「3/26第5号」

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 3月も最終週となりました。本Blogを開設して、もうそろそろ1ヶ月と言ったところでしょうか。こうやって見返すと、勉強会が始まったり、社会福祉士及び精神保健福祉士国家試験の合格発表に触れたりとしてきました。今週号は「3月を総括する」特集でいきたいと思います故、宜しくお願いいたします。

1.3月を総括すると

 真っ先に申し上げたいのは、なんと言っても日本の新型基幹ロケットであるH3試験2号機打ち上げ成功である。これ以上何もいうことはない。2月17日のことであるため、「3月を総括する」という本旨からすでに逸れているが、私自身打ち上げ成功は毎月でも取り上げたいほどの、良い知らせである。
 さて、社会福祉士及び精神保健福祉士国家試験の合格発表で、社会福祉士の合格率が58.1%であったことは記憶に新しいところである。国家試験については、ソーシャルワークの専門性と絡めて2週間分配信した次第であり、3月は特に力を入れた次第である。社会福祉士や精神保健福祉士と言ったソーシャルワーク専門職は、資格が誕生する当初から批判にさらされてきた歴史がある。今も尚その批判にさらされているが、中堅やベテランのソーシャルワーカーが、社会福祉士や精神保健福祉士に対して、資格取得の意義はないとの旨、Twitter(現X)で散見される状況である。今でも記憶にあるのは、私は精神保健福祉士国家試験を受験する当日の朝に、資格不要論を唱える方がおり、めまいを覚えた次第である。このような苦い経験があるからこそ、私は社会福祉士及び精神保健福祉士という国家資格に対し啓発することを決めたのである。そう考えるとこの時期はどうしても、資格や専門職について考える時間が増えるのである。
 次に、Twitter(現X)の音声配信サービス「スペース」にて開催されいてる勉強会と、関連する話題である。この1ヶ月は週3回2時間「社会福祉の原理と政策」を巡ってじっくりと学んできた。改めて考えると、私がいかに無知であるか、強いて言うなら「私が何も知らないことを知れた」であろうか。勉強会は学生が主体となっており、参加者の1人としているが、脂汗を書きながら、調べ物をしながら応答している状況である。しかしながら、私自身の学びが深まっていることは間違いなく、特に嶋田啓一郎とティトマスのつながりから、力動的統合理論のかなめであり、社会福祉の究極目的たる「全人的人間の統一的人格の確立」について、見出すことが出来たと思われたが、同時に分からないことも増えたことから、ただ自らが無知であることを知らしめられた次第である。いずれにしても続く限り参加していく所存である。

2.「散髪」なるもの

 3月を総括するとしたら、この話題も欠かせない。
 最近は「○○なるもの」や「合目的的」や「概念規定」など、覚えたての格好いい言葉を使う中学生のような私であるが、すっかり伸びた髪を散髪するに至ったのである。正味5ヶ月程伸ばしてきたが、これには資金的な理由とスケジュール的な理由がある。散髪は専門職に切ってもらう必要がある。理容師と美容師であるが、随分前に勇気をもって、スタイリストに尋ねたことがあった。するとなかなか興味深い答えが返ってきたのである。このスタイリストさんとは、カットモデルをしている頃からの付き合いで、彼女がジュニアスタイリストからスタイリストになったとき、カット料金が増えたが、技術が上がり、カットの時間も短くなったことを覚えている。
 ソーシャルワークなるものも、そうではないかと考える。髪を切ることは、誰でも出来なくもないだろう。しかし知識や技術があり、利用者のニーズと髪質のアセスメントをして髪型を決定していくさまは、まさに専門職ではないだろうか。
 そんなことを考えている内に、散髪は終了するのである。実にありがたいものである。

3.「専門職」なるもの

 3月は図書館にて本を借りることや本を読むことが増えた。そしてソーシャルワーク専門職について、勉強会についてと様々考えるようになってきたといえる。そんななか、三島亜紀子著「社会福祉学の<科学>性:ソーシャルワーカーは専門職なのか」勁草書房,2007.を読むことができた。詳しいことについては別の記事でまとめるとするが、挑戦的な主題や副題とは裏腹に、ソーシャルワーク理論の歴史や動向について丁寧にまとめられていたものである。三島氏の博士論文をまとめたものであるが、フレックスナーやリッチモンドだけでなく、海外のソーシャルワークの動向について、三島氏ご専門である児童福祉領域について取り上げられていた。
 今後勉強会にて「ソーシャルワークの基盤と専門職」について触れることもあるだろうから、この書籍は参考になったと言える。主題や副題が挑戦的であった為、些か手に取りづらく感じていたが、学びを深めるよい機会となった。 

4.次回に向けて

 さて、色々と書き散らしたので、これくらいで筆を置こうと思う。
 気がつけば3月が過ぎ去っていったような、そんな印象である。次回は4/2に第5号を配信する予定であるが、春めいた暖かい話題でも記事にしようと考えている。そうなれるよう、日々実践、日々研鑽へと邁進していく所存である。
 まだまだ、書き続けるとする。 


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