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2023という1年間(12月エッセイ)

今回は『不器用と夕暮れ』の著者、素朴さんに激動の2023年についてインタビューしていきます。

Q. 2023年は楽しかったですか?

う〜ん、いきなり難しい質問ですね(笑)いろんなことに必死だったので「楽しかった」という印象は強くはありません。今年は自分の中でいろんなことが変化した1年でした。

Q. いろんなことが変化?

はい。例えば、職場の人間関係で深刻に悩んでいましたが、紆余曲折あって改善しました。今はゼロではありませんが、少なくとも「悩み」というレベルではありません。

Q. それは良い変化でしたね。お仕事のことで悩んでいる印象が強い素朴さんですが、最近お仕事の調子はどうですか?

あぁ、やっぱりそういう印象ですよね(笑)そうですね、実は最近調子がいいんです。人間関係の改善も大きいですが、いい意味で慣れてきたのかもしれません。ダークサイドから復活して、本来の自分自身を取り戻しつつあります。最近めちゃくちゃ忙しいんですけど、周りの先輩方に教えていただきながら、なんとかこなすことができていて、それがすごく充実感に繋がっています。

Q. それはおめでとうございます!私たちもなんだか嬉しい気持ちです。

ありがとうございます。やはり精神的に落ちてしまっていると、本来のパフォーマンスができないような気がします。いかに心身ともに健康に保つか。その大切さが身に沁みる1年でした。

Q. ちなみに素朴さんにとって、心身の健康を保つ秘訣とは何でしょうか?

そうですね、やはり一番大事なことは「睡眠」と言いたいところですが、普段は残業してどうしても十分な睡眠時間が確保できない日が多いので難しいところです。早く寝ることに越したことはないですが。あと、休日は平日にできない好きなことをして、リラックスしてます。温泉に毎週末通う生活が定着してきたのですが、今年の変化としては大学時代の友人にサウナを教えてもらってからどハマりしました(笑)。今年何回行ったんだろう……(笑)

Q. 元気な素朴さんにインタビューできて嬉しい限りです。プライベートも充実といったところでしょうか。

あ……いや、まぁ、そうですね。ちょっとすみません、深呼吸させてください。

Q. 大丈夫ですか!?不快な思いをさせてしまい大変申し訳ございませんでした。

いえ、こちらこそ取り乱してしまいすみませんでした。職場の人間関係は改善したと言ったのですが、実は恋愛関係で色々ありまして……ただ、そこから学ぶことも多かったのも確かです。もう出会いに飢えたモンスターも過去に囚われた特級呪霊も卒業します。その場の感情に任せて勢いで付き合うことも。ただ、経験値が不足していたなぁと。やはり僕は不器用な人間なので仕事も恋愛もあれもこれも手を出してはいけないようです。もうアプリなんて運命に抗う行為はやめて、己の運命に従っていこうと思います。きっと女優の福原遥さんと結婚する運命だと信じています。

Q. 色々乗り越えてきた1年間だったということですね。最後にいつも連載を読んでくれている読者の皆様へメッセージをお願いします。

中国の有名なことわざで「人間万事塞翁が馬」というものがあります。端的に言えば悪いことの後には良いことがあり、良いことの後には悪いことがあって然るべきだという意味です。人生、何が起こるかわかりません。僕の人生を振り返ってもこのことわざが当てはまりますし、きっと皆さんにとってもそうだと思います。ただ、悲観的にならないこと、自分を悲劇のヒロインだと思わないことが大切なのではないかと思います。僕は自分自身を朝ドラの主人公だと思っています。朝ドラには毎週何かしらの変化があり、主人公の人生が進んでいきます。良いことが起こった週が続けば、「あれ、もしかしてそろそろ良くないことが起こるのではないか?」という疑念を視聴者に抱かせる、まさに「人間万事塞翁が馬」を表したようなものです。正直今は苦しいです。毎週日曜日の夜が憂鬱で仕方ありませんし、将来の不安が頭をよぎります。でもいつかはこの闇が明ける日が来ることを信じています。朝ドラは平気で次の週に何年も年数が経って場面がガラッと変わることがあります。皆さんも朝ドラの主人公です。そして、忘れてはならないことは、朝ドラは必ずハッピーエンドです。一緒にそれぞれのドラマを作り上げていきましょう。


そぼく⚫︎社会人3年目。noteにてエッセイストとしても活躍。代表作『不器用と夕暮れ』

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