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働く意味を与えるマネジメント【#今日の朝刊(1日遅れ) ボクの注目記事】2020/08/26

ジョブ型雇用のお話がよく出てきますが、
その反対(というか今の日本の主流)は
メンバーシップ型雇用と呼ばれるもの。
所属する組織のメンバーとして、
組織の目指すゴールに貢献することが
仕事の意味だという考え方。
ジョブ型が主流になると、一人ひとりの
仕事の範囲が明確になるので、
チームワークが機能しなくなるのでは、
と心配する声もあります。
さらに、チームの構成員もフリーランスなど
社外人材が増えてくると、チームワークは
さらに難しくなると思います。
そんなこれからのチームのマネジメントに
何が必要なのか。
それは「働く意味である」というお話が
昨日の朝刊にありました。
まだこの辺りのお話は、机上の空論めいた
部分もありますが、今から試行錯誤が起きる
領域でもあるので、どんな動きがあるのかは
常に追跡しておきたいところです。
 
 
◉今日の一番気になる


・【やさしい経済学】不易流行の経営学(6)関係者が働く「意味」を共有


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63021980V20C20A8KE8000/
”そんな時代にマネジャーが果たすべき役割が
センスメーキングです。センスメーキングは
「意味を与える」行動のことです。いま我々は
どういう状況で、これからどこを目指すのか。
そうした、過去、現在、未来の流れに
「意味付け」をする。それを通じて働く仲間に、
ここにいることの「意味を与える」。
共感を生み出す、と言い換えてもいいかもしれません。”
一言で言えば、「あなたがここにいる意味」を
信じ込ませるのがセンスメーキングだ。
それはもちろん理論や技術もあるだろうが、
「その人に言われるとうなづいてしまう」という
人間的な魅力や関わり方にも影響される。
働く意味をきちんと説明・説得できますか?
 
 
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◉DX&リモート


・デジタル遊牧民、競争力左右


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62839190Q0A820C2TL3002/
”エストニアは7月、「デジタルノマドビザ」の
発給を始めた。一定の収入基準を満たす
リモートワーカーは従来の就労ビザなしで
最大1年間滞在できる。同国を拠点に
シェンゲン協定によって他のEU加盟国にも
同90日間まで足を延ばせる。”
タイトルがなんか無理がある。
デジタルノマドをデジタル遊牧民って。
もうノマドは言い換え不要な用語ではないか。
 
 


・旅と「働く」は両立できる


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62839190Q0A820C2TL3000/
”ソ連崩壊の混乱の極みから世界に開かれた
デジタル先進国になったエストニアにとって、「好きな国で働く」のは重要な幸福追求の手段でもある。”
こういう新しい価値観は、自由な感性の人を魅了する。
ただ、納税はどうなるのだろうか。
エストニア人が世界に出ていくと人口も税収も減る。
世界からエストニアに人が集まると、人口も税収も増える。
近代国家のロジックとして、税収を増やすために
人口を増やそうと志向するわけだけど、
デジタルはむしろ「どこに行ってもいいよ」と
人を自由にするもののはず。
デジタル国家は、どちらに向かうのだろうか。
 
 
◉政治


・コロナ後の日本政治 地方分権


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63042490V20C20A8PP8000/
”国、都道府県、市町村の3層構造となっている
役割を再定義する必要がある。都道府県は国の指示を
市町村に伝えるだけの「伝書バト」のようになっている。
インフラ管理などは広域連携が不可欠だ。
都道府県単位で効率化すべきだ。”
役割が不明確というのはごもっともだが、
役割を明確にするというのは、役割の見直しであって、
そのためには人員配置も見直さないといけない。
国家公務員と地方公務員と採用がわかれているのに、
新しい役割に応じた新しい人員配置はできる?
 
 


・副業先の残業、社員が事前申告


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63040100V20C20A8EE8000/
”例えば、月の残業時間の規制上限が80時間の場合、
本業のA社で50時間、B社で30時間などと決め、
それぞれの会社に伝える。(中略)
企業は申告された残業時間の上限を守れば、
仮に社員の副業先の残業時間が規制の上限を超えても
責任を問われない。副業先での労働時間が
把握しづらい場合でも、社員の副業を認めやすくなる。”
前提となっているのは、どういう状況だろうか。
副業というより、複数の企業への兼業?
副業を認める会社は増えたけど、兼業を認める会社は
まだまだ少ないと思うが。
目先の問題も解決してないのに、だいぶ先の議論を
しているのではないか?
 
 
◉経済


・ソフト開発、「箱」単位で素早く


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63048400V20C20A8TJ1000/
”そこでソフトを画像解析や認証といった
機能ごとに分解し、それぞれをコンテナに格納する。
これらをブロックのように組み合わせ、
1つのシステムを作り上げる。ある機能に不具合が生じたら
そのコンテナだけ入れ替えればいいため、
改修も容易になる。製造業が部品や設計の共通化を進めた
モジュール化の、ソフト版ともいえる動きだ。”
スマホアプリもそうだけど、こういう思想は常に
プラットフォームを作る人間の思想に拘束される。
それを作ろうとしているのはやはりGAFAやIBM。
IT巨人たちは常に「次のプラットフォーム覇権」で
戦っているんだろうな。
 
 


・ワーケーション施設が拡大


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62975930U0A820C2TJ1000/
”企業や自治体から保養施設や廃校などの
遊休施設を借りて改装した施設では、
Wi―Fiやコンセントなどを備え、
仕事がしやすい環境を整えている。
全国の施設を月額税別2万5000円で無制限で使える
手軽さで利用者を増やす。”
全国のコワーキングが使えても月25,000円は高い。
だいたい、全国どこにでもいくほど縦横無尽に動く
リモートワーカーがどれだけいるのか。
リモートで働けると言っても、行動パターンは
だいたい絞られるわけで。
よほど特殊なサービスがない限り、値段は合わない。
 
 
◉社会


・【迫真】コロナの夏 冷える地方(2)祭りが消えた


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63022060V20C20A8EA1000/
”地元に与えた衝撃はすさまじかった。
祭りは住民のよりどころとなっているばかりか、
経済の大きな柱の一つだ。例えば徳島市。
観光は「阿波おどり頼る一本足打法」と皮肉られるほど
依存度が高い。開催4日間の集客は100万人超。
周辺の飲食や物販は1月分以上の売り上げを稼ぐ
といわれるほか、ホテル・旅館も年初に期間中の
予約を売り切る。しかし今年は需要がすべて蒸発。
お盆の稼働率が2割に届かないホテルもあった。”
都市圏のように資金力があれば、
あの名所もあのイベントもとバンバン告知できるが、
資金が限られているから一番強いコンテンツに
資金を集中して集客して、そこからトリクルダウンが
起きるような構図になるんだろうな。
ではその解決策はなんだろうか。
クラファンやふるさと納税といった
マクロファイナンスが最有力だろうか。
 
 


・文理融合、国立大で広がる 「課題解決力」育成へ


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63029050V20C20A8TCN000/
”「視野の広い人材が求められているのは事実だが、
最終的には大学院などで専門性を身につけた方が
将来有利になる可能性は高い」と指摘。
「専門分野を少しでも深く学べるプログラムを組み、
学生がこだわって勉強した経験をつくれる環境が
必要だ」と語る。”
課題解決力の本質とは何か?それは、
1)課題を正しく認識し、
2)課題を正しく分解し。
3)正しい解決策を考案し、
4)実行する能力
なのではないか。そう、めっちゃ広いのだ。
それに比べてれば、専門に特化するほうが
やるべきことはシンプル。
であるがゆえに、課題解決人材は少ない。
というか、なかなかなれない。
そこを目指して中途半端になるくらいなら、
専門特化したほうが人材の価値としてわかりやすい、
というのはあるかもしれない。
さらには、本当に課題解決力があったとしても、
人材採用担当がそれを正しく評価できるか。
価値があるかないかは、それを評価する人間にも
かかっているので。
 
 
◉技術


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