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Crowdfunding 2023年6月 気になるプロジェクト

どうも、Duckです。
気がつけば今年も半分が終わろうとしておりますが、如何お過ごしでしょうか?
私は昨年の反省から今年は節制の年と定めていて、実際に4月までは無茶のない範囲でしか支援していなかったのですが、5月から『Botany』『disrupt』『Hegemony 2nd Print』などヤバイ案件が多く、お財布へのダメージが深刻です。
そこに追い討ちをかけるように現れたのが、これから紹介する2本の作品です。
残念ながら更新が間に合わず、既にプロジェクトは終了してしまいましたが、参考までにご紹介したいと思います。

【Third Crusade】

https://boardgamegeek.com/image/7389059/third-crusade

プレイ人数:2〜4人
プレイ時間:120〜180分
メカニズム:Action Points, Action Queue, Command Cards, Hidden Movement, Interrupts, Programmed Movement, Team-Based Game, Tech Trees, Variable Player Powers
BGG Weight:3.00
デザイナー:Kieran Symington
アーティスト:Madeleine Fjäll
パブリッシャー:Ion Game Design
クラウドファンディング:Kickstarter
キャンペーン期間:6月6日~6月26日
参考リンク集:

https://www.kickstarter.com/projects/455725875/kartini-from-darkness-to-light-and-third-crusade?ref=user_menu

概要

1190年代、聖地エルサレムを巡ってイスラム教徒と十字軍の戦いを題材とした作品。
プレイ時間は120〜180分の超重量級のゲーム。
デザイナーはKieran Symington氏。
BGGを見る限り、いくつかのゲーム開発やテストプレイに参加はしてきたものの彼にとっては本作が処女作となる模様。
今までの経験がどのように生きてくるのか楽しみですね。
アートワークを担当したのはMadeleine Fjäll氏。
代表作は地球の大気圏に突入を目前に控えた宇宙ステーションを舞台にプレイヤー同士の思惑が複雑に絡み合う『Stationfall』や、10世紀のペルシャや黒海周辺の地域を舞台にヴァイキングとして冒険や侵略を繰り広げる『Pax Viking』などがあります。

https://boardgamegeek.com/image/6035127/stationfall
https://boardgamegeek.com/image/5794320/pax-viking

どちらもリアルテイストで絵画のようなイラストが多く、魅力が溢れています。
パブリッシャーはIon Game Design。

https://boardgamegeek.com/image/3210580/ion-game-design

Ion Game Designは歴史や自然科学といった分野をテーマとした作品を多く発行していますが、それらのゲームのメカニズムにもテーマと深く繋がっていると感じさせられる工夫が凝らされています。
ちなみに2021年5月にプロジェクトが終了し、同年の12月に完成を予定していた『Stationfall』は製造の遅れ等が原因で2022年10月末に発送が開始されました。
状況的には仕方のないところではありますが、1年近い遅延を人によってはキツイかもしれませんね。

ルール

本作はイスラム教徒と十字軍に分かれて戦うマルチゲームです。
4ラウンド5フェーズで構成され、すべてのラウンドが終わるまでに栄光点を10点得るか、全てのラウンドが終わった時点で最も栄光点を得ている勢力が勝利するのですが、最終的な勝者となれるのは最も稼いだ栄光点の多い1人だけとなっています。
そうです、対勢力の戦いと見せかけて勢力内でも足の引っ張り合いが発生する反協力ゲームの要素も含んでいるのです。
各ラウンドは戦略、計画、戦闘、外交、管理フェーズの順に進みます。
戦略フェイズではイベントカードを4枚引き、入札ボードの下に並べ、手札が2枚になるよう交互に獲得していきます。

https://boardgamegeek.com/image/7540858/third-crusade

次の計画フェイズでは衝立の裏に置かれている命令駒を盤面に配置していきます。

https://boardgamegeek.com/image/7379239/third-crusade

続いてマルチ好きが涎を垂らして待ち望んでいたであろう、戦闘フェイズです。
このフェイズでは戦略フェイズで手に入れたイベントカードか、計画フェイズで盤面に配置した命令駒を発動させて戦闘の処理を行います。
ここの結果に応じて、栄光点が勝利条件を満たしていれば、その場でゲームは終了となりますのでご注意ください。
外交フェイズでは手番順の競りを行います。
落札額の大きいプレイヤーから順に自ラウンドの手番と追加の報酬を得ることができます。
このとき、最も支払った金額が少ないプレイヤーは順番も最後な上に、追加の報酬も得られないので注意が必要です。
最後の管理フェイスでは残った命令の処理等、次のラウンドの準備がメインとなるフェイズです。
このように細かなルールを省くと割とシンプルなゲームのように感じられました。
細かなルールまでは確認してはいませんが、この段階ではまだ取っ付き易いゲームのように感じています。

その他

プロジェクトページ内にはストレッチゴールの記載はありませんでした。
ですが、アップデートを見ると集まった金額でストレッチゴールの解放しており、現在までにミッションカードと外交カードが1枚ずつ追加となりました。
送料は本作だけであれば€15〜20と近年の中では良心的。

https://www.kickstarter.com/projects/455725875/kartini-from-darkness-to-light-and-third-crusade

このあと、紹介する『Kartini: From Darkness to Light』も支援すると、一気に送料が€25~35まで跳ね上がってしまうのは少し辛いところですね。

2つの勢力に分かれて戦うマルチと聞くと、近年ですと『La Famiglia: The Great Mafia War』を思い出しますが、本作は最終的な勝者は1人だけなので最終的に足の引っ張り合いが確実に発生するところに魅力を感じる方は支援する価値はあるように思います。

【Kartini: From Darkness to Light】

https://boardgamegeek.com/image/7389053/kartini-darkness-light

プレイ人数:2〜6人
プレイ時間:60〜150分
メカニズム: Action Points, Area Movement, End Game Bonuses, Events, Hidden Victory Points, Income, Market, Network and Route Building, Ownership, Turn Order: Pass Order
BGG Weight:3.00
デザイナー:Sherria Ayuandini
アーティスト:Anne Isaksson
パブリッシャー:Ion Game Design
クラウドファンディング:Kickstarter
キャンペーン期間:6月6日~6月26日
参考リンク集:

https://www.kickstarter.com/projects/455725875/kartini-from-darkness-to-light-and-third-crusade?ref=user_menu

概要

1900年代初頭のインドネシアの女子教育にスポットを当てた作品。
プレイ時間は60〜150分の重量級。
デザイナーのSherria Ayuandini氏は今作が初作品となります。
アートワークを担当したAnne Isaksson氏は『Third Crusade』でも紹介した『Stationfall』や、カリブ海を舞台に偉大な冒険家や海賊として冒険を繰り広げるPAXシリーズ『Pax Hispanica』などがあります。

https://boardgamegeek.com/image/7186322/pax-hispanica

パブリッシャーについては『Third Crusade』を参照ください。

ルール

ゲームは3ラウンド3フェイズから構成され、最終ラウンドのあと、最も勝利点を得ていたプレイヤーが勝者となります。
フェイズはアクション、目標、クリーンアップの3つから構成されています。
アクションフェイズでは教師の雇用や卒業に必要な本の収集など行います。
全てのプレイヤーがパスを宣言すると目標フェイズへと移行します。
目標フェイズではカードに示されたアイコンを元に勝利点を計算していきます。
クリーンアップフェイズでは次のラウンドに向けて準備を進めるようです。
アクションフェイズ内の細かな内容を見ないことには判断は難しいですが、ざっくりとルールを確認した限り、そこまでインタラクションは強くなさそうな印象を受けました。
そのため、人によっては物足りなさを感じるかもしれませんね。

その他

こちらも『Third Crusade』同様、アップデート内でストレッチゴールの情報を公開していました。
本作で今のところ解放されたストレッチゴールは教師カード、イベントカードが追加されたようです。
送料については『Third Crusade』でも触れているため、そちらをご確認くださいませ。

まとめ

以上、2作品の紹介でした。
如何でしたでしょうか、ご興味持てましたでしょうか。
どちらも史実をテーマとしているため、歴史好きには堪らないのではないと思います。
私は結局、予算の都合から€1プレッジで茶を濁してしまいましたが、プレッジマネージャーが公開されたら『Third Crusade』は支援しようかな。
『Kartini: From Darkness to Light』はもう少しルールを細かく確認してからにしようかな。
どちらにしても期待度の高いことには変わりないので、楽しみにしたいと思います!

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