仕事用スケジュールノート
日誌を引越しのたびに処分した、と書いて、そう言えば、日誌の話をしていないな、と思いました。
教員は、日誌については人それぞれですが、同僚で、のちに校長になった人(公立は新聞に載ります)は、どの人も、何らかの日誌かスケジュールノートを書いていたように記憶しています。
これは、記録は身を守るから必ず出来事を記録しておけ、と諸先輩から言われた通り、記録の側面もありますが、事件・事故は個別に報告書を書くので、それ以外の用途、つまり予定管理です。
市販のデスク用スケジュールノートを使っている人をよく見ましたが、ある同僚が、オリジナルで大学ノートに線を引いて一週間の予定を見開き2ページに書いているのを見て、真似して自分のオリジナルのノートを作りました。
その同僚のは、大学ノートを左右ページをそれぞれ横3段にして、左から月曜、火曜、水曜、右ページに木曜、金曜、土曜と続きましたが、当時、ちょうど週五日制が上からのお達しで導入された頃だったので、土曜は空欄だったように思います。
私は左ページを縦に3列にして、月曜・火曜・水曜として日にちを入れ、右ページも縦3列で木曜・金曜・土曜として、土曜を斜線で区切り、日曜も入れていました。これはクラブ付き添いがあったからです。
プライベートの学会(中古文学会・和歌文学会・和漢比較文学会)も、バッティングしないように、書き込んでいます。
平日はそれぞれの日の時間割を書き入れ、8行目あたりで横線を入れ、そこから下に、出来事やノルマや授業進度やらを書き込んでいました。
途中で、カレンダーの日曜始まりを見ていて、日付を間違えたり、祝祭日を書入れていなかったりして、問題が起こったので、市販のスケジュールノートを使ったこともありましたが、フリーになるまで上手く使えず、また大学ノートに戻ってきました。
市販ので上手く行かなかった理由は、夏休みです。春休みは、昔より人事がずれ込んだために、最早無くなっていたので、むしろ三月は繁忙期でしたが、夏休みは記述が減るので、カットしたいのです。夏休みに学校のノートを見たくない、という気持ちもありました。
非常勤講師になってからは、仕事ごとに予定表を持っていたりします。持って行くカバンを変えるからです。
バッティングやダブルブッキングを避けるために、一番日数の多い高校のノートに、他の大学やら学会などの大まかな予定は全部書きこんでいる時もありますが、教諭だった時は研究会や学会に行っていることは同僚に言っていなかったので、完全に別の手帳に書いていました。
だから、割と記憶がバラバラで、二つの違う人生を送っているような気がしていました。
今回、このスケジュールノートのことを書こうと思ったのは、日誌の処分で思い出したのがきっかけではあるのですが、若い同僚が私のスケジュールノートを見て、目を丸くしていたのを見たのも大きいと思います。