【長野県木曽町】木曽福島散歩 木曽の名物「すんき蕎麦」を”くるまや本店”で 23.01.15_13:20
中山道、木曽の福島宿、宿場外れに「くるまや」という老舗の蕎麦屋がある。
代官屋敷の御用達として、水車による製粉業を営んでいたのが走りだそうだ。
木曽では老舗の蕎麦屋として有名。本店の建物は明治期のものを譲り受けたそうで、その年季を見ただけで蕎麦の旨さが伝わってくる。
座敷などもあるそうだが、今日は店内のカウンターに陣取って、頼んだのは冬の木曽名物の「すんき蕎麦」大盛り1210円。
自分もそんなに知ったわけではないのだが、店内の木曽路の冬はすんきの季節の張り紙に釣られた感じ。
すんきとは、木曽のかぶの葉を乳酸菌で発酵させたもの。
酸味のある漬物で、これを温かい蕎麦にトッピングしたものがすんき蕎麦。
張り紙通り木曽路の冬の味だそうだ。
15分くらい待たされただろうか?
やってきたすんき蕎麦がこちら。
一口食べると酸っぱさが口の中に広がる。
木曽ではかぶの身だけじゃなく、葉まで食べるのか・・・・と新鮮な驚き。
昔の木曽の冬の厳しさが忍ばれる。
でも、一口、一口、この酸っぱさがだんだんとクセになるから不思議。
美味しいんだけど、大盛りはオヤジには強敵過ぎた。
老舗なのに、田舎そばの体。並盛で十分だと後から後悔。
ザル蕎麦を頼んでもいないのに、蕎麦湯を出してくれた。ありがたいサービス。
すんきの後に飲む蕎麦湯は甘く感じるから不思議。
なるほどこのギャップ。すんきの後に蕎麦湯を飲まないと感じられない驚きの提供こそ真のサービスだわ。
冷えた体が中からあたたまる。
木曽ならではの逸品に舌鼓でした。