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Crowdfunding 2023年3月 気になるプロジェクト

どうも、年度末のバタバタであまりボードゲーム できていないDuckです。
平日夜、なかなかTTSで遊べないのは悲しいですねぇ。
さて、今回は3月からクラウドファンディング上でプロジェクトがスタートした案件の中からDuck的に気になるものをピックアップしてご紹介したいと思います。
例によって、Tantrum House様の動画を参考に制作させてもらっています。

【Lore】

https://boardgamegeek.com/boardgame/381587/lore

プレイ人数:1~4人
プレイ時間:60~90分
メカニズム: Action, Dice Rolling
BGG Weight:不明
デザイナー:Josh Delgadillo
アーティスト:Pauliina Hannuniemi
パブリッシャー: Campfire Games
クラウドファンディング:Kickstarter
キャンペーン期間:3月14日~
参考リンク集:

https://www.kickstarter.com/projects/lorefairytales/lore-board-game?ref=discovery

プレイヤーたちは3日間に渡ってファンタジー世界を旅し、美しい景色を見たり、強大なモンスターと戦ったりしながら物語を紡ぐ、物語を読み進めるような雰囲気の作品。
内容的に短時間で遊べるかと思いきや、プレイ時間は60〜90分の中量級ゲーム。
デザイナーは本作が初めて手がける作品となるJosh Delgadillo氏。
アートワークを担当したPauliina Hannuniemi氏もほとんどゲームの仕事はなく、本作の他には発売時期も確定していない作品で、広大な大陸の奥深くにある秘境を舞台に原住民と移住者が巡り合いによって生まれる、発展と争いをテーマとした作品です。

https://boardgamegeek.com/boardgame/334537/altay-dawn-civilization

今までにないような独特のタッチのイラストは幻想的でファンタジーとの親和性高さは異常。
ステンドグラスのデザインを連想したのは私だけではないはず。
パブリッシャーはネバダ州のラスベガスに拠点を構えるCampfire Games。
こちらも本作が初めて携わる作品らしく、不安感はありますね。

ゲームは3日間(3ラウンド)に渡って進行していき、各ラウンドは夜明け、正午、日没、深夜の4手番に分かれています。
手番中の流れはそんなに多くはなく、
①イベントの処理
②移動
③アクションの実行
と、割とシンプル。

https://boardgamegeek.com/boardgame/381587/lore

アクションも仲間を増やしたり、宝物を手に入れたりと、これと言った特徴はない印象。

今作は既にプロジェクトがスタートしていることもあって、初日から状況をウォッチしていたのですが、前半は少し苦戦していました。
何とか目標金額は越えたものの、思っていたよりも支援者が集まっておらず、個人的には少し残念。
これが原因かは分かりませんが、ストレッチゴールは最初の1つしか公開されておらず、Kickstarterならではの楽しみやお得感を感じ難いかも。
プレッジは$59の通常版と$700の特別版の2つ。
特別版は既に枠が埋まっているため選択はできないけれど、アートワークを担当するPauliina Hannuniemi氏に自画像を書いてもらい、キャラクターとして登場させる権利なので一部の人にしか刺さらなそうですね。
日本への送料は$18そんなに高くないので、気になる方は是非ご検討くださいませ。

【Let's Go! To Japan】

https://boardgamegeek.com/boardgame/368173/lets-go-japan

プレイ人数:1~4人
プレイ時間:45~60分
メカニズム:Closed Drafting, Set Collection, Storytelling
BGG Weight:不明
デザイナー: Josh Wood
アーティスト:Chaykov, Kailene Falls, Toshiyuki Hara, Magdalena Pruckner, Erica Ward
パブリッシャー:Alderac Entertainment Group
クラウドファンディング:Kickstarter
キャンペーン期間:3月21日~
参考リンク集:

https://www.kickstarter.com/projects/alderac/lets-go-to-japan-from-aeg?ref=discovery

観光客として京都と東京を行き来し、日本での夢のような休暇を満喫することを目的とした作品。
プレイ時間は45〜60分の軽めの中量級。
デザイナーのJosh Wood氏はケンビルから発売され、魅力的な街づくりに焦点を当てた『Santa Monica』などがあります。

https://boardgamegeek.com/boardgame/298065/santa-monica

過去に手がけた作品を振り返ると、どれも1時間以内に終わる作品が多く、軽中量級のゲームデザインが得意な印象があります。
アートワークはChaykov氏、Kailene Falls氏、Toshiyuki Hara氏、Magdalena Pruckner氏、Erica Ward氏の5名体制。
どの方も本作が初めて携わるゲームのようで、全体のバランスがどうなるのか不安な部分もありますが、既に公開されているイラストを見る限り、どれも美麗なアートワークで日本文化をうまく表現しているように感じました。

https://boardgamegeek.com/boardgame/368173/lets-go-japan

これなら日本文化警察(そんな方々がいるかは知りませんがw)も満足の仕上がりと言えるのではないでしょうか。
パブリッシャーはお世話になっている方も多いAlderac Entertainment Group (AEG社)です。

https://boardgamegeek.com/boardgamepublisher/396/alderac-entertainment-group

過去作ですと仲間を募り、ダンジョン踏破を目指す『Thunderstone Quest』や、最近着弾報告をちらほら見かける1920年代の高層ビル建設をテーマとした『Rolling Heights』などがあります。

https://boardgamegeek.com/boardgame/215341/thunderstone-quest
https://boardgamegeek.com/boardgame/331820/rolling-heights

過去にKickstarter上で実施されたプロジェクトは本作を除いて16作あり、内15作は成功しています。
続いてプロジェクト終了後の進行状況を『Rolling Heights』のアップデートを通して確認してみたところ、当初の予定では2023年2月完成となっており、ほぼ予定通りだったことが分かります。
製造や運輸の見通しが悪い中で、完成まで予定通りにプロジェクトを実施できているAEG社は、Kickstarterの現状を考えるに信頼のおけるパブリッシャーの1つだと感じました。

ゲームは13ラウンドに渡って進行していきます。
各ラウンド、ラウンドトラッカーに従い、引カードの引ける種類や枚数、場に出せる数、ドラフトによって他プレイヤーに渡す数が指示されています。

https://boardgamegeek.com/boardgame/368173/lets-go-japan

引けるカードはラウンドによって異なるため、23ラウンドと長めですが、単調さは感じないよう工夫されていると思いました。
引いたカードは、月曜から土曜までの6日間に割り振るようにプレイし、日本観光の計画を立てていきます。

https://boardgamegeek.com/boardgame/368173/lets-go-japan

カードを場に出した後は、指定された枚数のカードを隣のプレイヤーに渡して、次のラウンドスタートします。
全てのラウンドが終わると、得点計算という名の旅行へ旅立つときです。
カード上部に示されたアイコンを参照しつつ、得点を合算します。

https://boardgamegeek.com/boardgame/368173/lets-go-japan

この他にもムードトラッカーと呼ばれるパラメータがあり、その値によっても追加で得点が得られるようです。
ここまでルールを確認してみて、私的にはインタラクションの少ない、ソリティアゲームのように感じました。
ただ、本作の本質は旅を計画して楽しむと言った体験に主軸を置いているゲームだと私は認識しているので、それで良いんじゃないかなって思っています。

ストレッチゴールは10日以上を残している現段階でも既に10個達成されており、今後どれだけ伸びるか期待したいところです。
基本的に新しいカードの追加が中心なので、いくらでも増えて欲しいところですね。
プレッジは$39の通常版と$69の祭版がある模様。
祭版とは何ぞやと思われる方もいるかと思いますが、要するにデラックス版のことで内容物を見ると木製トークンや専用の巾着同梱される模様。
その他にも箱を包む風呂敷や、トークン入れとしても使えるセラミック製のボウルも同梱され、名前に負けないぐらいにはお祭り感のあるデラックス版のように思いました。
送料は$24〜$28と妥当なところ。
祭版に同梱されている内容物で考えれば、若干安いかもってぐらいですね。
日本を題材としたゲームって、とんでもニッポンなことが多い気がしますけど、本作は丁寧に作られていで良い感じ。
パブリッシャー的にはケンビルから発売されそうな気もしますが、豪華版を確実に手に入れたい方は支援してみては如何でしょうか?

まとめ

今回は2本のプロジェクトを紹介させていただきました!
どちらも軽めな作品なので、私と普段同卓されている方の琴線に触れるかは微妙なところ。
どちらも日本で発売されれば人気は出そうな作品なので、ご興味ある方は支援してみても良いかもしれませんね。
ちなみに今回のタイトルに①とついているのは②を書く気が今のところあるからだったりします。
今月中に書き上げるのは難しいと思いますが、他にも気になるものがありますので、また読んでみてもらえると幸いです。

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