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卒業🌸 今日も明日も私は"私"として生きていく

大学ではオーケストラを続けて、たくさん演奏会に出て、好きな曲をいっぱい演奏したい。長期休みを使って留学とかも行けたらいいな。思う存分音楽をやったら、大きな企業に就職して、エンジニアになって、バリバリ働くお姉さんになるんだ。
高校最後の春休み、キラキラした大学生活を夢見て、ワクワクした気持ちで胸がいっぱいだった。

1年間の休学を挟んだことでちょっと遅れちゃったけど、春から社会人になる。

でも、大学に入学したときには想像もできなかった自分で、新生活を迎える。

オーケストラには入団したけど続けられなかったし、留学もしなかった。コロナがあってキャンパスライフもあまり満喫できなかったし、エンジニアにもならない。(たぶん想像していたバリキャリウーマン的なものにもならなさそう?)

当初の理想とは何もかすっていないけど、でも、入学時よりも今の自分が好きだ!自分のことをたくさん受け入れられるようになって、自信が持てるような要素もちょっとだけできたような。学生生活の中で素敵なひとともたっっっくさん出会った。明日はどんな1日になるだろうか、そんなことを考えながら毎晩寝れるだけでも、幸せだ。


長く続けたことをやめたときの勇気は、今の私を強くしてくれてる

オーケストラは大学3年の夏に辞めた。

中高から続けて、レッスンにも通って、大学生になったらここに入りたいと思っていた団体の演奏会にもたくさん足を運んでいた。隙間時間ができたら自主練をして、良い楽器が欲しくて部活動をしながらもアルバイトでお金を貯めた。

大学に入学して最初の1年間は、授業の合間を縫って譜読みをしたり、できるだけたくさんの有志演奏会にも参加したり、とっても充実してた。

だけど、いろんな理由(コロナ、環境、インターンなどを始めて自分の見る世界が変わってしまったこと、etc…)が重なって続けられなくなってしまった。

割いた時間、お金、そして何よりも素敵な演奏をすることを目指してきた今までの自分を裏切るようで、ひっったすらに悩んだ。
結局最後まで、人に頼るみたいなことはできなくて、自分で辞める決断をした。毎日毎日泣いてたような気がするし、長く続けてきたことを辞める勇気をなかなか持てなくて、ああ続けられなかったんだなって周りに思われるのも嫌で、悔しい、苦しい、つらい、みたいなネガティブな感情の渦にいた感覚は、今でも鮮明に思い出せる。

だけど、誰に言われたわけでもなく、自分で辞めると決めた。

結局その決断に後悔したことはまったくなくて、たくさん悩んで決め、新しい道を切り拓くことができたという事実が、今の自分を強くしてくれてると思う。


自分の直感に従うということ

大学生活の中で、自分自身で選択をしなくてはいけないシーンがたくさんあった。進路に迷ったとき、新しいことを始めるか迷ったとき、次にすすむ方向を決めるとき、"自分"はどうしたいのかをひたすらに大事にするようになった。

生活をしていると、こうした方がいい、これをやってほしい、こうするべきだと思う、みたいな言葉を受ける機会がたくさんある。

でも結局自分がどうしたいかなんて、自分が1番よくわかってる。

何かを選択しないといけない場面に直面したとき、必ず自分の心の声に従う。不必要な我慢をすること、中途半端に割り切ったりすること、納得のいっていない物事を進めることなんかはどうやらとっても苦手らしい。

「自分に嘘をつかない」

学生生活の中で大小たくさんの選択をしてきて、今の自分がもっとも大切にしていると胸を張って言える価値観が形成された。


人と比べる必要なんて、本当にない

幼い頃負けず嫌いだったせいか、気づいたら負けるのが嫌で勝敗をつけないような世界を好むようになった。今でもやっぱり「勝つ」という言葉はあまり好きになれなくて、どこか胸がキュッとするような感覚がある。

大学生活の中で、縁あってデザインというものに触れるようになり、人と比較して秀でるということよりも、唯一無二の価値観やセンスというものに魅力を感じるようになった。

そして、唯一無二であることの素敵さというのは、自分にとっては一つの作品やサービスだけに当てはまるものではなく、人の存在というものに対しても同じ考え方をするようになった。

自分自身の将来について考えたとき、この方みたいな素敵な作品を作りたいな、こんなキャリアを歩めたらかっこいいな、なんて思えるような憧れの存在となる方々はたくさん思い浮かぶ。

だけど、自分はどう頑張ってもその人にはなれない。

自分は自分として生きていくしかなくて、誰かのキャリアを完璧に模倣できるわけでも、まったく同じ功績を残すことも不可能だ。

前例やすでに切り拓かれた道を頼りにするのではなく、自分の感覚を頼りに少しずつでも前に進んでいきたい。今日も明日も私は"私"として生きていく。

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