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見方を変えたらそれは自由だ

連続テレビ小説ひよっこ、みなさんご存知でしょうか。有村架純さん演じるみね子が出会いの中で成長していく、そんなストーリーです。脚本が岡田惠和さんということで、私の大好きな女優さんと脚本家さんのコラボという甘々な作品です。

今、あるチャンネルで再放送していて、絶賛見直してる最中なのですが、今日のエピソードでこのセリフいいな、今の私に刺さるなと思いまして、ここに残します。

みね子のおじさんである宗男さんの言葉です。彼、最初はただ明るい元気!おじさんかと思ってたら実は戦争経験があったりと、深いなぁと思う人物です。人は見かけによらないを体現してるなぁと思います。そこで、宗男さんが今日話していたことがいいなぁと思いまして。ちょうどひよっこの時代背景的に、ミニスカートが日本で流行り出して、その風潮に対して宗男さんが、

ミニスカートの流行は女の人が自由になる、古い考えに縛られてた女性の解放になる。

さらに、男の人に対しても

男も変わらなければいけない。問題は男。下手したら女性より女性はこうあるべきだみたいなことに縛られてる。だから変わらなければならない。

と話していました。当時はさらっと聞き流していましたが、昨今のジェンダー問題もあって、なるほど、こういう考え方って素敵だな、ありだなと感じました。

ついつい、ジェンダーの話になると、どちらかの視点に立ってしまいがちですが、両方から見た時の視点、何でそうあるべきなのか、そこまで自分なりに話せたらそれってきっと無敵だと思うんです。(それはどんなことに対してもだとは思うんですけど、自分なりに説得力のある意見を持てることって強みになると思います。)多分これって女性から見た男性像に対しても言えることで、お互いに無意識のフィルターがあって、そのせいで見えてないこともたくさんあって、でもそれは歩み寄ることを始めなければいつまで経っても変わらないことで。口にするのは簡単でもなかなか行動に移すのは難しくて、でもそれをさらっといってのけた宗男さん、かっこいいっす!そして、奥さんが着てみようかなと話したときに「ん!?」って顔をするのですが、その時に「ここだここ!ここに問題がある」男の問題だとすぐに言える人間性にとても惹かれました。

岡田さんの脚本、他にも私的名作は沢山あって、先日放送されていた姉ちゃんの恋人の一節に

生きるってことは、ずっと、幸せって奴に片想いしつづけることなのかもしれないね。

という言葉があって、岡田さんの言い回しが改めて好きだなぁと感じた瞬間でした。ひよっこもしかりなのですが、基本的に彼の作品はそこまで劇的な時間があるわけでもないけど、そこにある日常に寄り添ってくれる作品だなと私は思っていて、何気ない日々のありがたみを感じる時間でもあります。だから、今この世界的に苦しい中で、正直楽しいことなんてなかなかないけど、それでも生きてるだけで幸せなのかなとか丸儲けじゃん!とか思えたりするので、今この時間が1日の中で大切な時間です。

ひよっこを生きる人たちは、みんなそれなりに傷を持っていたりするけど、前を向いて、今を楽しむことに全力な人たちです。そんな素敵な人たちのように生きていけたらなと思う毎日です。また明日、何か新しい見方に出会えたらいいなと思います。

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