Improvement of the POLIS 簡易レビュー
1/2のボドゲ新年会で遊んだ『Improvement of the POLIS』をご紹介したいと思います。
※一部の画像はBGGより借用しております。
【Improvement of the POLISってどんなゲーム?】
プレイヤーは古代ギリシャの個性的な都市国家(ポリス)の代表となり、国家の発展を目指します。
1ラウンドは7フェイズに分かれており、以下の順に処理を行なっていきます。
①イベント告知フェイズ
ラウンド中に発生するイベントの詳細が明らかになります。
ここで明らかになったイベントが適用されるのは、後半にあるイベント解決フェイズです。
②税収フェイズ。
各プレイヤーは自分のトークがある税金ゲージを確認し、その値と同じ金額のドラクマ(お金)を得ます。
③ダイスフェイズ
プレイヤーはダイスを指定された個数降ります。
ゲーム開始時は2個です。
④アクションフェイズ
③で出た目以下の数字が記載されているアクションカードをプレイしていきます。
プレイは数字が低い順に哲学、立法、文化、交易、軍拡、政治、進歩の順に行います。
これらのアクションカードをプレイすることによってドラクマを手に入れたり、政治カードをプレイしたりしながら自国を強化していくのです。
出目が悪く出したいカードがプレイできない場合は、市民を足りない出目分消費することで場に出すこともできます。
⑤発展フェイズ
全プレイヤーは文化、経済、軍事の中から好きなゲージを1つドラクマを支払って上昇させることができます。
これらのゲージを上げることによって、税収フェイズで獲得できるドラクマが上昇したり、ダイスフェイズで転がせるサイコロの数が増えたりと様々です。
⑥イベント解決フェイズ。
①で告知されたイベントを解決します。
⑦マイルストーンフェイズ
総合ボードにある5つの目標の内、達成したものがあれば栄誉か、税収を1上昇させることができます。
これは最初に達成したプレイヤーのみが受けられる恩恵となります。
もし、同タイミングで達成したプレイヤーが複数人いた場合、上昇させることのできるパラメータは税収のみとなります。
全9ラウンドを通して最も勝利点を獲得したプレイヤーが勝利となります。
【オススメポイント】
・1時間で終わる中量級ゲーム
1ラウンド7フェイズではありますが、アクションフェイズ以外は時間がかかるものはなく、慣れればサクサク進みます。
拡大再生産系のゲームはプレイ時間が長くなる傾向にある中で、これだけまとまってさくっと遊べる作品は貴重かと思います。
「拡大再生産に興味はあるけど、長時間プレイするのはちょっと…」と思われてる方にオススメ。
・資源カツカツで苦しい
ゲームスタート時、税収は基本0のためドラクマも持っておらず、市民もダイスの出目が悪ければすぐに減少するため、常に資源はカツカツです。
そのため、どのタイミングで何を獲得するかが重要となります。
そして、一手番ミスると手が足りなくなり、全ての歯車が狂うなんてことも多々あります。
その分、全てが計算通りに行ったときの快感は何物にも代え難いと言えるかもしれません。
・丁度良い運要素
運要素の絡まないガチガチのゲームも好きですが、アクセントとして運要素も欲しいところ。
アクションフェイズで場に出せるカードがダイスフェイズの出目次第なのは、個人的にちょうど良い運要素です。
ダイスの出目が悪くても、市民さえ消費すれば出目より高い数字のカードが出せるのも、完全に運だけではなく、非常にバランスが取れているように感じました。
【気になるポイント】
・選択したポリスによって戦略がある程度確定してしまう
ポリスの種類は全7種あり、それぞれ特色があります。
そのため得意とする戦略からズレると、なかなか勝つのは難しくなってしまうかも。
勝つためにはポリスの能力とマッチした戦略を取った方が良いのは分かるのですが、もう少し戦略の自由度は欲しいところ。
せめてポリスがもう少し増えてくれればとは思ってしまいます。
【まとめ】
1時間で遊べる拡大再生産なら、間違いなくオススメな作品の1つです。
テーマも良いですよね。
特に勝利点を稼ぐためには植民地を増やさなければ効率が悪いあたり、テーマとなった時代にもマッチしていて非常に好みです。
プレイ時間は短いですが、重めのゲームが好きな方にも是非遊んでいただきたい。
短時間でカツカツ感が体験できるのは貴重な気がします。
ご興味ありましたら是非お試しくださいませ。
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