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kickstarter 2020年11月前半 気になるプロジェクトまとめ

11月に入り、夜の寒さが身に染みる今日この頃、如何お過ごしでしょうか。
寒いのは体ではなく、財布でお馴染みのDuckでございます。
最近、kickしてはキャンセルを繰り返していまして、一体お前は何をしているんだ状態ではありますが、正直翻訳案件を積みまくっているので、これ以上蹴って大丈夫なのかって感じです。
現在、蹴るか悩んでいるのは『Shogun no Katana』ぐらいでしょうか。
どこからともなく「kickしてないならお財布寒くないじゃん」という声が聞こえてきそうな気がしますが、ゲームマーケットで財布が薄くなる予定ですので、そこは突っ込まないでもらえると助かります。
さて、今回もTantrum House様(https://www.youtube.com/user/tantrumhousegames)の動画を参考に11月前半のKickstarter情報をまとめていきたいと思います。
今回は、一部Tantrum House様の動画で紹介されていない作品も含まれておりますので、お楽しみに。
※出典の明記がない画像は全てBGGからお借りしています。
※記載された内容に誤りがあった場合、ご指摘頂けると助かります。

【Pachakuna】

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プレイ人数:2人
プレイ時間:30~60
メカニズム:Hexagon Grid, Map Deformation, Modular Board, Network and Route Building, Pick-up and Deliver, Point to Point Movement, Tile Placement
BGG Weight:不明
デザイナー:Stefan Kraft, Moreno Vogel
アーティスト:Johanna Tarkela
パブリッシャー:Treecer
キャンペーン期間:11月2日~
BGGURL:https://boardgamegeek.com/boardgame/321596/pachakuna
Kickstarter:https://www.kickstarter.com/projects/marcduer/pachakuna?ref=profile_saved_projects_live

相棒のラマと一緒にアンデスの地を旅しながら村々を回り、民族衣装に欠かせない染料を運び、利益を上げることを目的とした2人用ゲーム。
プレイ時間は30~60分と少し重めの軽量級。
デザイナーのStefan Kraft氏とMoreno Vogel氏は今回が初作品。
アートワークを担当されたJohanna Tarkela氏もボードゲームのイラストを担当するのは初めて。
この方は自然や動物をテーマとした作品を描くデジタルアーティストのようです。

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出典:https://johannatarkela.com/project/a-small-swim-for-a-tiger/

ネコの少し空いた口元がキュート!
トラの余裕がない感じも愛らしいですね。

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出典:https://johannatarkela.com/project/ablaze/

まさかファンアートがあるとは…
レッドⅩⅢ格好良過ぎるぜ!
この他にもいくつかの作品がHP上で公開されていますので、ご興味ある方は以下リンクより覗いてみてくださいませ。

https://johannatarkela.com/

パブリッシャーのTreecerは種の進化を題材とした『Darwin's Choice』を発行しています。

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Kickstarter自体も『Darwin's Choice』制作時から利用しているようです。
発送は予定していたよりも若干遅れたようですが、小まめに情報を発信しており、バッカーとしては状況の把握がし易く、安心感のあるパブリッシャーのように感じました。
プレイヤーは白と黒のラマを使い、染料を村から村へ運ぶことで勝利点を得ていきます。
白いラマを使うプレイヤーは平原を、黒いラマを使うプレイヤーは山岳地帯しか移動することはできません。

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出典:https://www.kickstarter.com/projects/marcduer/pachakuna?ref=profile_saved_projects_live

そのため地形タイルを回転させ、村から村へのルートを構築しながら移動してきます。

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出典:https://www.kickstarter.com/projects/marcduer/pachakuna?ref=profile_saved_projects_live

これを繰り返しながら、最も早く7勝利点を集めたプレイヤーが勝利となります。
とても簡単なルールで、言語依存もないのは魅力的ですね。
ラマコマの背中にはくぼみがあり、資源が乗せられるようになっています。

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出典:https://www.kickstarter.com/projects/marcduer/pachakuna?ref=profile_saved_projects_live

細かなところではありますが、コマに資源を乗せて運べるのは雰囲気が出ていて好みなところです。
プレッジは約4500円とそこまで高くはないですが、送料が約3200円と少し高くそこはネックかもしれません。

【The Transcontinental】

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プレイ人数:1~4
プレイ時間:75~150
メカニズム:Auction, Pick-up and Deliver, Worker Placement
BGG Weight:2.75
デザイナー:Glen Dresser
アーティスト:Glen Dresser
パブリッシャー:Wheelhouse Games
キャンペーン期間:11月10日~
BGGURL:https://boardgamegeek.com/boardgame/312512/transcontinental

カナダの大陸横断鉄道開発を題材としたワーカープレイスメント。
プレイ時間は75~150分と少し軽めの重量級ゲームです。
ゲームデザイン、アートワーク共にGlen Dresser氏が担当しています。
BGGを見る限り、今作しか登録されていないものの活動自体は2013年から行っており、2019年にはカナダゲームデザイン賞を受賞しているとのこと。
どんな作品を制作したのか、大分気になりますね。
パブリッシャーのWheelhouse Gamesはこのゲームが初めての作品。

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製作工程管理面での心配と、無事に完成するかの不安が大きいように感じます。
ゲームは特徴的な横長ボード上の配置スペースにワーカーを配置し、共有列車に資源の積み降ろしをしていきます。

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それらの資源を使い、製材所や農場、都市などの開発や線路を延長するための入札を行うことができます。

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また、プレイヤーを手助けするカナダの歴史上の人物を題材としたカードを使い、ゲームを有利に進められるようです。

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現在、BGG上で公開されている情報を見る限り、コンポーネントの量はあるものの、特殊な形状のコマやミニチュアは同梱されていないことから、プレッジの設定額としても5000~6000円ぐらいではないかと予想。
ワーカープレイスメント、ピックアンドデリバリー、入札と面白そうな要素が詰め込まれた今作、要注目です。

【Aqua Garden】

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プレイ人数:1~4
プレイ時間:40~60
メカニズム:Drafting, Rondel, Set Collection, Time Track
BGG Weight:不明
デザイナー:totsuca chuo
アーティスト:urabe rocinante, 別府さい
パブリッシャー:uchibacoya
キャンペーン期間:11月15日~
BGGURL:https://boardgamegeek.com/boardgame/322421/aqua-garden

可愛らしい魚コマなどを配置し、自分だけの水族館を作り上げるゲーム。
プレイ時間は40~60分と軽めな作品。
デザイナーの戸塚中央氏は可愛い動物達の市場を題材とした『アニマルシェ』が代表作となります。

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出典:https://gamemarket.jp/game/152493

先日公開した記事でも取り上げました、ゲームマーケット2020秋にも新作『PERFUMERY』も戸塚氏の作品です。

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出典:http://tactical-games.net/perfumery/

他プレイヤーとのインタラクションもありつつ、手元でパズルを組み立てる面白さも兼ね備えており、こちらも注目です。
アートワークを担当されたのはウラベロシナンテ氏と別府さい氏。
ウラベロシナンテ氏は、今作のパブリッシャーうちばこやとタッグを組んで作品を発表しており、15世紀イタリアの商人をテーマにした『Amalfi』は柔らかい雰囲気のパッケージが印象的です。

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この他にもボクセルアーティストとして活動しており、ゲームマーケット2020秋で『RISE OF THE METRO』のパッケージイラストも担当しています。

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出典:https://gamemarket.jp/game/177520

別府さい氏はAsobitionから発行された『Improvement of the POLIS』やタルトゲームズの『三津浜』など、多くの作品に関わっている方です。

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出典:https://gamemarket.jp/game/118371

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出典:https://gamemarket.jp/game/126390

個人的にはパブリッシャーのうちばこや産の可愛らしい木ゴマの製作に関わっているイメージが強いですね。

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出典:https://uchibacoya.stores.jp/items/5ea8049134ef010acc76a674

そのため、初めて『Amalfi』のカードイラストを別府さい氏が描かれたと知ったときは相当驚いたことを覚えています。

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パブリッシャーのうちばこやは、A.I.lab.遊の『Age of Hunting deluxe edition』や戸塚中央氏の『The arctic』の発行に携わっています。

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出典:https://twitter.com/uchibacoya/status/1272442193467195394

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Kickstarterを利用したキャンペーンは初めてではありますが、受注生産していた『Amalfi』や『The arctic』を注文していた私としては、完成までの遅延はあったとしてもプロジェクトの頓挫はないように感じます。
ゲームはアクションフェイズと次ラウンド準備フェイズで構成されており、プレイ人数によって異なるラウンド数を通して、最も勝利点を獲得したプレイヤーが勝者となります。
アクションフェイズではギャラリーボード上のオーナーコマを最低1マス以上時計回りに移動させ、アクションを実行していきます。

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出典:https://twitter.com/uchibacoya/status/1320923146493464577

このとき、他プレイヤーが止まっているマスには止まることはできず、止まったマスのアクションを必ず実行しなくてはなりません。
マスのアクションにはいくつかの種類があり、自身の水族館に展示するための魚の配置や資金の獲得を行います。
これだけ聞くと割と悩みどころの少ないゲームのように思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
以前、テストプレイをさせてもらった際、相当悩みどころの多く、歯応えのある作品だと実感させられました。
例えば、それぞれの水槽には海洋生物が生きるために必要な供給酸素量が設定されているのですが、海洋生物によって消費する酸素量は異なります。
小型魚や大型魚ではれば1消費で済みますが、ウミガメやサメなど少し大きな生物だと2消費となります。
1つの水槽で賄える供給酸素量は4までと決まっているため、計画的に配置しないとすぐに入りきらなくなってしまいます。
また、魚コマとサメコマは同じ水槽に入れられない等、海洋生物同士の組み合わせ制限もあるため、悩ましさ倍増です。
他にも本作の特徴として忘れてはならないのは、豪華な木コマが挙げられます。
基本の魚コマだけで6種類65個も入っているとのこと。

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出典:https://twitter.com/uchibacoya/status/1317738412841996288

この他に上級ルール用のメンダココマなど、可愛らしいコマの数々に早く触りたいと思ってしまいます。
これだけ豪華なコンポーネントだとプレッジはお高めかもしれませんが、手に取ったときの満足度の高さは間違いないように感じます。
個人的にはKick必須案件です。

【まとめ】
今回は3作品を紹介させてもらいました。
私的には『Aqua Garden』が最も注目している作品です。
最近は国産ゲームをKickstarterで見掛けることも増えましたが、既に国内流通している、もしくはキャンペーン開始時期に合わせて販売されるケースが多いように感じます。
そういう意味では、Kickstarterが初出しとなる本作は注目せざるを得ません。
何にしてもキャンペーンスタートが楽しみですね。


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