ラーメン博物館に伝説の来々軒が復活した日 20.10.14 16:30
ラーメン屋の代名詞といえば来々軒か・・・。
意味はわからないが漫画でも小説でも、大概ラーメン屋といえば来々軒と相場が決まっている。
ウィキ調べによると、何でも来々軒というのは浅草にあったラーメン屋で東京ラーメンの草分け、ラーメン店の原点であるらしい。
浅草の来々軒は昭和19年に閉店したが、戦後に八重洲口に新店舗を構え平成6年に惜しまれつつ店を閉じたのだそう。
たった1店舗のラーメン店が、ラーメン屋の屋号といえば来々軒となるほどの印象を日本人に残したことはすごいことだ。
そなん来々軒が支那そばやの協力でラーメン博物館に復活した。
ラーメン博物館も卒業するラーメン屋が相次いで、コロナ禍と相まってここのところ凋落気味。
起死回生の一手になるかは味次第。
話題の新店舗の開店というので恐る恐る来ては見たけれども、ラー博は相変わらずのガラ空き状態。大丈夫だろうかと心配になるほど。
来々軒も行列無しでの入店は肩透かしだ。
作り直したのだろう来々軒の新しいユニフォームが眩しい。
女性は給餌風。昭和のラーメンやってこんなだったのだろうか?
モダンだけれども、昭和のラーメン屋ってこんな小洒落たものじゃなかったと思うな。
頼んだのは、青竹ラーメンとシウマイ2個。
1100円+300円。はラー博価格かな?
提供までにそこそこ時間がかかった。
初日だからか、そういうものなのか?
でも、この空き具合で調理に時間がかかるのでは、来たるべきコロナ禍撃退のおりの混雑時の対処が心配。
って、そんな時代がいつ来るのかは疑問だけれども。
味は・・・微妙。
飽食の現代に昔の味を再現しましたって言われても・・・正直厳しい。
特にラーメンは時代の鏡。それぞれにそれぞれの時代の流行りってものがある。
令和の時代に昭和の味はやっぱり合わない。
うまいとかまずいとかではなく、合わない。
どことなく今風じゃないんだよな。
街角に昔ながらのラーメン屋みたいな店が時々ある。
それとて店の親父が今生きて作っているわけで、少しずつ少しずつ味を変え今に合わせて存在して来たはず。
それを、突然昔の味でと言われてもなぁ。
こちらの準備ができていない。
来々軒のレシピを支那そばやが今風にアレンジしました。
にしてくれたほうが、どれだけうまいラーメンが出来るだろうか?
もう、うまいまずいの世界ではなく歴史考証ならどうでもいいのだが。
これからだんだん今の世の中の味に寄せていくのなら良いのだが・・・。
そうしないと、生き残れまい。