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【東京都中央区】浮世絵を歩く 名所江戸百景第60景 浅草川大川端宮戸川 を歩く 24.06.23_12:25

 浅草川とは、隅田川の鈴ヶ淵より下流の呼び名で宮戸川と共に浅草付近の別名。

 川の西側を浅草川、東側を大川端、吾妻橋の奥が宮戸川と呼び分けていた。このあたりは寺社町であり下町だ。

 絵は神田川が隅田川に注ぐ地点、大山詣での人たちが左下に描かれている。舟に乗っている人達もいる。

 今は屋形船の船溜まりになっている柳橋には船着き場があったそう。

 でも、江戸時代には大火の後、両国橋はすでにかかっていたはず。

 舟の人たちはどこからやってきた人なのだろう?

 また、隅田川には垢離場というものがあり、大山詣で前には水垢離という儀式を受けにばならず、絵は儀式を終えた人たちが梵天を掲げて出発するところだそう。

 大山講とか富士講とかは、参拝に名を変えた娯楽の一つ。

 厳しい縛りの江戸の規律だけれど、庶民はそこそこ楽しんでいたわけだ。


 今の時代は、浅草橋駅が最寄り。

 当然当時は浅草線も総武線も走っていないけど。

 浅草川側は今も下町でごちゃごちゃとした地域。

 両国側は、今ではすっかり相撲の聖地。

 今と昔が重なる地域です。




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