子連れワンオペ里帰り
先日、3歳児と1歳児を連れて里帰りしました。
行くと決めてから実際行くまでの間に自ら少しずつ退路を断っての決行です。よく途中で「やっぱやめた~!」ってならなかったなわたし。
目的の項目で「は?」ってなるかも知れないんですけど、親の顔より多く見た居酒屋のおばちゃんが引退を決意してお店閉めるって聞いたんですよ。それを聞いた幼なじみが飲み会開催宣言したので、一縷の不安を心に宿しながらも出席を決意しました。
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突然ですが、わが家はみかん農家なので11月に入るとめちゃめちゃ忙しいです。
ゆえに、まずしたことは夫にお伺いを立てること。
「ほんと急なんだけどさ、あなたには1mmも迷惑かけないから娘と息子連れて実家に帰ってきてもいいかな?」
これです。NOの隙を与えない。
夫にYESと言わせることでわたしの退路を断つ (※1)
一番は交通手段よね。仕事で忙しいから送り迎えいらないですここからバスで行って電車乗って新幹線で頑張りますってことよね。
そして娘と息子を連れて行く。わたしがいないとどうにもならないのは目に見えているのでね。母親1人に敵わない、大人3人(夫と義父母)よ……。
ちなみに夫の答えは「いいよ。迷惑かけないなら」でした。FU○K!!
そして仕事の休みを取りました (※2)
近所の友人にも帰るよ宣言しました (※3)
新幹線のチケットも手配しました (※4)
さぁ! 退路を4つも断った(※1〜4)ので行くしかなくなったよ! 行っくぞー!!
750km移動への不安
750kmっていうのはグーグルマップで出した車での走行距離なのでおよそなんですけど、直線距離で東京から北海道の長万部くらいだそうです。どこやねんなるほど分からん。
1. バスで最寄り駅へ(90分)
2. 電車で広島駅へ(50分)
3. 新幹線で三島駅へ(乗換含め4時間弱)
4. 車で実家へ(90分)
3歳児と1歳児を連れてこの移動タスクこなすの、まじ不安でしかない。
そもそもバスの時間が長い。車で行ったら半分の時間で行けるのに。でも迷惑を掛けないと豪語した手前、夫に「送って欲しいよぉ♡」なんて言えないでござる。どうしたらいいでござる。
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結局、最寄り駅まで義父が車で送ってくれることになりました。
やったー! ありがとうじいちゃん。すごいね、孫のためならなんでもしてくれるんだねじいちゃん。
それでもすべての不安が拭えるわけもなく、電車でのシミュレーション、新幹線で遊ぶおもちゃや食べるお菓子の選定、あっちについてからのチャイルドシートの確認諸々を抜かりなく隙なくしていく日々が過ぎました。
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結果からいうと、行きも帰りも思ったほど悪いことは起きませんでした。最悪を想定していたっていうのもあるのかなと思います。
二人とも(特に娘)がめちゃめちゃいい子だった。
ご協力ありがとうございました。
実際に750kmを移動
前日にほぼほぼ荷物を揃え、7時半には家を出るからとこの日は子どもたち6時起き。わたしは5時起きで化粧と着替えと荷物の最終確認を終え、朝ごはんを作るところからスタート。
1歳児はまだまだご飯介助が必要なので、ふたりの朝パンの残りであるパンの耳を食しながら介助。娘はチョコとジャム塗りたくったパンを意気揚々と食べる。ご機嫌取りはもうはじまっている。
じいちゃんを伴って駅に着いた頃、目当ての電車がまだ来ておらずゆったりとした気分で一人分の切符を購入。行って来ますを告げていざ乗車。
電車のあれこれを500万回シミュレーションしてても、実際乗ってみないと分からないこといっぱいありますね。
まずさ、ベビーカーと車椅子のマークのついてる車両があったからそれに乗るじゃん。でもそこってやっぱり介助者が座席に座る想定はないわけじゃん。わたしが座って、娘を隣に座らせて、前にベビーカー(in 息子)置いてってしたら身動き全然取れないうける。いやわたしとベビーカーだけなら立ってるんだけど娘がいるからさ。わたしが座らないと娘も怖がって座らないんですよ。3歳児が50分立ってるのも無理があるし、まぁ座るよね。
ちなみにこの日はベビーカーの荷物入れに抱っこ紐、わたしは便利なanelloのリュック、娘はジュニアカープFCのリュック。リュック便利~!! って思ってたけど背もたれのある席に座るの不便! 盲点!
わたしの準備(知識)不足はあったものの、息子と娘はちょう良い子でいてくれたのと、広島駅降車の際に優しいお姉さんが手伝ってくれて無事に電車は乗りきりました。ありがとう。優しさプライスレス。
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もうね、さっさと新幹線口に向かいます。
何かあったら困るから、行けるところまでは行っておく。トイレの時間やおむつ交換の時間を計算しながら新幹線用の改札を抜けました。
で、そこで、初めて目にした案内板。
「キッズスペース」
えなに、え、なに?
え、知らないけど?
し、知らなかったよ〜〜〜!!!
そんなスペースあったのか〜〜〜!!!
全然知らなかった。そして写真とか撮ってくれば良かったのに全体写真ない。なので詳しいことは上記の記事からどうぞ。
娘がボロボロこぼしながらエンゼルパイ食ってた写真しか撮ってなかった。エンゼルパイ、おやつに入れた記憶ないんだけどな。
一回床にはたき落としてから床を濡れティッシュで拭くという面倒掃除をしました。まぁまぁ、これ新幹線の中じゃなくてよかったやんとポジティブに。
その後、多目的トイレで息子と娘のおむつ替え、わたしは極力水分を控えて三島駅まで頑張る所存で新幹線のホームへ。
新幹線の乗車に不安があったのでまず息子を抱っこ紐で抱っこ、娘をベビーカーに乗せました。なんかあのホームと車両の隙間がめっちゃ怖くないですか。電車も乗り慣れてないから、3歳児があれを乗り越えられると思えなくて。
そして無事乗車。列には並ばず後方待機して一番最後に乗り込みました。とりあえず新幹線が発車してから座席に向かう。
席は進行方向に向かって車両の一番前の席。こんな感じでベビーカー押し込んで、A席に娘、B席がわたし。この時点でC席は空いてました。
娘は座ってすぐにお菓子袋を取り出し、棒付き飴を食べはじめる。実はこれがめっちゃ良かった。30分の時間潰しになりました。飴なめながら窓の外見たり車内を見たり、その間わたしは息子の手を握って腰辺りをとんとんしながらお昼寝させるっていう。ハ、ハラショー!!
これ今回の反省点なんですけど、席は2列席を取るべきだった。もしくは3列席の3席全部。
切符購入の時点では進行方向に向かって一番前って考えしかなく、通路側に他人が座ることを想定してなかった。荷物も多いし、出るときにめちゃめちゃ気を遣う。ぴえん。
しかも今回連休やら紅葉シーズンってこともあり激混み。さらに言うと外国人観光客が多い。あの人たち移動時間めちゃめちゃ有効に使うんよな。行きで京都から隣に乗ったお姉さん5cmはあろう分厚いハードカバーの帳面出して日記書き出した。糊で御朱印を貼り、色ペンで絵を描く。すごい。
そんなことしてるのに新神戸で降りる申し訳なさよ。つたない英語で「スミマセ~ン! 出マス~!」っていう。もう英語じゃない。
乗り換え時の降車乗車は娘ベビーカー、息子抱っこ紐です。面倒だけどこれが一番安心だった。
乗り換え後すぐにお昼ごはん。いつもなら駅弁だけど、この日は娘と息子の食事も考えて朝買ったコンビニおにぎり。娘用にはひとくちサンドイッチ、息子はお弁当BF。息子はご飯食べてまたすぐ寝ました。えらいなおまえ。本当えらいな!!
さてさて、三島駅到着時間10分くらい前に座席を立って扉付近へ。乗り換えの時もそうだったけど、何事も早めの行動を心掛けていました。
ベビーカーの降車を助けてもらうため予め両親に連絡取っていたので到着後の心配はなし。
降りる号車も知らせてたので、まじでスムーズ。
このとき扉付近で抱っこ息子とベビーカー娘にスマホで子ども向けの動画見せてたら、娘と同い年くらいの男のも一緒に見入ってたので見せてあげてました。わたしより若そうなお母さんにお礼言われ話しつつだったんだけど、一人で二人連れてるわたしを終始「えらい……すごい、えらいです……」って褒めてくれて嬉しかったです。えへへ。
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どうせなら帰りも少し。
行きと大して変わらなかったんですが、帰りは降車乗車の際に息子をベビーカー、娘には歩いてもらいました。例の隙間、飛び越えさせましたよ。まぁわたしが手を引いたって言えばそうなんですけど、多目的スペースのある11号車後方(車椅子の乗り降りがしやすく扉が広い)からの出入りだったので余裕がありました。最初からここにすれば良かった。
棒付き飴、わざわざ買いました。
頼む、30分、頼む!! っていう気持ちすごかった。
結果、ダメだった。
「おいしくない」だって~~~~~!!! くっそー、思い通りにいかねぇなあ~~~~~!!!!!
知らない土地で6日も過ごしたことで息子の心境に変化があったため、行きよりも帰りの方が手が掛かることが多かったのですが(知らない場所で知らない人間に囲まれたことによる「ままたすけて」状態)旅をはじめる前に想定していたほどの悪いことは起きませんでした。良かったよ。
広島駅のホームで夫が待っててくれました。
1mmも迷惑掛けないという話は、優しい夫がなしにした。迷惑じゃないからって言ってくれてどうもありがとう。すげー頑張ったじゃん一皮むけたじゃんって褒めてくれてありがとう。全部わたしのわがままで繁忙期に家を空けたのにまじでありがとう。
はーーーーー。
疲れたけど楽しかった!!!
しかしタイトルの語呂めっちゃ良くないですか。