kickstarter 2022年3月 気になるプロジェクトまとめ
どうも、Duckです。
最近暖かくなってきたかと思えば、急に寒くなったりとなかなか防寒着が片付けられない日々が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか?
私は基本暑がりなのですが、こうも寒暖の差が激しいと体調を崩してしまいそうです。
とはいえ、少しでも咳をしていようものなら白い目で見られてしまいますし、体調だけには十分注意しながら過ごす必要がありそうですね。
さて、今回の記事は3月のKickstarter情報まとめ(遅刻)です。
今回もTantrum House様のまとめ動画を一部参考にして選んでいます。
今回まとめた作品の全てが現在もプロジェクト進行中のものばかりですので、支援をどうするか決める上での参考にはなるはず!
ご興味ありましたら、パラパラ読んで頂けますと幸いです。
※出典の明記がない画像は全てBGGの当該作品ページよりお借りしています。
※記載された内容に誤りがあった場合、ご指摘頂けると助かります。
【Darkest Doom】
プレイ人数:1~4
プレイ時間:90~120
メカニズム:Area Movement, Dice Rolling, Hand Management, Role Playing, Solo, Variable Player Powers
BGG Weight:不明
デザイナー:Mario Zattini
アーティスト:Davide De Bellis, Denis Medri
パブリッシャー:Game Start Studio
キャンペーン期間:3月
参考リンク集:
概要
17世紀のヨーロッパを下地に、擬人化した動物たちが活躍するダークファンタジー。
プレイ時間は90~120分の重量級ゲーム。
デザイナーのMario Zattini氏は今作が処女作のため、どんなバランスのゲームになるのか全く分かりません。
アートワークを担当したのはDavide De Bellis氏とDenis Medri氏。
Davide De Bellis氏はクリーチャーを使役し、相手プレイヤーを倒すことを目的としたデッキ構築ゲーム『Feralis: Obscure Land』のアートワークを担当された方の1人です。
一方、Denis Medri氏は地下迷宮を舞台に魔法使いたちの戦いを描いた作品『Wiz-War』や、ネクロマンサーとして死者を蘇らせ、パーティーの開催を目指す『Dead Man's Cabal』などの作品に関わっている方のようです。
今作には中世風の装いで身を包んだ動物たちが多く登場します。
あの時代ならではの暗い雰囲気が私的にとても刺さりますね。
パブリッシャーのGame Start Studioです。
BGGを見ると過去に製作したボードゲームはないようですが、Kickstrter上ではミニチュアに攻撃や魔法のエフェクトを付ける『World's First Interactive Miniatures』や、机上のスペースを有効活用するために作られた拡張スペース『AdapTableTop』など、ボードゲームのサポートアイテムを多く制作していたパブリッシャーです。
『AdapTableTop』は私も当時気になって買おうか悩んだんですよね。
ちなみにKickstarter上で立ち上げられたプロジェクトは8つ。
私が蹴ろうか悩んでいた『AdapTableTop』はほぼ予定通り、2021年2月末には出荷に向けた準備が始まり、4月初旬には発送が開始されていたようです。
ボードゲームの製作自体は初めてなので予想し難い部分も多いですが、アップデートの更新頻度的には信用できるパブリッシャーのように感じています。
ルール紹介
ゲームは、舞台となるべテル地方の消滅を回避するため、ガーディアンの1人(1匹?)を操り、勝利を目指す作品のようです。
見た目は協力ゲームのように見えますが、対戦型ゲームとのこと。
それぞれのガーディアンには特徴的な能力を有しており、それらを駆使しながらべテル地方の探索を進めていきます。
各ガーディアンのステータスはクエストをクリアするごとに強化され、戦略の幅が広がるようです。
ゲーム中、べテル地方を崩壊へ向かわせる闇と戦うことにより他プレイヤーよりも優位に立てるらしく、装備や罠などの支援ツールを使いこなし、戦略の幅を広げられることが可能となります。
ゲームの勝利条件は様々な要素があり、各プレイヤーはそのときどきで多くの選択を迫られます。
闇の浸食度合いによっては全プレイヤーが敗北する場合もあるため、ピリッとしたゲーム展開が期待できそうです。
また、ソロやプレイヤー人数に応じてボットガーディアンをゲームに導入でき、4人戦の雰囲気を損なわないプレイを体験できそうです。
注目すべきポイントは、やはり精巧なミニチュアの数々。
これだけ細かく作られたミニチュアがゲームで使えるだけでもテンション爆上げと言っても過言ではありません。
ペイントすれば、更に映えるでしょうねぇ。
その他
選択できるプレッジは通常版とガーディアンエディションの2種類。
ガーディアンエディションにはプレイ可能人数増やし、半協力モードを搭載した拡張や、ビジュアルノベル、メタルコインや立体リソースなど、豪華な特典の数々。
通常版の時点で相当豪華なのは言うまでもありませんが、ガーディアンエディションまでいくと持ち運ぶのにも苦労しそうですね。
豪華なだけあって通常版が€99、ガーディアンエディションは€149とどちらも高額です。
更に送料もなかなかエグくて通常版で$50、ガーディアンエディションに至っては$60と、中量級ボードゲームを1個買うのと同じぐらいの金額となっています。
最近、あまりミニチュアが同梱されているゲームを取り上げていませんでしたが、やっぱり面白そうですよねぇ。
どうしてもプレッジ額がお高いので軽い気持ちで蹴れる感じはありませんが、この魅力には勝てないです。
【Terraforming Mars: Ares Expedition – Discovery · Foundations · Crisis】
プレイ人数:1~6
プレイ時間:60
メカニズム:Cooperative Game, Follow, Hand Management, Income, Simultaneous Action Selection, Variable Player Powers
BGG Weight:不明
デザイナー: Sydney Engelstein, Jacob Fryxelius, Nick Little (I)
アーティスト:Nio Mendoza
パブリッシャー:FryxGames
キャンペーン期間:3月20日~
参考リンク集:
概要
『Terraforming Mars: Ares Expedition』待望の拡張がKickstarterに登場です。
本拡張では3種類の拡張が1つのボックスにまとめられています。
プレイ時間は60分と拡張導入前とほぼ変わらないようですが、拡張によっては純粋にプレイ人数を増やすものもあるため、もう少し時間が掛かりそうな気もします。
デザイナーはベースゲーム同様、Sydney Engelstein氏、Jacob Fryxeliu氏、Nick Little (I)氏の3名。
Sydney Engelstein氏の代表作と言えば、本作『Terraforming Mars: Ares Expedition』と『Aeon's End』のレガシー第2弾『Aeon's End: Legacy of Gravehold』の2本は外せませんね。
『Terraforming Mars』シリーズの生みの親、Jacob Fryxeliu氏が関わる作品は宇宙を題材とした作品が多くありますが、実はゾンビものも制作されていたことはご存じでしょうか。
その名も『After The Virus』。
仲間と協力してゾンビが跋扈する世界を協力して生き残るデッキ構築ゲームです。
Nick Little (I)氏は2019年に発行された『Aeon's End: Legacy』のデザイナーや、海外のテレビシリーズを題材とした半協力型のデッキ構築ゲーム『Legendary: Buffy the Vampire Slayer』があります。
アートワークを担当したのは『Terraforming Mars: Ares Expedition』から作品に参加しているNio Mendoza氏。
Nio Mendoza氏は本シリーズ以外の作品はBGGに登録されておらず、今後に期待できるイラストレーターと言えます。
本プロジェクトを担当しているパブリッシャーはStronghold Gamesです 。
過去に10本のプロジェクトを実施したおり、その全てが成功しています。
ちなみに直近で実施されたプロジェクトだと、『Path of Light and Shadow』シリーズ初の拡張となる『Path of Light and Shadow: Solstice』です。
このプロジェクトは2022年3月完成予定となっていましたが、一部のコンポーネントに修正を入れた関係で製造が遅れているとのこと。
また、製造を担当する中国の工場が広域ロックダウンの対象地域で工場再開後も1ヵ月近く時間が必要なようです。
ルール紹介
本プロジェクトは3本の拡張から構成されています。
まず、最初は『Terraforming Mars: Ares Expedition – Crisis』から説明したいと思います。
こちらの拡張を導入することで4人まで遊べる協力モードがプレイ可能となります。
基本的なゲームの流れは同じなのですが、2点通常とは異なるポイントがあります。
1つは最低ラインからスタートするグローバルパラメータがテラフォーミング化が達成された状態となっている点です。
そう聞くと「テラフォーミング終わってるじゃん!どうやって遊ぶの?」と思われる方も多いかと思います。
その疑問を解消するのが、2つ目の異なる点となります。
それが計画フェーズの前に災害フェーズと呼ばれる火星を危機的状況に追い込む重大な災害が起こるといった仕掛けです。
プレイヤーは、この災害に対して協力して立ち向かい、この災害を解決するために手を尽くします。
もしも、災害を解消できなかった場合、グローバルパラメータを下げなければならないのです。
そうです、災害を解消できなければグローバルパラメータが下がっていくのです。
3つのグローバルパラメータの内、これ以上下げられないところまで行ってしまうと敗北となってしまいます。
勝つためには一定期間災害を凌ぎつつ、グローバルパラメータを最大値で維持ししなければなりません。
なかなか難易度が高そうですが、攻略し甲斐がありそうですね。
続いて『Terraforming Mars: Ares Expedition – Discovery』をご紹介します。
こちらの拡張には4つの追加要素で構成されています。
まず、褒章です。
褒章とは『Terraforming Mars』でも登場している、ゲーム終了時、指定された条件に対して全プレイヤーの中で達成度が高い1位と2位しか得られない勝利点を指しています。
次は称号です。
こちらも褒章同様、『Terraforming Mars』に登場した要素となります。
褒章も本家同様、指定された条件を一早く達成して勝利点を得る、早取りの要素となっています。
ただし、このゲームの場合は同時に条件を達成する場合もあります。
その場合は、同タイミングで条件を達成した全てのプレイヤーが勝利点を得られる訳です。
続いて、今作から計画カードのアップグレードが可能となりました。
アップグレードは企業やプロジェクトカードの効果によって適応されます。
アップグレードされた計画カードは通常のものと比較しても強力な効果を持つため、どのタイミングでアップグレードするかが勝利の鍵となる予感がします。
最後の要素はワイルドタグの追加です。
ワイルドタグとは、プレイヤーが好きな種類のタグとして扱えるもののことです。
このタグを使うことにより、タグを参照する必要のあるカード効果が達成し易くなるかもしれませんね。
どの要素もゲームを大きく変えるものではありませんが、本家の雰囲気に近付く良拡張ではないでしょうか。
こちらも期待大ですね。
最後に紹介する拡張は『Terraforming Mars: Ares Expedition – Foundations』となります。
この拡張の導入で最大プレイ人数が6人までとなり、更に新たなグローバルパラメータとして「社会基盤」が加わります。
「社会基盤」を高めるためにはプロジェクトカードを使用するか、または15MCを消費、または5温熱と3植物を支払うことで「社会基盤」のグローバルパラメータは上昇します。
「社会基盤」のグローバルパラメータが上昇すると地球化指数に加え、山札からカードを1枚獲得できるようになりました。
今までにない概念なので面白いのは間違いないと思うのですが、プレイ時間も長くなりそうな予感しかしませんね。
その他
このプロジェクトにはストレッチゴールが時限式のもの(プロジェクトの経過日数に応じて解放)しかありません。
少し面白みに欠けますが、明日は何が登場するのか想像する楽しみもありますね。
選択できるプレッジは基本と拡張3種をセットにしたプレッジか、若しくは拡張3種のみとなります。
ちなみに拡張3種のプレッジ額は$49と拡張が3種類が同梱されている割にはお安めな気もしますね。
プレッジの種類自体は少ないですが、その代わりに専用スリーブやメタルリソースなど、多くのアドオンが用意されています。
その中でもクライシスアクセサリーパックは確実に押さえておきたいアドオンです。
理由としては、クライシスの協力モードでは一部のプロジェクトカードは使用しないらしく、それらはプレイ中に除外しなければならないため、不要なカードを予め抜いたクライシス専用のデッキがあると便利だからですね。
除外するカードの判別自体は容易とのことなので必須ではないらしいですが、プレイ中に不要なカードを判別し、弾く作業は面倒なので個人的にはマストかなって思います。
まさか一度に3本の拡張が追加されるとは思っていなかったため、大分驚きましたが、どの拡張も面白そうなのでぜひ手に入れたいところです。
但し、例によってカードは全てユニーク仕様なのでA社から発売されるであろう日本語版を待ちたい気もしています。
【Encyclopedia】
プレイ人数:1~4
プレイ時間:60~120
メカニズム:Set Collection, Worker Placement
BGG Weight:不明
デザイナー:Eric Dubus, Olivier Melison
アーティスト:Joëlle Drans, Jérémie Prugneaux, Ronan Toulhoat
パブリッシャー:Holy Grail Games
キャンペーン期間:3月24日~
参考リンク集:
ビュフォンの博物誌を題材とした作品。
プレイ時間は60~120分と重めな中量級。
デザイナーはEric Dubus氏とOlivier Melison氏の2名。
Eric Dubus氏とOlivier Melison氏のコンビは博物館のコレクション収集を題材とした『Museum』や、三角形のドミノを配置しながら文明構築を行う『Dominations: Road to Civilization』などが代表作として挙げられます。
アートワークを担当したのはJoëlle Drans氏、Jérémie Prugneaux氏、Ronan Toulhoat氏の3名です。
Joëlle Drans氏は『Museum』シリーズのスピンオフ作品で絵画にスポットライトを当てた『Museum: Pictura』や、2009年に発行されたダイスを使ったレースゲーム『Rallyman』の基本と拡張を合わせた『Rallyman: DIRT』などがあります。
Jérémie Prugneaux氏はBGG上では過去に関わった作品の情報がなかったため、今作が初めて関わる作品だと思われます。
最後はRonan Toulhoat氏です。
Ronan Toulhoat氏は関わっている作品は少ないものの、『Time Stories』のブルーシーズンと呼ばれるシリーズの4本目となる『TIME Stories Revolution: Experience』や、16世紀のパリを舞台に陰謀や策略が渦巻く宮廷で名声を高めることを目的とした『The Court of Miracles』などがあります。
絵の繊細なタッチから『Museum: Pictura』にも参加しているJoëlle Drans氏が中心となってアートワークを管理しているのではないかと予想しています。
本物の図録のようなイラストは流石にテンションが上がりますね。
パブリッシャーはウサギのロゴが可愛らしいHoly Grail Gamesです。
Holy Grail Gamesの代表作と言えば、やはり美しいアートワークが目を引く『Museum』シリーズをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
この他にも、広い宇宙を舞台に恒星間採掘企業の社員として採掘権や資源の獲得競争を行う『Titan』や、邪悪な力によって復活したモンスターを他プレイヤーと協力しながら封印を目指す『Rising 5: Runes of Asteros』などがあります。
また、Holy Grail Gamesは過去に12本のプロジェクトを達成させています。
ちなみに直近のプロジェクトですと『Dominations Deluxe』が成功したプロジェクトとなります。
こちらの作品、予定では5月頃完成予定となっていますが、中国で発生しているロックダウンの影響から生産体制に遅れが出ており、予定通り完成させるのは困難なように感じます。
ルール紹介
今作は全6ラウンドで構成され、ゲーム終了時に集めた動物カードと、探索キューブのコレクションによって得点を獲得し、勝者が決まります。
この作品に於いて、重要な要素の1つとしてダイスの色と出目があります。
毎ラウンド最初にダイスを4個引き、それらを転がした上でメインボード上のアクションスペースに置いていく訳なのですが、その引いたダイスの色と出目に応じて、どこに置けるかが決まっています。
アクションスペースは遠征の準備に必要な大使館、大学、銀行と、研究に必要な学会、遠征、発見の全6種類となります。
それぞれが博物誌を完成させるためには必要なものばかりです。
例えば、大使館のアクションスペースに入るとダイスの色や値を変更できたり、大学のアクションスペースでは研究チームの専門家を雇ったりといった感じです。
ダイスは自身の手元だけでなく、他プレイヤーの手元のダイスもメインボード上に置くことができます。
ダイスを持っていかれたプレイヤーは、置いてあった場所に応じてボーナスを得られるようです。
ゲームの大まかな流れは、こんなところでしょうか。
想像していた以上にシンプルなルールだったので、相当取っ付き易い作品じゃないかと思います。
その他
選択できるプレッジは通常版とアドオン全盛版の2種のみ。
通常版は€49と良心的な金額だと思いますが、アドオン全盛版は€79と大分お高め。
一般流通では€115らしいので、相当お得ではあるんですけどね。
送料は€19~€25とのこと。
時勢を考えれば安いような気さえしますね。
想像していたよりも簡単なルールなので、色々な場面で活躍できそうなスペックを持っているように感じました。
全てのイラストが美しいのも私的に良いと思えるポイントです。
欲を言えば支援する前に一度遊びんでみたい感はありますが、支援を前向きに検討したいと思える作品だと思います。
【まとめ】
今回は3作品(Terraforming Mars: Ares Expedition Expansionを3本と数えるなら5本)を紹介させてもらいました。
興味をそそられる作品はありましたでしょうか。
ちなみに私は、今回紹介した作品の中だと断トツで『Encyclopedia』が一番惹かれますね。
『Terraforming Mars: Ares Expedition Expansion』も欲しくはあるのですが、流石にあの量の翻訳に手を付ける元気はないかなぁ。
なので、大人しく日本語版の発売を待ちたいと思います。
今月末にはゲームマーケット2022春も控えていますし、財布の紐をきつく結びつつ、月末まで走り抜けたいと思います。
とか言いつつ、私の場合は財布の紐云々よりも、ボードゲームを片付けるスペース確保の方が優先事項となっているDuckでしたとさ。