
石油がテーマの作品には名作しかない!(諸説あります)
どうも、のんびり箱庭系も好きですが、インタラクション激強なゲームも大好き、Duckです。
さて、今年も春99さんの企画『ボードゲームに関わるエトセトラ Advent Calendar 2022』に参加させてもらいました。
今年も作ってみました。ボードゲーム関するエトセトラ
— 春99@別冊2は22年ベスト本 (@hal_99) November 3, 2022
お待ちしております(^o^)https://t.co/f3HXMYtowS
なお。昨日はニコボドのニコさんが『2000種類以上のボードゲームが無料で遊べるポータルサイト『Tabletopia』のすすめ』が執筆されております。
Tabletopia良いよね…
私も大好きなんじゃ〜。
ちなみにオンラインで遊ぶボードゲームと言えば、Tabletop Simulatorもオススメ。
昨年の記事ではありますが、こちらも興味がありましたらご覧くださいまし。
さて、今回のテーマは私が持論として提唱している『石油がテーマの作品には名作しかない!』が本当に正しいのかをBGGやプレイ感を元にあーでもない、こーでもない言いながら検証していくパッション溢れる企画です。
では早速見ていきましょう!
Wildcatters

プレイ人数:2〜4人(4人ベスト)
プレイ時間:120分
メカニズム:Area Majority, Auction, Network and Route Building, Pick-up and Deliver, Stock Holding
BGG Weight:3.92
Rating:7.6
Overranking:1401位(12月9日現在)
デザイナー:Rolf Sagel, André Spil
アーティスト:Bas Jongkind, Daan van Paridon, Thijs van Paridon
パブリッシャー:Capstone Games
参考リンク集:
DuckのMy Best Board Game 2022にも余裕でランクインしている不朽の名作。
油田を掘って、製油所に運んで、マジョリティを競う、目的がシンプルだからこそ面白い、そんな作品です。
デザイナーは『Coffee Traiders』のRolf Sagel氏とAndré Spil氏の共作。
昨年の秋に初めて遊んでから完全に虜となっているゲームで、今年は対面とオンラインで相当数遊びました。

本作の魅力は何と言っても高いインタラクションだと私は考えています。
人によっては嫌がるところかとは思いますが、いつ相手から借金を背負わせられるかも分からない緊張感と、他プレイヤーとのマジョリティの激しい奪い合いがとても刺激的で、アドレナリンドバドバです。
唯一の欠点は木駒の小ささでしょうか。
元コンポーネントの木駒が小さく、船や製油所に石油駒を乗せると端から落ちて転がりまくる訳です。
今はフォロワーさんに作っていただいた超イカす代替駒で快適なプレイが可能となりましたが、この欠点さえなければ、BGGのオーバーランキングも100位以内は確実じゃないでしょうか!(偏見に満ちた発言)
ちなみに現在、入手性も非常に悪く、絶版状態。
私もタイミングを逃して買えなかった哀れな民の1人です。
来年、10周年の節目となる年なので、木駒類をアップグレードした10周年記念版などを発売してもらいたいところ。
神様!仏様!Capstone Games様!
よろしくお願いします!
Pipeline

プレイ人数:2~4人(3人ベスト)
プレイ時間:60~120分
メカニズム:Mechanisms, Action Drafting, Commodity Speculation, Contracts, End Game Bonuses, Market, Network and Route Building, Tile Placement, Turn Order: Claim Action
BGG Weight:3.89
Rating:7.6
Overranking:437位(12月9日現在)
デザイナー:Ryan Courtney
アーティスト:Ian O'Toole
パブリッシャー:Capstone Games
参考リンク集:
誰に聞いても「Pipelineは良いぞぉ」と言われる(Duck調べ)作品。
効率的な石油精製システムを構築するゲームとなります。
私はまだ遊んだことがなく、評価できない部分も多いのですが、フォロワーさんの話を聞く限り、ワーカープレイスメント×ルートビルディングという脳汁がドバドバ出る楽しい組み合わせなので、面白くない訳ないですね!(偏った思考)

こちらについては近日中に遊ばせてもらえそうなので、それまで楽しみにしたいと思います。
Peak Oil

プレイ人数:2〜5人(3人ベスト)
プレイ時間:45〜75
メカニズム:Area Majority, Open Drafting, Push Your Luck, Set Collection, Simulation, Worker Placement
BGG Weight:3.00
Rating:6.6
Overranking:4853位(12月9日現在)
デザイナー:Tobias Gohrbandt, Heiko Günther
アーティスト:Heiko Günther
パブリッシャー:2Tomatoes Games
参考リンク集:
私が初めて遊んだ石油が絡む作品。
あまり聞き慣れない言葉ですが、ピークオイルとは原油の産出量が最大となった後、採掘可能な原油量が減少していく説を指した言葉です。
本作は、その説を題材としており、世界から原油が採掘が完全にできなくなるまで掘って掘って掘りまくり、その傍らで新たなエネルギー資源の開発に勤しむ作品です。
イメージとして石油×株といったところでしょうか。
これだけ聞くと運要素のない、ガチガチのゲームのように感じるかもしれませんが、非常に運要素の強いパーティゲームだと私は思っています。(個人の感想)
例えば、セットアップの段階で原油を運ぶ海路と陸路のルート上で発生するリスク(嵐や賊の襲撃など)タイルを置いていくのですが、ここで運悪く封鎖タイルを引いてしまうと、そのゲームでは該当するルートが使えなくなってしまいます。

他にも、原油の採掘の際、指定された量の石油駒を袋引きするのですが、袋の中には黒、黄、赤のオイル駒が入っているのですが、黄と赤を引いてしまうと自社の(身に覚えのない)不祥事が発覚し、ペナルティを背負うこととなってしまいます。
「まぁ、そんなゲームもあるよね!」と思ったそこのあなた!
ここからが大事なポイントです。
ここで引いた黄のオイル駒は除外されますが、赤のオイル駒は袋の中に戻るのです。
そうなんです、常に赤のオイル駒は袋の中に一定数あり続けるのです。
ちなみに過去、私が遊んだ中で一番酷い引きだったのは、プレイ中に黄と赤のオイル駒しか引けなかったときですね。(白目)

ここまで聞くと本当に面白いのかと疑われる方もいるかもしれませんが、この計画通りにいかないもどかしさや、袋からオイル駒を引くときの緊張感が堪らなくて、本当に面白いんです!
現在、2 Tomatoes GamesのWebサイト上には在庫が残っているようなので、ご興味ある方は輸入してみても良いかもしれませんね。
Peak Oil Profiteer

プレイ人数:1〜5(4〜5人ベスト)
プレイ時間:30〜60
メカニズム:Area Majority, Area Movement, Dice Rolling, Events, Network and Route Building, Simultaneous Action Selection, Victory Points as a Resource
BGG Weight:2.67
Rating:8.00
Overranking:10733位(12月9日現在)
デザイナー:Tobias Gohrbandt, Heiko Günther
アーティスト:Heiko Günther
パブリッシャー:2Tomatoes Games
参考リンク集:
こちらも『Peak Oil』の2 Tomatos Gamesから発行された作品ではありますが、今作は内戦疲弊した国の三大勢力に対して石油と武器を売り付け、国が崩壊するまで稼ぐことを目的としたダークなゲームとなっています。
こちらは翻訳が終わっておらず、概要でしか分かっておりませんが、BGGのレビューコメントを見る限り、かなりインタラクションが強いらしく、テーマも相待って好みが相当分かれそうな予感。

これは笑顔で殴り合える人向けのゲームですな!
はい、絶対面白いやつですわ。(謎の確信)
ちなみにコンポーネントはガチで良くて、紙幣の手触りとか本物をよく再現されてるように感じました。
これぞ、Kickstarterクオリティって感じ。
機会があれば是非触ってみてくださいね!
【まとめ】
ここまで4本の作品を通して『石油がテーマの作品には名作しかない!』を検証(?)してきましたが、如何だったでしょうか?
もう、これは疑う余地もなく、石油がテーマの作品=鉄板の方程式ができたと言っても過言ではないですね!
ねっ!!!(迫真)
いつもに比べてノリで書いている間は否めませんが、たまには良いよね。
皆さんも、このテーマのゲームにハズレなしみたいなのがあったら教えてくださいな。
ではでは、今回はこの辺で…
また、お会いしましょう!