【長野県小布施町】没後400年、晩年の福島正則を偲ぶ旅 正則の墓参り 岩松院 24.10.19_12:30
高山村から小布施町に移動して岩松院へ。
岩松院は葛飾北斎の天井がで有名で、小林一茶とも関わりが深い寺院。
そこに福島正則の霊廟があるのは菩提寺だったからだそう。
とは言っても、福島正則が広島藩を改易後北信高井野藩に転封になって亡くなり断絶されるまで5年程度だったというのに。
雁田山の頂きにに建つ岩松院。雁田山は山麓が殆どないため、雁田城という山城があっり城主であった荻野氏が創建したのが岩松院で元は屋敷跡だったそう。背後の山城は詰城的な存在。北信濃は土豪が群雄割拠の地。最終的には武田信玄に取られ、上杉謙信に取られ、再び武田氏に取られ、徳川氏に取られ・・・城の改修が都度繰り返されたらしいが、結局それも虚しく新しい力の前に沈むわけ。いつの時代も弱者は生きにくい。
幕末、北斎は小布施の豪商高井鴻山に請われて小布施に滞在し岩松寺の天井画などを描いている。85歳の頃だったらしい。
江戸から小布施まで85歳の爺さんが。多分、高速道路も新幹線もなかっただろうに。歩いたのだろうか?それしか手はあるまい。すげぇ爺さんだ。
そうしてたどり着いた北斎が描いた天井絵というものが岩松寺の本堂に今も存在する。
拝観料は500円。
500円あれば、本堂で寺の人の説明とともに天井絵が見られるのだが、撮影は禁止。
撮影は禁止だが、絵葉書、ポストカードは寺で販売されている。
ここもまた、金儲けに長けた手練れだ。
そして本堂の裏には一茶の蛙合戦の池というものがある。
ヤセガエル 負けるな一茶 の句を読んだのがここだそう。
もう、地元のオールスター勢ぞろいって感じ。
そして、ホンマかいな。
まぁ、どこで何を読んだかに興味はないけど、メスを奪い合うオス蛙を読んだのだと言われると、なんだかちょっと・・・
子供になんて説明するんだろう?
そして、奥の墓地には福島正則の霊廟がある。
高山村で荼毘に付されたあと、ここに埋葬されたのだとか。
岩松院が菩提寺だったそうなので、これは信憑性が。
2mを超える五輪の塔を堂宇が覆っている。
戦国の荒武者も亡くなってしまえばこんなものか。
400年前に思いを馳せるね。