ココロがおぼえてしまう歌声。
口ずさんたそのメロディーが、なんの曲かわからないときがある。
言葉にすると、すごく不思議なことかもしれない。だって、その体験をした自分自身もすごく不思議だったもの。
あまりにも自然にでてきてしまっていて、頭がおいつかない。
呼吸をするとにみたいに、ほんとに無意識だったもの。
ココロが先におぼえてしまったみたいなんだ。
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部屋をまっくらにして、イヤホンをつける。
まぶしさに目を細めながら、再生ボタンをおす。
きこえてかる音楽とうたごえにそっと目をとじる。
ねむるまえの楽しみ。
くらやみのなかでただただ耳をすましてききたくなるのは、どんなときでもココロをゆるませてくれる曲だ。
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こんな夜をすごしてからだ。
あたまよりもココロがさきに、おぼえてしまうようになったのは。
どこで聞いたんだろうっと辿っていくといつもあのときの音楽なんだもの。
音楽も歌詞も、すらすらとでてくる。
まるで、自分の一部みたいに。
そして、聞いていた歌声がもっともっと響くようになるんだ。
★
音楽をきくのがすきなんだな。
もっとたくさん聴きたくて、たくさんのひとの歌声をきく。
なんとなくって感覚は、好きをひろげてくれるのだもの。
そんな中でも、眠るまえに聴きたくなるのは、あのひとが歌う曲なことがおおいんだ。
ちょうどいま。全国でライブしている伊東歌詞太郎さん。
どんなときのココロにだって響いてきてしまう。
ときに優しく。
ときに甘く。
ときにまぶしく。
眠るまでの時間で、今日もすごせてよかったなって思わせてくれるのは。
このときにきく歌声のおかげかもしれない。
彼に会うまで、もうすこし。
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