胃もたれ 〜私の場合〜
20代になりたてのときから、
夕食後5-6時間に嘔気、腹痛で起きることがある。
だいたい1-2時頃で、せっかく寝たのに起きて、睡眠分断されてつらい。
そして、だいたい嘔吐と下痢を伴ってくる。
お手洗いと寝室を2-3往復して、ようやくまた睡眠を取り始める。
体感1時間くらいロスするし、ねむいしつらいのだけど、原因は、、
10年以上経った今になってわかる。
脂っこい、脂質多めの食事が災いしている。
当初は学生で、毎日夜中起きて腹痛と嘔気に襲われる理由がわからなくて、つらさのあまり、
近くの医療機関を受診して、22歳にして初めて胃カメラを受けた。結果、問題なし。
ストレスも多かったので、気持ちの問題かなと思っていた。
26歳のある日、食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりするとすごく「しみる」、信じられないくらいみぞおちが「しみる」ので飲水が苦痛になった時期があった。
これはさすがに何か起きているかも。
頭痛持ちで痛み止めを使いすぎで胃潰瘍になっているのかも。
そう思って再び胃カメラを受けに行った。
「水を飲むとみぞおちあたりがすごくしみるんです」
前回、鎮静ありで受けたらその後、車の運転もできず、やや意識もうろうとしたまま過ごすことになったので、
今回は鎮静なし、のどの麻酔ゼリーだけで受けることにした。仕事の合間に行ったのもあるので、すぐに復帰するため。
!?
のどの左側がものすごく痛い、というか圧迫感がすごい。ちょうどチューブがのど元を通過しているところか。
カメラ自体は、胃の壁を内側からたまにつつかれる感じと、胃を膨らますために送られる空気がつらかった。自然に任せてげっぷが出るとやり直しでまた空気を送られるので、出ないようにする。
「何も異常はなかったので、終わるね〜」
ありがたいことに、若手の先生と、その指導役の先生とに2回みてもらって(つらさは2倍)、
やっと終わるんだ、、と思った矢先に
「あ、これかな」
何か見つかった。
胃ではなく食道に潰瘍ができているよ、とのこと。
「痛み止めたくさん飲むからでしょうか」
「いやこのでき方は痛み止めのせいじゃないね。
何か食べた…?」
そんなことある??と思ったが、特に何も思いつかずそのままへたり込んだ(とにかく喉がいたい)
「年齢的に大丈夫だと思うけど、念のため生検しておくね」
え、、食道癌の除外ということか。
そんなことになってるの。
なんとか見上げてみたら、画面の3時方向と9時方向に潰瘍らしき所見があり、ちっちゃい洗濯ばさみみたいなものでつまんで一部分ずつ取られていた。
今度こそ終わった…
鎮静なしなので、このまま帰っていいよ〜とのこと。帰れるけど、つ、つら、、
後日、結果を聞きに行くと、悪性ではなかったので安心してね。
潰瘍を治すためのお薬飲んでね。
痛くなくなればそれで大丈夫、といわれ、
淡緑色の液体を処方された。飲みにくいけど、と。
飲んでみると、粘性の高いまずいメロン味の液体、というか流動体。
治すためとはいえ、まずすぎて毎日の罰ゲームみたいだった。
2週間ほどして、治った頃にはボトルはほぼ空になっていた。
『食餌性の食道潰瘍』という診断だった。
よくよく思い返すと、水がしみる前に、
お餅を焼いて食べるのが好きなのだが、焼き時間を待ちきれずに、半分焼けたまま食べて、胸の奥でつかえて「じゅっ」とした感覚があり、慌ててお茶で流し込んだというエピソードがあった。
おそらく中途半端に焼いて柔らかくない部分が筒状の食道部分に引っかかって、やけどしたのではないか。
角餅だったし。。
みなさんお餅はよく焼いて、小さめにかじるなり、切るなりして、食べましょう。
食餌性食道潰瘍の話が、胃もたれとどう繋がるかというと、
2回目の胃カメラを受けたときに「ばくじょうい」だね、と指摘されたんです。
ばくじょうい??なにそれ?
帰って調べてみたら、瀑状胃。
胃の内容物が溜まる箇所が2つあって、
胃もたれを起こしやすいらしいです。
20歳のときに初めて胃もたれを起こして、
大人になるってこういうことか!と苦しんだけれど、胃の形態のせいだったのかな、、
生まれつきのことも、そうでないこともあるというし、よくわからないけど、
とにかく少なくとも今は瀑状胃持ちのはずなので、脂っこい食事に気をつけないといけないなと思いました。
久々に夜中苦しんで思い出したので、戒めのためにも書き留めておきます。