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嫌いな義母と何故同居?〜同居のしんどさと向き合う〜

15年ちょっと前になる話だが、
義母は定年で長年勤めたパートの契約が切れた。
もし私が義母の立場なら、
年金暮らしで細々と違う仕事探して働きながら
1人賃貸暮らしはキツイと思った。
義母は私達夫婦に同居したい?と聞いてきた。
即答できないよね。

あの時に戻れたなら
あなたはどうしたいの?と聞いても良かったが、
あのニュアンスは同居したいんだろうな…
としか思えなかった。

そのタイミングで長男坊が小学生になる。
当時、横浜在住で夫は東京本社に転勤となった。
マンションを買うか?一戸建てを買うか?
マイホーム購入のタイミングはここしかないと思った。
となると義母も一緒に住むという事も頭に浮かぶ。
一戸建てに住めるのなら同居しても良いと思えた。

でも仲良しになる事は無いだろうとも思っていた。
でもそんな事わざわざ夫や義母には言えない。
私の事を普通に相手を想いやって会話が出来る人だと
きっと2人とも思っていただろう。
でも期待ハズレでごめんなさいね。 
でも一緒に住んでるだけでも
私はよくやってると自分では思ってる。
夫から見たら冷たい嫁でしかないけれど。

ある日、義母の「ただいま」の挨拶を
別部屋にいた私は無反応にしていた。

いつも誰もいないところで言う義母。
自分で自分に言ってる感覚だろうと、
これ毎日の事だからわざわざその度に
部屋から出て「おかえり」なんていつも言わない。

ご飯も自分で作って食べてご馳走様でした。
という感覚と同じに私は感じていた。

まぁ色々理由付けしているけど
わざわざ顔を合わせたくないのが一番の理由。

その日、夫は不機嫌だった。
なんで「ただいま」の挨拶を無視するの? 
おそらくずっと溜まってた事なんだろう。

うーん…夫の前であえて嫌いだなんて言えないよね。
だから私は少し間をあけて
「私にそれ(挨拶)を期待されても困ります」と
いう言葉にしてみた。
私の幼さ、未熟さは重々承知の上。
それでも直球にせず絞り出した私なりの返し言葉。

誰にでも挨拶はするのは当然。
難しい事ではないだろう。と夫は言うのだが
何故か義母にはなかなかできないのだ。
よっぽど心が乗らないとできない。

⁡長いやり取りとバトルがありましたがここでは
カットします✂︎

夫は私の理由に腑に落ちないだろう。
でも自分でも理解できない苦手があるのだ。
言わなくてもこの15年暮らして
義母が苦手なのは夫に充分伝わってますが、
どのくらい嫌なのか?
は私にしかわからない感覚です。

それで離縁になってしまうのなら仕方のないこと。
それくらいの覚悟でいつも義母が原因での
夫との揉め事は取り組んでます。
いつか私自身、改心できるのかな?
いや、改心しないといけないのかな?
っていつも思いながら暮らしてます…
それでも離れずにいてくれる夫には感謝しかない。

最終的に自身の過去の話に持っていき
話が終わらない事。
質問すると余計な部分ばかり話して
話がまとまらない事。
外でも知らない人に話しかけて自分の話をする事。
好意で聞いてあげようとすると永遠と同じ事を話す事。

とにかく挨拶だけで終わらせたくても
思いのままに口に出して自分からは話を終わらせないスタンスが
私に拒否反応を起こさせる。

自己主張強め!という振る舞いがゾワゾワする。
気づいてはいるが
私の中にも義母のような感覚が潜んでいるんだよな。
それを自分の中でダメな事・悪い事としているから。
そんなジャッジをしている私を恕せるか?

義母は今年の4月に大腸癌を患い現在肺に転移し、
入退院を繰り返しております。
家にいると相変わらずの話したがりやではあるが、
刻々と我々の命は終わりに向かっているんだな。

「赦す」でもなく「許す」でもない。
今の私に必要な「恕す」という感覚。

時々、義母から映る私の中の苦手反応に
向き合ってみるけれどなかなか
このハードルをクリア出来ない。
その間ずっと私は自分を越えられない気がする。

どうか生きてるうちに早く
苦手な義母という自分を恕せる日が来ますように。
とここに願おう。













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