくとも綺麗な花を咲かせられる人間であれたらなぁと思ったものです。
ということで、雨上がり後の草抜きには皆さんもお気をつけくださいね。
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