【東京都渋谷区】渋谷ヒカリエでソール・ライター写真展鑑賞 23.07.15_15:15
渋谷のヒカリエで開催されていたソール・ライターの写真展を鑑賞する。
ソール・ライターが亡くなって初めてBunkamuraで写真展が開催されたときの衝撃は忘れられない。
こんな撮り方をする写真家が居たという事実。明らかに今までと異なる概念。色味。すべてが新鮮だった。
あれから何度目の写真展だろう?
人気があるのはわかるけれど、もう新しいものは出てこない。
新しく出てくるものは、今までの写真展で展示されなかったものたちばかりだ。
当然ながら、一度受けた衝撃を超えることはできない。少なくても私的に。
なので、2回目以降の彼の写真展には若干の落胆が含まれるようになる。
ただ、最初の感動が忘れられないので、実はまだなにかあるのではという淡い期待も消しきれない。
そんな心のスキをつかれて毎回安くもない入場料を取られている(笑)
ニューヨーク派と分類されることがあるソール・ライターだが、彼なら渋谷の街をどう見ただろう?
再現のない再開発地獄の谷底の街。
先程までの恵比寿とは異なり、活性化ということで言えば、これほどエネルギッシュな街はないだろう。
ソール・ライターの日本での最初の写真展の会場、Bunkamuraすらもうない。新陳代謝は止まらない。
ニューヨークと同じように映るだろうか?それともそれ以上か以下か。
天を衝く摩天楼、人だらけの飲食店街、狭い路地。
新しい渋谷を撮る若い写真家は出てこないのだろうか?
なになに風とか、なになに調とかじゃなく、新しい感性の写真家って・・・
ゆとりの人たちには、あまり期待できないのかもしれないけれど。