トマト中毒
わたしは50になるまでトマトが嫌いだった。
幼き頃に初めて食べたトマトが完熟しておらず、みどりぃ部分だらけで酸っぱいトマトだった。
給食で丸ごと1個トマト🍅を出されたのだ。
そもそもトマトが食卓に並ぶことは少ない家庭に育ったのでトマトに免疫がない。
どうやって食べたらいいのかわからなかった。
わたしは考えた末にトマトを牛乳で流し込むという苦行を実行した。
以来、トマトはわたしの嫌いな野菜No.1に輝き続けることになる。不動の1位を誇った。
ピザやミネストローネといった加熱されたトマトやトマトケチャップは大好きだ。
とにかく生のトマト🍅が食べれない。
トマトと納豆はわたしの中で食べなくても生きていけるリストに入っていたのだ。
なぜわたしがトマトを毎日食べたくなるほど好きになったか。
きっかけはモスバーガー🍔である。
モスバーガーではお米バーガーしか注文したことがなかった。
会社の近くにはくら寿司、王将、モスバーガーの3店舗がある。
ここ2年くらい、週に1、2回、わたしは仲良しの同僚(同僚と呼ぶのはおこがましい。彼女は20代であるので親子ほど年は離れている)と外に食べに行くようになった。
昼休みは会社から離れる大事な時間だ。
3店舗しかないのでローテーションするしかない。たまにモスバーガーが回ってくる。
わたしはなぜかスパイシーモスが食べてみたくなった。
え? うまっ!!!!?
トマトが…( ゚д゚ )トマトが美味い。感動の瞬間であった。
完熟の1cm輪切りのトマトはわたしのトマト嫌いを見事に払拭した。
わたしはなんてことをしていたのだ。
齢50のときだ。わたしは遅ればせながらトマトの美味さに目覚めた。
以来、52年分のトマト🍅を取り戻すべく
ほぼ毎日トマトを食べ続けている。
このようにわたしには印象が悪く、ほぼ食わず嫌いの食べ物がまだある。
漬物、納豆、セロリなど。
漬物と納豆が嫌いな地点でわたしはエセ日本人なのかもしれない。
どこにいった?わたしの日本人DNA。
古来より日本人の食卓には米と漬物。
大前提ではないか。
漬物のあのすっぱしょっぱい?味がキライなのだ。
わたしが食べれる漬物はカレーの福神漬けのみ。
浅漬けだろうが、何漬けだろうがキライなものはキライなのだ。
とはいえ、子どもや夫に漬物や納豆を食べさせないわけにもいかず、わたしはイヤイヤ食卓にこのクサイ食品たちをたま〜に並べた。息を止めながら納豆の入れ物を処理した。
そして息子たちが家を出てから我が家の食卓に納豆が並ぶことはない。
ここんとこ、トマトが食卓に並ぶので色合いが良い。ほぼ毎日出てくるので夫はどう感じているのだろう。
ばっかり食べはわたしの癖だ。
飽きるまでずーっと食べるのだ。