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インスタグラム、10代の利用を制限へ - 企業に求められる倫理観 -


ニュースのまとめ

米メタ社は、10代のインスタグラム利用を一部制限する新たな機能を導入します。暴力的な投稿の非表示や、フォローしていない相手からのメッセージ制限など、10代の利用者が安全にSNSを使えるようにするための施策です。2025年1月には日本でも導入予定で、他のSNSにも同様の機能が展開されます。

ポイント1: 10代向け制限の概要

メタ社は、10代のインスタグラム利用者に対して、フォローしていないユーザーからのメッセージを受け取れない設定を初期状態にすることを発表しました。また、暴力的な内容の投稿や攻撃的な言葉を自動的に検出し、非表示にする仕組みも導入されます。16歳未満のユーザーがこの制限を緩和する場合、保護者の同意が必要です。これにより、若年層への悪影響を減らす狙いがあります。

ポイント2: 利用時間の制限と通知の調整

新たに登録する18歳未満の利用者は、初期設定で投稿が非公開となり、1日の利用時間が60分に達するとアプリを閉じるよう通知が出る機能が追加されます。さらに、午後10時以降にはメッセージなどの通知が届かない設定も提供され、利用者が適切な時間にSNSを利用できるようサポートします。これらの対策は、10代の精神的・身体的な健康を守ることを目的としています。

ポイント3: グローバル展開とその他のSNSへの拡大

メタは、インスタグラムの利用制限を米国、英国、カナダ、オーストラリアで60日以内に導入し、欧州連合(EU)では2024年中に開始します。日本では2025年1月からの導入が予定されており、その後、フェイスブックを含む他のメタ運営SNSにも同様の仕組みが拡大される予定です。このような制限は、SNS運営企業に対する未成年者保護の要求が高まる中で実施されるものです。

10年後の未来を読み解くヒント

これまでは、事業者が何かサービスを提供するときに、その悪影響や副作用がある場合は、「影響があることを消費者に正しく説明する」ことが義務付けられていました。しかし今回のインスタグラムの動きは、「ユーザーに悪影響が考えられる場合は、事業者側が自主的にサービス提供を自粛する」というものです。これは、企業の倫理的責任の考え方が昨今発展してきているからであり、今後も重要になると思われます。

キーワード解説

インスタグラムは、写真や動画を共有するSNSで、特に若年層に人気があります。米メタ社が運営し、2020年代に入ってからは、プライバシーや安全性の強化に力を入れています。今回の10代向け利用制限は、フォローしていないユーザーからのメッセージ受信や暴力的なコンテンツの閲覧を防ぐ機能が含まれており、未成年者の安全性を高める施策の一環です。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83541160Y4A910C2TB1000/


☝️この記事はDiscordコミュニティ「10年後の未来ラボ」の投稿の引用です。ご興味がある方は、ぜひ「10年後の未来ラボ」にご参加ください。

https://share.hsforms.com/1jqo4gTdXS_-xc-GqcqYxQQrfl4p

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