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SN DUCK BOARD GAME AWARD 2023

どうも、Duckです!
新年が明けて、もう大分も過ぎてしまいましたが、皆様お元気でしょうか?
年末年始と色々なことがありましたが、今年もゆるゆるボードゲーム関連の記事を書いていければと思っています。
昨年よりは更新頻度上げれればなぁと思いつつ、最低月1ペースは崩さずに続けていく方向で考えていますので、引き続きよろしくお願いします。

さて、新年一発目の記事は毎年恒例の『SN DUCK BOARD GAME AWARD』です。
こちらは2023年に初めてプレイした作品(新旧問わず)の中から特に面白かった作品をピックアップしてご紹介する企画です。
特に順位はつけておらず、順番は適当ですので悪しからず。
ちなみに昨年プレイした新作は97タイトルでした。
では、早速行ってみましょう!

All In: Flip&Write Showdown

トランプを使って遊ぶ、PnPのパズルゲーム。
昨年、最も遊んだゲームの1つです。
ボードゲームの収集と並行して、気に入ったトランプも結構買っていましたが、実際に遊ぶ機会がなくて勿体無いなぁと思っていたところにKickstarterでプロジェクトが実施され、飛びついた次第です。
ルールとしては山札から2枚のカードを場に出して、数字とスートの組み合わせを選んでシートに書き込むだけ。
得点計算では、縦横の列ごとにポーカーの役の点数やプレイヤー間の役の強さの比較を行なって、総合点を競います。
PnPはソロ感が強い作品が多いのですが、本作は複数のヴァリアントルールがあるため、ルールによってはカードの早取やマジョリティなど、一捻り加えられたものも多く、リプレイに耐えられる作りとなっているのも魅力です。
現在、PnP Arcadeなどでも販売されていないため、手に入れる方法はありませんが、BGAでもプレイ可能なのでご興味ある方は遊んでみては如何でしょうか?

Feudum

唯一無二なアートワークと独特のプレイ感が魅力的な作品。
アクションの種類の多さに目玉が飛び出そうになるけど、1つ1つはそこまで複雑ではないため、慣れてしまえばいサクサク遊べてしまう不思議。
視認性の悪さがよく話題に上がりますけど、それも許せてしまうのは思えてしまうのは本作の魅力のなせる技ではないでしょうか?
この見た目で意外かもしれませんが、プレイヤーが所属できるギルドが相互に取引関係にあるため、ゲームの中に1つの社会が構築されている、経済ゲームの側面も私的には刺さったポイントですね。
今年の4月に7周年記念版がGamefoundに登場するようなので、ご興味ある方は要チェックですよ!

La Famiglia: The Great Mafia War

シチリア島を支配するマフィア同士の抗争を題材としたバチバチのマルチゲーム。

https://boardgamegeek.com/image/7871327

殴り合いと聞くと拒否反応を示す方も多いかと思いますが、苦手意識がある方にも是非一度は試してもらいたい作品です。
その理由として他のマルチゲームよりネガティブな感情が湧き難くいからです。
本作は2対2のチーム戦のため、資金面で困ったときは助けてくれたり、作戦を相談できたりと仲間の存在を強く感じることが多く、それによってマルチゲーム特有のギスギス感は薄まっているのではないかと思います。
私的にはタイルプロットから生まれるドラマティックな展開も気に入っているところです。
本作はラウンドの前半に盤面に行動タイルをプロットして、ラウンドの後半、それらを解決していきます。
相手チームがどんなタイルをプロットしたのかを予想しながら盤面にタイルを配置していくのも楽しいのですけど、そのタイルが公開になって盤面が大きく動く様がドラマティックで非常に盛り上がるんですよね。
昨年の前半、テンデイズゲームズから日本での発売について少しだけ言及がありましたが、そこから追加情報がないまま年が明けてしまいました。
2023年を代表する作品の1本だと思うので、日本での発売を期待しています!

Virtù

15世紀のイタリアを舞台に芸術や軍事力を高めつつ、支配地域の拡大を目指す作品。

https://boardgamegeek.com/image/7219018

本作の特徴はマンカラやマジョリティ争い、マルチ要素と複数のシステムが複雑に絡み合った点でしょうか。
先を見通した計画性、相手の動き見ながら妨害する判断力等、駆け引きから生まれるドラマに痺れちゃいましたねぇ。
要素が多いので好みは分かれるかみしれませんが、私的には昨年遊んだ中でも面白い作品の代表格だったのは間違いないですね。

Hegemony: LeadYour Class to Victory

労働者、資本家、中産階級、国家に分かれて国を運営しつつ、それぞれの幸福度を高めていく作品。

https://boardgamegeek.com/image/6499207

階級によって特徴や勝利点を得られる条件が異なり、インスト難易度は極めて高め。
ただ、手番ではカードをプレイするか、カードを捨てて基本アクションを実行するかの2択なので、階級ごとの特徴さえさえ抑えられれば難易度は高くないような気もします。
この手の作品の場合、4人ベストのゲームが多い中で人数が少なくなっても面白さが担保されているのは素晴らしいと思います。
勿論、4人戦が最高なのは間違い無いんですけどね。
まだ、中産階級と国家はプレイできていないので今年中にはそこのプレイ感も体験したいところ。

Voidfall

部族を率いて内政と他の宙域へと侵略を繰り返し、影響力を競い合う4xゲーム。
膨大なルール量と100を優に超えるアイコンに目眩を覚えそうになりますが、それを乗り越えて初めて得られる栄養がそこにはある!

https://boardgamegeek.com/image/6352802

対戦モードだけでなく、協力モードも入っているのは嫁とも遊びたい私的には嬉しい。
まだ、ほとんど遊べていないため、対人での殴り合いの発生度合いなど未知数ですが、今年いっぱいかけて遊び尽くしたいと思います。
なかなか時間を作れていませんが、ペイントもしたいところですねぇ。

Union Stockyards

1865年のシカゴにあった食肉加工場「ユニオンストックヤード」を舞台としたワーカープレイスメント。
ルール量はそこまで多くなく、プレイも大凡1時間ぐらいで終わる優秀な中量級ゲーム。

https://boardgamegeek.com/image/7186156

5人戦のインタラクションが非常に強く、常に苦しい感じがたまりませんね。
動かせるワーカー数も少ないため、1手番の重みがあるところも好きですね。
また、各ラウンドの最初に発生するイベントによってはワーカー数がさらに減る可能性もあるため、相手の動きを予想しつつ動かなければならないのが痺れますね。
噂によると拡張の準備も進んでいるらしく、どんな仕上がりになるのか非常に楽しみです。

Planet Unknown

各プレイヤーごとに企業を率いて担当惑星を発展させていく作品。
中華テーブルを回してタイルを配置するだけのシンプル設計。

https://boardgamegeek.com/image/7951206

手に取ったタイルと睨めっこしながらアレコレ考えるのが楽しいですね。
基本面の企業と惑星でも十分面白いのですが、固有能力面の方が動きが制限されるため、悩ましさが爆上がり。
あまりパズルゲームは得意じゃない方にもオススメできる作品となっています。
インタラクションはカードの早取とプレイヤー間の目標の達成ぐらいなものなので、人によっては物足りなさを感じるかもしれませんね。

Shogun no Katana

刀鍛冶として経験を積み、将軍に献上する刀を打ち上げることを目的とした作品。
ゲームのジャンルとしてはワーカープレイスメント+パズルっぽい要素。
ワカプレ部分は割と素直な作りなのですが、刀を完成に向けたパズルが曲者で、素材は指定された順番じゃなければ乗せられないとか、移動する先に刀タイルがあったら動かせないなどの制限が多く、そこが面白いところだったりします。

https://boardgamegeek.com/image/5779777

また、ゲームのタイトルの通り、将軍に献上する刀を必ず完成させなければ勝てる見込みがない点も気に入っているところ。
こちらもまだ一度しかプレイできていないので、拡張を入れた上でリプレイしたいところ。
可能なら時間を作って、フィギュアを全部ペイントしたい欲求もありますね。

Ground Floor

新米企業家の1人として事業を拡大し、社屋を高層ビルへと成長させることを目指す作品。
特に面白く感じたのはメインボード上の個性的なアクションの数々です。
例えば、情報資材を得るアクション場合、資金を支払った上でラウンドを跨ぎ、どれだけ同じアクションを自分または他のプレイヤーが選択するかによって資源が手に入るか否かが決まります。

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他にも安く根付した順に売れていく小売店のアクションや、マジョリティ争いの結果に応じて会社の評判が上がるアクションなど、捻りの効いたアクションが数種類あり、アクションそれぞれがジレンマのあるミニゲームのようで非常に面白い。
ゲーム自体も前半と後半で必要となる資材が異なるため、常に苦しくてカツカツなのも個人的にはおすすめのポイントです。

ナイトフラワーズ

見た目の可愛さで侮ることなかれ、異種族娘溢れるナイトクラブを舞台とした日本発の骨太ワーカープレイスメント&リソースマネジメントゲーム。
ワーカープレイスメント部分は割とベーシックなタイプで、インタラクションも客の早取ぐらいなため、割と遊び易い作品だと思います。

https://boardgamegeek.com/image/7558191

私的には各プレイヤーが支持する異種族娘が成長を通して獲得していく性格によって資源の変換が可能となるため、それらをコネコネしながらどの客を落とすか考えるのが面白いですね。
もちろん、自分が支持する異種族娘が徐々に成長していく過程も育成シミュレーションのようで楽しい。
2024年の春には宮本アシタ氏の新作『メタルフラワーズ』がKickstarterでプロジェクトを実施するようなので、こちらも期待大!

Maria

3つの勢力に分かれて戦うウォーゲーム。
見た目的にはガッツリとしたウォーゲームですが、ボードゲームとして楽しめる工夫がはれており、遊び易いように感じました。
例えば、戦闘は4スートからなるカードを交互に出し合い、その合計値で勝敗を決まったり、補給路を確保しつつ進軍しなくてはならない関係上、無理な進行はできない点など、一捻りが加えられているところが特に良いですね。

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また、自然とプレイヤー感の駆け引きが発生する作りとなっているため、ドラマが生まれ易いのも個人的には好みなポイントですね。
ちなみに前回遊んだときは伸び切った補給路の横っ腹を殴られ、本拠地まであえなく撤退という散々な結果でしたが、それでも面白いと思えるからポテンシャルの高さを感じますねぇ。

Dungeon Maker: Deluxe!

魔法使いとなって自身が支配するダンジョンに魔物を配置して守りを固めつつ、他プレイヤーのダンジョンを踏破を目指すPnPの作品。
ゲームは前半に自身のダンジョンの守りを固め、後半は他プレイヤーのダンジョンを攻略していくといった流れなのですが、カードの使い方が独特。
前半でモンスターを配置するためにカードを選び、そこで使ったカードを後半では天地を逆様にしてダンジョン攻略のための攻撃魔法として使うのだから面白い。

https://boardgamegeek.com/image/7782116

担当する魔法使いやダンジョンは、プレイヤーごとに個別の効果を持つためリプレイ性の担保もされているのも嬉しいところ。
是非、色々な方にも遊んでもらいたいオススメの作品なのですが、遊ぶためには数十枚ものカードを切り抜かなければならないため、その一点においてはオススメし難くもありますね。

Fit to Print

動物の街を舞台に新聞記者として新聞記事をまとめるスピードゲーム。

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制限時間がある中で記事を集めて、制限に沿って誌面に配置して高得点を目指す訳なんですが、初回プレイではどれだけ記事を集めれば紙面を埋め尽くされるか分からず、不安の中で集めなければいけません。
また、ゲーム終了時に紙面に掲載している広告が少な過ぎると廃刊となってしまい、どんなに高得点を叩き出せていたとしても脱落してしまうという鬼畜仕様。
そんな辛い要素も多いゲームですが、だからこそ頭を抱える面白さがあります。
上手くできないからこそ、もう一度と言いたくなるし、出来上がった紙面を見たときの達成感は言い難いものがあります。
2024年にはケンビルから日本語版の発売も予定されているようなので、楽しみに待ちたいと思います。

Brian Boru: High King of Ireland

アイルランドの王となるべく、支配域を増やしつつ、政略結婚による利益を得たり、侵略者であるヴァイキングを撃退していく作品。

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本作はトリックテイキング+エリアマジョリティを合わせたゲームで、上手く融合させた傑作だと思います。
特にトリックテイキング部分が素晴らしくて、アクションの強弱はありますが、そのトリックに勝っても負けてもアクションを実行できる点でしょうか。
これにより状況によっては負けても+に働くことも多く、それが良いアクセントとなって面白味が増しているように感じられます。
勝敗はマジョリティによるところも大きいため好みは分かれるとは思いますが、是非トリックテイキング好きには遊んでもらいたい一作ですね。

まとめ

以上、今回は15作品のご紹介でした。
いや〜、調子に乗って書き過ぎてしまった感が否めないです。
2023年は本当に豊作で、2024年はこれを超えられるのかってところが気になっちゃいますね。
色々な作品を紹介しましたが、私の傾向としてはドラマチックな展開が発生し易いゲームを好む傾向にあるようで、もし今後そんなタイプのゲームを見つけたときにはこっそり教えてもらえると嬉しいです。
ではでは、また次回の更新でお会いしましょー。

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