日経平均株価は史上最高値を更新 投資家と労働者の間の経済格差はさらに拡大します
以前、投資している人とそうでない人との間に経済格差が広がる、という話をしました。それが顕著になってきています。
デフレ脱却期待から日本は色々な経済指標が数十年ぶりの変化を見せています。今までのデフレマインドでいると、経済的な損失が大きくなることが予想されます。
日経平均株価は史上最高値をつける一方、実質賃金は依然として連続してマイナス状態であり、ニュースのコメント欄には、株価は好調のようだけど、景気の実感がわかないとの意見が多く寄せられています。
多くの経済指標に変化の兆候が見られる
日経平均株価は34年ぶりに史上最高値を更新
日経平均株価は約34年ぶりに史上最高値を更新しています。年初来、破竹の勢いで爆進中です。
実質賃金は22ヶ月連続でマイナス
日経平均株価が史上最高値をつける一方、実質賃金は依然として連続マイナス状態です。
春闘 33年ぶりの賃上げ率
実質賃金はマイナスが続いていますが、賃金動向には明るい話も出てきています。33年ぶりの賃上げ率で、その率は5%強です。
デフレからインフレへの変化
コスト・プッシュ・インフレにせよ、ディマンド・プル・インフレにせよ、インフレはインフレです。お金の価値は下がっていきます。希少性のあるもの、価値があるものの値段がどんどん上がっていく世界に変化しようとしています。
現預金はインフレ進行時にその価値が低下していきます。今までと同じように現預金をたくさん持っていると、購買力を次第に失っていくことが予想されます。
また、円安もそれに拍車をかけています。
インフレヘッジの考え方が大事になってくる
労働者の賃上げは進んでいますが、まずインフレの恩恵を受けるのは、価格を上げられる大企業を中心とした企業です。
また、円安の恩恵を受けやすいのは、大企業が多い輸出企業です。
こうした企業の利益は好調に推移しており、それとデフレ脱却期待も相まって株価が上昇しています。
インフレヘッジをするには、インフレ時に購買力が低下しやすい現金比率を下げる、インフレに強いとされる株式や不動産、その他の資産を購入することが大事になってきます。いわゆる投資ですね。
投資をしている人と、そうでない人との間に、今後かなりの経済格差が広がることになります。
世界は変わっています。それに気づき、どう対応するのか考えることが大事だと思います。