kickstarter 2022年8月 気になるプロジェクト②【Lying Pirates】
どうも、Duckです。
突然ですが、皆さんは心を奪われやすいテーマってありますでしょうか。
私は子供の頃、古生物学やエジプトの歴史が大好きで、家に帰ると何度も図鑑を読み返していたのを思い出します。
その影響からか、今でもそれらを題材とした作品に弱く、内容も確認せずに衝動で支援を決めてしまいそうになったりしています。
言ってしまえばDuck特攻といったところでしょうか。
頭の中が子供のまま、大人(経済的な意味合いで)になってしまった人って質が悪いとしか言えませんね…
そんなDuckは先程紹介した2ジャンル以外にも刺さるテーマがあります。
最近だと例えば、鉄道や株を題材とした作品に極めて弱いですね。
他には中世ヨーロッパや海賊を題材とした作品も大好物な訳です。
そんな私が今回紹介するのは、大好物なテーマでもある海賊を題材とした作品です。
見た目も素敵なこの作品、興味を持ってもらえると幸いです。
【Lying Pirates】
プレイ人数:2~4人(拡張込2~6)
プレイ時間:20~60分(拡張込30~90分)
メカニズム:Betting and Bluffing, Dice Rolling, Events, Modular Board, Race
BGG Weight:不明
デザイナー:Mikaela Hård, Lucas Vagner
アーティスト:Boatswain Srdjan
パブリッシャー: Nordic Pirate Games
キャンペーン期間:8月30日~9月30日21時迄
参考リンク集:
概要
海賊王の座を巡った争いを描いた作品。
プレイ人数は2~4人と近年では珍しく、ソロモードがありません。
また、拡張を入れると最大6人まで遊べる模様です。
プレイ時間は人数×10~15分で短くて20分、長くとも90分で終わる中量級のゲームみたいです。
本作のデザイナーはMikaela Hård氏とLucas Vagner氏の2人です。
2人にとって初めての作品のようで、ルールの調整等不安要素も多いように感じています。
アートワークを担当するのはBoatswain Srdjan氏。
BGGを調べた限り、彼もボードゲームの製作に関わるのは初めてとのこと。
とはいえ、なかなか雰囲気に合ったアートを描いており、私的には結構好みだったりします。
パブリッシャーは2018年から活動しているNordic Pirate Gamesです。
このパブリッシャーにとっても本作が初作品なので、無事に完成するかも含め、心配なところ。
これだけコンポーネントに拘っていることを考えると、ある程度時間が掛かってしまうのは仕方ないような気もしますけどね。
ルール紹介
本作は他プレイヤーと争いながら、いち早く✕タイルへ到達を目指すレースゲームです。
ゲームは大きく分けて博打、航海、行動の3つのフェイズから構成されています。
まず、博打フェイズです。
このフェイズでは全プレイヤーが隠して乗組員ダイスを振るところからスタートします。
スタートプレイヤーは2~6の出目の中から1つを選び、その出目を出したダイスが全体で何個あるかを予想します。
次のプレイヤーは以下の3つの選択肢から1つを選ばなければなりません。
①前のプレイヤーが示した予想を信じて勝負に出る
②前のプレイヤーの予想が間違っていると宣言する
③新たに出目を1つ選び、全体で何個あるかを予想する
①を選んだ場合、正解していればタイル上のコマをそのプレイヤーだけが進めることができます。
加えて、追加のダイスを得られ、次の賭博フェイズのスタートプレイヤーを行えるため、大きなアドバンテージとなる訳です。
予想を外してしまうと、このラウンドはコマを進められなくなってしまうだけでなく、次の賭博フェイズにも参加できなくなってしまいます。
要するにハイリスク・ハイリターンといったところでしょうか。
②を選んだ場合は、相手プレイヤーが予想した個数以上なら予想したプレイヤーが勝利、それ未満であれば宣言をしたプレイヤーが勝者となります。
③は賭博フェイズを続けるといった選択ですね。
相手の予想が微妙だったとき、敢えてリスクは侵さず、次のプレイヤーへのプレッシャーを掛けられる訳です。
続いて、航海フェイズです。
このフェイズは賭博フェイズで勝利したプレイヤーが軸となって進行してきます。
まず、ダイスを振って進むマスを決めます。
出目に応じて1~2マス進めるのですが、コマを進められるプレイヤーは賭博フェイズの勝者だけでなく、勝敗に関与しなかったプレイヤーすべてが対象となります。
その後、コマを進めたプレイヤーは戦闘ダイスを振り、戦いを繰り広げます。
この戦いに勝利したプレイヤーは自身のコマが止まったタイルの効果を適用することができるようです。
タイルは拡張込みで24枚あるらしく、遊ぶたびに違った展開を楽しめそうなのが良いですね。
最後のフェイズは行動フェイズです。
このフェイズでは全てのプレイヤーが手札1枚をプレイすることができます。
全てのプレイヤーがカードをプレイするかどうかを決めたあと、最も進みの遅いプレイヤーは乗組員ダイスを1個除外することによって、コマを進められるようです。
これらのフェイズを繰り返し、いち早く✕タイルを目指す訳ですが、ゲームの進行によっては何隻かが同タイミングで✕タイルに到着した場合、血で血を洗う最後の戦いが開幕します。
この最後の戦いでは乗組員ダイスが無くなるまで続く総力戦です。
最後の戦いに参加するプレイヤーは互いに戦闘ダイスを振り、最も低い出目、もしくは髑髏の出目が出るたびに乗組員ダイスを1個ずつ失っていきます。
この戦闘の結果、最後まで乗組員ダイスが残っていたプレイヤーがゲームの勝者となります。
その他
この作品のストレッチゴールなのですが、2つ先の報酬しか公開されておらず、それより先にどのようなものが用意されているのか、全く分かりません。
9月11日現在、公開されているストレッチゴールは有料の幽霊拡張が支援者全員に無料で提供されるといったものです。
個人的には、次に公開が予定されている化物拡張も気になるところ。
明らかに不穏な名前の拡張ですもんね、気にならないなんて方が無理ですよ。
選択できるプレッジは、通常版$64と豪華版$89の2種類。
通常版と豪華版で最も異なるのは、プレイ可能人数が4人から6人になるところでしょうか。
プレイ可能人数増加に伴い、同梱されるタイルも16枚から24枚に増えるだけでなく、使用するマップも広くなるようです。
勿論、コンポーネントも非常に豪華となっています。
コインはすべてメタルコイン、コマも木製からミニチュアへアップグレードされています。
メタルコイン好きとしては、髑髏のデザインが海賊の通貨っぽくてテンション上がっちゃいますね。
本作のアドオンは今のところ、幽霊拡張のみ。
ただ、この調子ならストレッチゴールで幽霊拡張も無料で手に入りそうなので、次は化物拡張がアドオンとして選択できるようになる気がしますね。
ただ、今のところ順調に支援者数を伸ばしているので、化物拡張についても支援者なら手に入るような気がしますけどね。
最後に送料です。
基本$15、豪華版$20と思いの外お手頃だったりします。
送料が安いと、それだけで支援した方が良い気がしてくるのは病気ですかね…
【まとめ】
『Lying Pirates』は如何だったでしょうか。
ルールを読む限り、ゲーマーズゲームと言うよりもパーティゲーム感が強いようですね。
注意点としては、どうしても他プレイヤーと戦闘は避けて通れないため、マルチ要素が苦手な方の支援はオススメしません。
また、行動カードの能力次第なところもありますが、ダイス目に左右されるため、運要素の強い作品が苦手な方も避けた方が良いように思います。
ただ、コンポーネントの豪華さとゲームの手軽さは抜群なので、仲間とワイワイ騒ぎながら遊ぶには最適かと思います。
ご興味あれば、是非支援を検討してみてくださいね。