師走の音を聞きたくない
私は年末年始の一連の流れが大嫌いだ。
私が妻になり、母になり、祖母になったことで少しずつ形は変わってきたが、相変わらず大嫌いだ。といっても特別なにをするわけでもない。
息子が結婚してからはお正月、夫の実家に曾孫を連れて行くのか?行かないのか?息子夫婦の都合はどうなのか?
うちの母の介護施設に連れて行けるのか?
あちらの実家とこちらの実家に連れていく頻度はこれでいいのか。何より嫁ちゃんの負担になってやしないか。でも年老いた親に年に1回としてあと何回孫を会わせることができるのだ?
こんなつまらない心配で頭を抱えている。
義実家とも実家とも折り合いは良いほうだと思う。
が、11月に入り今年もあと2ヶ月…というアナウンサーのセリフを聞いたとたん、年末ストレスで胃が変になる。
またか。また年末が来るのか。
私がどちらの実家も大好きだったらこんなストレスは起こらない。
行くのが楽しくないからこんな風になるのだ。
何度も言うが、どちらの実家とも折り合いが悪いわけではない。行ってしまえば、やっぱり来て良かった、と思うのだ。
私の世の中の社会規範…常識感、義務感、そこらへんの感受性の問題なのだ。
私がしなければ、頑張らなければ、長女だから、嫁だから、母だから、姑だから、というものに囚われてがんじがらめになっているだけ。
私はどちらの実家に行くのもイヤなのだ。
とにかく全方位に気を使う。嫁の立場に祖母の立場が加わったことでストレスはMAXだ。
子どもたちのことは愛しているし、年末年始に帰省してくれるのは歓迎する。
アニメとヘンテコな話ばかりする変な母の相手をしてくれてありがとう。
ああ、自分の家族だけならこんなに変に気を使わなくていいのに。
自分に家族ができたら実家には帰らなくて良い法律を作ってほしい。いっそ、法律で縛りを作ってくれ。
もうこんなことなら来年から正月に旅行に行ってしまおうか…(それって逃亡じゃね?)