![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/24779574/rectangle_large_type_2_0b10387e4e6430112097e59b3e2563a1.jpg?width=1200)
今年もやっぱり山梨の桜 慈雲寺のイトザクラ、桜のシャワー 20.04.03 08:30
勝沼ぶどう郷から5キロ強。北へと分け入ったところに慈雲寺が有る。
夢窓国師が開創したと伝わる寺は地域教育発祥の地と言われ、ミセス五千円、樋口一葉とも関わりが深い。
今でもこんな山梨の山奥に南北朝の時代、室町幕府のはしりにこんな場所に寺院をこしらえて何をしようと思ったのか。夢窓国師も恵林寺を作るついでにちゃちゃっとみたいな感じで開創したのか?今となっては何もわからない。江戸時代末には住職が私塾をつくって近隣の子どもたちに教育をしたとか。田舎だ田舎だと馬鹿にできない。
そんな慈雲寺には自慢のイトザクラと呼ぶしだれ桜が有る。しかもこの時期、寺は周囲の菜の花の海に浮いた小島のようだ。
境内のイトザクラは樹齢が300年以上と言われているので植えられたのは江戸時代のはなし。
今この地に、これだけのしだれ桜が植えられていて、春先に人を集めている。なんと先見性の有る人物が植えたのだろうか?
イトザクラは枝垂れ桜なので、周囲のソメイよりも少し先に咲く。そのタイミングだと東京の染井吉野と時期がかぶる。なので、甚六桜の咲き具合に合わせてやってくると桜吹雪のイトザクラということになる。植える桜を読み違えたということか。惜しい。去年は驚くことにイトザクラの咲きが遅く周囲の染井吉野とピッタリ有った。何年かに一度、そういう年もあるんだよなぁ。
そんな桜を本堂の窓から愛でて抹茶をいただくのがいつものことなのだが、今年は抹茶のお接待が中止に。このご時世それはそれで致し方ない。寺全体を閉門とせずこうして桜を観られるだけでもありがたいと思わないと。
今年のイトザクラは例年並みに桜吹雪のハゲ散らかし風になってしまったが、この辺り実は桃の産地。
桜と同じ頃に桃も花をつける。桃なのかプラムなのか難しいことはわからない。ただ、梅のような野太い木に可憐で小さな花が一面に咲くさまは見ごたえがある。
夏にはこの木に桃がつく。すももも桃も桃のうち、桃もすももも桃のうち。
最近、山梨に桃を食べにこれていない。今年こそは・・・とこのときは思ったけれども、新型コロナの影響がこんなに長引くとは・・・このときは思わなかったな。