大相撲7月両国場所観戦 伝統の空気に浸る 20.07.22
本来なら名古屋で行われるはずだった大相撲7月場所。
コロナ禍の移動制限で国技館で開催された。
密を避けるためにマス席にお一人様。
観覧時間も短縮しての開催となっている。
本来は4人で座るマス席に一人というアメリカ大統領並の贅沢さ。しかもお一人様料金。
それだけで観覧者は四分の一になるっていうのに、それでもマス席は埋まりきっていない。
高齢者に重篤な病状を招く新型コロナウィルス。
如何に相撲人気が高齢者に支えられているかがいみじくも炙り出された感じだ。
このまま放っておくと何年か後にコロナ禍でなくてもこんな状況になってしまうということだ。
もう何年も前から、若者に訴求しないといけないはずなのに、伝統にあぐらをかいた旧態然とした興行体制。
所詮中学をろくに出たんだか出ていないんだかみたいなプレイヤー上がりの人たちが協会を牛耳っている時点でだめなんだろうな。教育の大切さを変なところで実感させられる。プロ野球みたいに、部外者に舵取りさせる英断は取れないのだろうか。
それでも、相撲は見れば面白い。
狭いマス席に押し込められて見る気は起きないけれども、マス席独り占めで悠々と見れるのなら、相撲自体は十分見物に耐ええるコンテンツだ。
流れるような伝統美のかずかず。
実際にぶつかり合う以外にも見どころがたくさんあることを再発見。
日本人のDNAに刻み込まれているのだろうな。
国技館に足を運ばせれば、若者だって食いつくはずだ。
狭いところにぎゅうぎゅうに押し込んで儲けようっていう考えさえ捨てられるのなら。
それができるのか、できないのかはわからない。
ただ、できないのなら、この伝統のスポーツも長続きはしないだろう。
作法、様式、飾りに空気感。
楽しめるところは無限大だっていうのに。