年末にマルチ界の大型新人現る?!『1793 - Patriots & Traitors』ってどんなゲーム?【Crowdfunding 2023年12月 気になるプロジェクト】
どうも、最近ボドゲ関連の情報収集ができていないDuckです。
極めて忙しい訳ではないのですが、なんとなく手がついていない感じ。
まぁ、出費も少なくなるし、それはそれで良いかと思っていたのですが、年末にとんでもなく面白そうなゲームの情報が目に飛び込んできました。
教えてくださったフォロワーの皆様、なんてゲームを教えてくれちゃってるんですか、この野郎!(訳:貴重な情報感謝!)
とはいえ、今年は学習の一年だったDuckさんはホイホイクラファンに出資なぞしないのですよ!
そう、ちゃんと調べるまではね?
と言う訳で今回は『1793 - Patriots & Traitors』について、調べていきたいと思います。
【1793 - Patriots & Traitors】
プレイ人数:1〜5人
プレイ時間:30〜120分
メカニズム: Alliances, Area Majority, Area Movement, Campaign, Cooperative Game, Hand Management, Multi-Use Cards, Ownership, Semi-Cooperative Game, Solo, Voting, Worker Placement
BGG Weight:2.60
デザイナー:Jason St.Just
アーティスト:Marc von Martial
パブリッシャー:Sound of Drums GmbH
クラウドファンディング:Gamefound
キャンペーン期間:12月29日7時迄
参考リンク:
概要
1792年のフランス革命を題材とした作品。
急進派、穏健派、保守派に分かれて革命の主導権を握るために争いつつ、国境で侵略の機会を伺うオーストリアやプロイセンの軍隊の協力して抑え込まなければなりません。
プレイ時間は30~120分の重量級ゲーム。
デザイナーは歴史をテーマとしたゲームを中心に製作をしているJason St. Just氏。
代表作はナポレオンを退位へと追いやったワーテルローの戦いを題材とした『Stratego Waterloo』や、過去に取り残されてしまったタイムトラベラーとして未来への帰還を目指す『Lost in Time』などがあります。
アートワークを担当したのは写真家でもあるMarc von Martial氏です。
過去に携わった作品はWargameが多く、World at WarシリーズやLock 'n Loadシリーズなどが代表のようです。
パブリッシャーは歴史系戦略ゲームを手掛けるSound of Drums GmbHです。
実績がないのにも関わらず、2023年〜2025年にかけていくつかの作品のリリースが予定されている模様。
立ち上がったばかりのパブリッシャーなのに予定が既に詰まっているのは不安要素でしかありますね。
これは既に終了している案件ですが、Gamefoundでもう一本プロジェクトを動かしているようで、2本同時進行は危険な香り。
ですが、既に製作予定の作品はどれも魅力的。
中でも古代地中海を舞台にアテネか、スパルタの都市国家を率いて交易路を広げつつ、軍事力を高めて戦う『History of the Ancient Seas』はテーマ的にもDuckさんの好みにハマりそうな予感。
プロジェクト的には危ない匂いしかしないのに不思議な魅力があるから困っちゃいますねぇ。
コンポーネントは結構豪華で個人的にポイントが高いのは同梱される木駒の数々と、パリ市内のマップ上に置かれるロケーションタイルです。
これだけ種類豊富な木駒が同梱されているとテンション上がっちゃいます。
この画像では分かりにくいですが、ロケーションタイルの下部には木駒を入れられる枠が設けられており、まさかのダブルレイヤー仕様。
これはなんとも嬉しいですねぇ。
一方、カード類は言語依存度が極めて高く、どれも相当量の文章が書き込まれています。
これだけカード多いと翻訳にも相当な時間がかかりそうな予感。
そう言う意味ではある程度、遊ぶまでに時間が掛かるのを覚悟できてる方向けのプロジェクトと言えますね。
ルール
現在公開されているルールは完全版ではないため、気になるところのみまとめたいと思います。
そのため、製品版では異なる可能性があるのは悪しからず。(そもそも翻訳間違えてたらごめんね)
革命下のフランスを舞台に、プレイヤーは5つある政治派閥の内1つを率いて政治や軍事に対する影響力を高め、国の支持を得ることを目的とした作品です。
通常は21ラウンド経過の後、勝者が決まるようですが、途中でゲームが終了する条件もあるらしく、なかなか気が抜けない作りとなっています。
ちなみにその条件とは…
①連合軍によってパリが制圧される。
→王党派勢力勝利、王党派がいなければ全員敗北。
②王室が救われる。
→フイヤン派勢力勝利。
③フイヤン派勢力及び、ジロンド派がゲーム中にコンシェルジェリー(パリの監獄)もしくはコンコルド広場(革命広場)で合計15点以上の影響力を失う。
→コルドリエ派勝利。
この条件が厳しいかどうか、今のところ判断つかないですが、既に面白そうなのは分かる!
メインボードは2枚に分かれており、片方はパリ市内、もう片方はフランス全土を示しています。
このボード上でプレイヤーは自身の派閥にとって有利な状況を作り出すために影響力を競い合うようです。
また、フランス全土を示したマップ上では連合国軍の侵攻もあるため、それらを防ぎつつ、パリ市内の影響力にも目を光らせなくてはならないのは、なかなか忙しそうですね。
プレイヤーの手番では、
①カードのプレイ
②指導者の能力を起動させる
③カードを得る
④カードを入れ換える
の4つから1つのアクションを選択することでゲームが進行していきますが、ゲーム展開によっては新たなアクションが追加される場合もあるようです。
その条件の1つとして新しい法律が可決された場合です。
これはパリ市内にある国民公会エリアで最も影響力を持つプレイヤーが新たな法律の提出ができます。
法律は同エリア内で影響力を有しているプレイヤー間での投票によって決議が下され、可決されれば次のラウンドから新たなルールとして適用されます。
新たな法律の可決をルールの追加といった具合にゲームへ落とし込んでいるのは素敵なアイディアだと感じましたね。
ゲーム中、指導者カードをプレイすることによって次のラウンドから効果が発揮されます。
この指導者の中には王党派や連合軍と戦う将軍なども含まれているようです。
これらの指導者は強力なカードではあるようですが、暗殺や投獄される可能性もあるため、使いどころは見極めたいところですね。
その他
主なプレッジは通常盤(€69)、フランス革命を詳しく解説された書籍が同梱されるデラックス版(€109)、特製の木箱に前述の書籍を加えたリミテッドデラックス版(€149)の3種類。
個人的にはスラスラ読めるなら書籍も欲しいところですが、ちょっとそこまでの根性はないので通常盤で良いかなと思っています。
ちなみに、その他にもグループプレッジや製作者と一緒にフランス革命の舞台となったパリの名所を巡るプレッジもありますが、そこは割愛。
アドオンもいくつかありますが、ここで注目したいのは各種プレッジにも含まれていないアイテムの数々です。
例えば、パブリッシャーのロゴの入ったコットンバックや、本作の拡張に当たる『1795: The Thermidorians』ですね。
絵柄は異なりますが、コットンバックはストレッチゴールで基本セットに同梱されているので個人的には見逃してもそこまで凹まないでしょうけど、拡張はうっかりカートに入れ忘れると痛過ぎる。
内容を確認したところ、新たな法律や指導者カードが追加されるだけでなく、拡張ルールを適用するとラウンド数が短くなり、ゲームの終了条件も異なってくるようです。
基本ルールをじっくり楽しまないことにはなんとも言えませんが、味変ができるのは良き!
あと、早期支援者のみ無料配布だったターンマーカーもアドオンでつけられますので、逃した方は「ぐぬぬぬぬっ」と言いながらカートに入れても良いかもしれません。
ストレッジゴールは8つ設定されていますが、全て達成済み。
個人的にはもう少し追加があっても嬉しいところなのですが、無理をして到着が遅れるよりは好感が持てます。
送料について、日本への配送は基本とデラックス版(アドオン含む)なら€36ですが、リミテッドデラックス版は流石に重たいようで€48と少しだけ割高。
まぁ、木製ですし、流石に仕方ない気もしますね。
私的に最も気になるのは配送時期について。
先程も少し触れましたが、本作のルールはまだ完成していません。
にも関わらず、配送が2024年2月なのは強気が過ぎる!
パブリッシャー曰く、ルールの校正作業は継続中なもののコンポーネントの印刷準備は整っているらしく、予定では2月末には発送準備が整うとのこと。
どこの工場で印刷するのかは分かりませんが、年末年始で工場が止まっているでしょうし、万が一にも中国の工場で製造されるとなれば旧正月の絡みで2月の上旬は再度止まって、結局のところ予定に間に合わない気がします。
私的に遅れるのは折り込み済みなので、支援する方は過度な期待はせずに待つのが良いように思います。
まとめ
今回は『1793 - Patriots & Traitors』をご紹介しました!
如何だったでしょうか?
面白そうな要素は見えつつも、不安要素も散見する闇のプロジェクト。
これは夢追い鴨ことDuckさんは支援しない訳にはいきませんね!
正直、散見する要素的にはオススメし難いプロジェクトではありますが、少しでも可能性を感じた方は乗るしかねぇ、このビッグウェーブにっ!!
そんな戯言を年末も呟くDuckさんでしたとさ。
追伸:
プロジェクト終了は12月29日7時迄なので支援を悩まれている方はお早めに…