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【読書感想】人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか

✍️業務でユーザビリティテストからの改善提案をやっている関係で、関連の書籍をぼちぼち読みます。書評というより、本を読んで思ったこと・体験したことをメモしておりますよ。

本日の書籍はこちら

✍️こちらの本は、ユーザビリティとか、UXとか、デザインとか、そういった内容は、要素としては全く入っておらず。
『客観的ってどういうこと?』『抽象的に捉えるってどういうこと?』というような内容がかかれています。

✍️デザイン思考でも、デザインリサーチでも、それ以外の分野でも、「違う視点を持つ」だったり「客観的に見る」だったり「抽象的な概念として捉える」ことを、物事の本質を見るために、紹介している事は多いと思います。

「じゃぁそれどうやるの?!」というのを、詳しく書かれていいたり、どうしてそういう考え方・視点を持てば本質に近づけるのかといったことが説明されている書籍はわたしは今まで読んだことがなく(読んだけど忘れてるだけかもしれんけど)、こちらの本は、そういった内容に対して、実に平易なことばで説明されています。

✍️作者はとても有名な方なので、説明する必要はないかもしれません。
元名古屋大学助教授の工学博士で小説家。「すべてがFになる」をはじめたとした謎解きミステリィや、エッセィなど広い分野で活躍されています。

もともと森博嗣のミステリィが好きだったので、たまたまこの書籍を手に取ったのですが、エッセイかなーと思っていたところ、うん、これは、あれだな。デザインリサーチとか、ユーザビリティテストをする人、物事の企画をする人、エンジニア。。。。サービスを作る人、とくに定性情報を扱う人、みんなに知っておいて欲しい内容だな、と思いましたよ。

✍️立場上、わたしはワークショップのファシリテーターだったり、アイデア出しのグループワークを進行することもあります。
そういったときに「そこまで具体的にするのではなく、もうちょっと抽象的な状態でおいておきましょう」が通じなかったり、抽象的な考え方を無駄だと思っていたりする人も相手にする時もあり、抽象的な考え方を説明しきれないときが多いんですよね。

私のように、抽象的な考え方は良いとは思っているけど、他人に説明するのはなんか難しい、って思っている人も多いのではと思います。

この書籍はその点、「あー、こういう説明だと確かにわかりやすい」「もやもやしてたこと、まさにこういうことだ!」と納得できるところもすごく多かったです。

✍️わたしがこの内容を伝えていく、というよりは、同じチームメンバーとか、もやもやを共有しなければいけない人とまわし読んで、ひとつの共有認識を持つのに良さそうな書籍だと思いました。
専門書ではないので、非常に読みやすいですし。(わたしが森博嗣に慣れてるだけかもしれないけど。

連休明け、早速おすすめしようと思います。


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