来年また、ありがとうって言わせて


もし、その人にもう会えなくなったら。
もし、その人の歌声を聴くことができなくなったら。そうなったら、どうするだろう。

そもそも距離が近いようで遠いその人。自分ひとりではどうにもならないのも分かっている。でも、なんとかして。いつまでも待ってるよって伝えたいな。

同じ空のしたにいるよね。残してくれた今までの歌声に、耳をすませていこう。

そうしたいけど、多分もう出来ないかな。
そんな素敵な応援者では、いられないよ。

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2018年をよくよく振りかえると、上半期は低空飛行だった。ひとつひとつのことは、小さなことだったのだけど。体調もご機嫌も良くなくて。

なんとかしようともがいても、低空飛行は変わらなかった。それでも日々過ごしてくれた自分に、激励をおくりたいくらいだもの。

ずっと、はっきりとした原因が分からないなんて思ってた。今となってみたら、分かる。その原因は、はっきりしている。ただ、そのことを認めたくなかったんだ。

おかえりって伝えたい人がいて。
待ってたよって伝えたい人がいた。
でも、その日がいつになるか分からなかった。
それが原因だった。

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Happy Rebirthday!!

生まれ変わってきたよって誕生日という最高のタイミングで戻ってきてくれた。また聴くことのできた歌声に、嬉しくてたくさん泣いた。


それからだ。
じわじわと右肩上がりになっていったのは。運も体調もご機嫌もココロの温かさも良くなっていった。

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1月30日。
伊東歌詞太郎さんが初めて伊東歌詞太郎として歌いはじめて7年目を迎える日。

最初は、歌声に恋をした。素直に、かっこいいなって。彼に会いにいくことが目標だった。

ライブに行くようになって、目の前で歌う姿をみるようになって。生きている限り全力を尽くしたいと思える何かのある彼に憧れた。わたしも懸けたいくらいの何かを見つけたくて、手を伸ばしてみた。伸ばしつづけた。

磨いている今は、より一層、彼のことを尊敬する。やりたいことをやることは、必ずしも楽しいことだけじゃない。何かを変えていくことへのブレーキをかけそうになるたびに、彼の意志の強さと揺らがない想いにおどろく。

今でも、彼の姿が眩しいくらいだ。

伊東歌詞太郎さんは、去年のいまごろに手術をうけて、半年後の誕生日に復帰ライブをしてくれた。彼にとっても激動の1年だったよう。彼自身も、3年くらい経った気分なんて言って笑っていたもの。

その時は気づいていなかったけど、わたし自身もだった。去年からの1年、わたしなりに踏ん張った。わたし自身も強く在りたいと願った。そのための行動が少しずつ実を結びはじめてる。

だからかな。
今年のこの日は、今までと一味も二味も違う。

ありがとう。
7年間前、伊東歌詞太郎として歩みはじめてくれて。その間、ずっと歌をうたってくれて。おかげで、今のわたしがいるのだから

来年のこの日を迎えるまで、またたくさん会いにいくんだ。そして、それだけじゃなくて。今、磨いているその何かを自分の中でもっと磨いて光らせたい。

一生歌いつづけたいと願うあなたに、ずっと聴きつづけるよって伝えたかった。
同じくらい大声で言いたい。ずっと歌いつづけてほしいよって。


だからね。
来年また、ありがとうを言わせて。


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西谷 こまい
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