遠隔ボードゲームのすゝめ(Terraforming Mars編)
先日、友人からこんなLINEが着ました。
Y氏「テラフォしたい」
DUCK「良いっすね、アプリ版・steam版どちらでも行けますぜ」
Y氏「いや、拡張でも遊びたいし、2人とも本体持ってる訳だから盤面広げて遠隔で遊ぼう」
DUCK「…なんですって?」
てな訳で、遠隔で『Terraforming Mars』を遊んでみました。
思いの外、遊べたので早速記事にしてみようと思います。
オンラインならBGAやTabletopiaを連想される方も多いかと思いますが、実際に自分の手で動かす遠隔ボードゲームも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
【遠隔ボードゲームって何?】
そもそも遠隔ボードゲームとは何でしょうか。
便宜上、このように私が呼んでいるだけで明確な定義はありませんが、私としては『遊びたいボードゲームをそれぞれが用意し、音声通話を繋ぎながら実際にゲームを広げて遊ぶ』といったところでしょうか。
「別にオンラインで遊べば良いのでは?」と言われてしまえば、そこまでです。
正直、面倒ですしね。
ただオンラインでは味わえない不自由さを楽しむのであれば、選択肢として入れても面白いように感じました。
要するに暇を持て余した狂人ボードゲーマーの遊びです。
【必要なもの】
最初に遊ぶために必要なものからまとめたいと思います。
先日のプレイ中に、あると更に便利だろうと感じたものも併せてご紹介します。
・ボードゲーム(人数分)
ゲームの種類にもよりますが、みんなで遊ぶボードゲームを各家庭に1セット用意する必要があります。
・音声通話が可能なアプリ
オンラインでのボードゲームであれば無くても楽しめますが、遠隔の場合、自分がどんなアクションをしたのかや、盤面の状況など言葉で説明しなくてはならないことも多く、必須です。
話さえできれば電話でも良いですが、コスト面も考慮するとLINEやSkypeなどのWeb通話が良いと思います。
また、顔を見て話したいということであれば、ZOOMなんかも良いかもしれませんね。
・相手を思いやる気持ち
対面で遊ぶときもそうですが、最も大事な要素です。
特に今回のような遠隔で遊ぶ場合は、聞き間違いから来るミスも少なくありません。
そんなときはカリカリせず、穏やかに楽しく遊べる心を持つよう心がけましょう。
ちなみに我が家の場合、悪さ猫が盤面を突然荒らすため何度もゲームを中断し、友人には迷惑をかけました。
・ヘッドセット(あれば便利)
通話はスピーカーモードでも十分聞こえますが、周りの音も拾ってしまうためヘッドセットがあると尚良いです。
ちなみに私が使っているヘッドセットはこちら。
PLANTRONICS Bluetooth ワイヤレスヘッドセット Voyager Legend
https://www.amazon.co.jp/dp/B00ANS5SN8/ref=cm_sw_r_cp_api_i_J2zOEb4SP49T6
私が購入したとき、もう少しお値段しましたが、現在は7000円前後と少しだけお安くなっているまようです。
遠隔ボードゲームのためだけに買うのは流石に微妙ですが、私はオンラインゲームや家事をしながら通話することもあるため、結構重宝しています。
現在、リモートワークの影響から低価格帯のヘッドセットは品切れ状態となっておりますが、少しお金を出せばまだまだ残っておりますので、購入を検討してみても良いかもしれませんね。
・盤面を映すカメラ(あれば便利)
これがあればプレイミスを最小限に抑えられそうな素敵グッズ。
先日遊んだときも、これがあると便利なのにと話題に上がりました。
私も持っていませんが、更に状況が長期化しそうなら購入を検討しようとは思っています。
とはいえ、そこまでコストは掛けられないので卓上に固定可能なアームを購入し、携帯で撮影するぐらいに留まりそうですが。
もしくは携帯にも対応している固定可能な三脚で撮影するのも良いかもしれません。
【注意点】
ここからはゲームを遊ぶ前に注意した方が良いことをまとめました。
スムーズに遊ぶためにも事前段階での擦り合わせをオススメします。
・遊ぶボードゲームの種類
ボードゲームの中には遠隔で遊ぶのに向いているものもあれば、そうじゃないものもあります。
例えば、大喜利系のボードゲームなら、誰かがお題を出す担当さえすれば他のプレイヤーはゲームを持っていなくても遊べます。
逆にドラフトがルール上必須となるゲームなど、不向きな作品も多くあります。
とはいえ、後述するように何らかのルール改変を行うことで支障なくプレイすることもできると思います。
・ルールの擦り合わせ
通常のルールで遊べるに越したことはありませんが、場合によっては細かなルール改変も必要かと思います。
例えば今回遊んだ『Terraforming Mars』の場合、本来なら各種カードは1枚ずつしか存在しないため、複数のプレイヤーが同様のカードをプレイすることはありません。ですが、遠隔だとそうもいかないため、同じカードが複数枚存在すると仮定して、遊ぶことにしました。
【遠隔ボードゲームで遊んでみた〜Terraforming Mars編〜】
最初に改変ルールの設定。
今回は以下のルールを追加して遊んでみました。
①各プロジェクト・プレリュード・企業カードは複数枚存在。
②ボード(火星・金星・議会)と世界的命題カードは常に共通。
早速プレイ。
最初の内は普段とは違う遊び方に戸惑いもしましたが、思った以上にスムーズに遊べたように思います。
プレイ中に気をつけなければいけないのは、自分のターンのアクションを宣言するだけなので、そこまで負担もありませんでした。
全てのアクションで説明するのは、アニメ版『遊戯王』のデュエルシーンみたいで少し面白いです。
途中、昼食休憩も挟みましたが、それでも全拡張込み約4時間と、通常より少し手間取ったぐらいの感覚です。
個人的には不自由なく、遊べたので満足感高め。
割と接戦で良い試合ができたのもあったのかもしれませんが、相当オススメです!
【まとめ】
遊んでみるまで面倒かもと思っていましたが、思いの外楽しめた遠隔ボードゲーム。
まだ、アプリやsteamでリリースされていないボードゲームや、『Terraforming Mars』のようにリリースされていても拡張が導入されていない作品などを遊ぶには良いかもしれません。
また、不自由さや駒やカードに触りながら考えるといったボードゲームならではを楽しむなら、遠隔ボードゲームという選択は有りなように思います。
まだ、私も一度しか遊べていませんが結構オススメですよ!