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【東京都千代田区】浮世絵を歩く 名所江戸百景第2景「霞がせき」 霞が関辺り 24.04.06_11:30

 霞が関。今で言えば、国政を担う官庁が立ち並ぶ地域。

 今ではそういう上級国民の労働の場として定着しているが、江戸時代は大名屋敷が立ち並ぶ。

 江戸城にほど近いというのに、上杉家や毛利家、浅野家など外様大名の屋敷が並ぶ不思議な場所で、親藩譜代の屋敷が立ち並んだ丸の内あたりとは一線を画している。


 広重が描いた霞が関は、春といえども正月の風景。

 武家屋敷には門松が立ち、凧が空を舞う。

 魚の文字は版元の魚栄への忖度らしいので、今も昔も日本人はそんな感じなんだなぁと感心させられる(笑)

 絵では遠くに江戸湾を一望している。

 目と鼻の先の日比谷はもともと入江を埋め立てたもの。高台の霞が関は今も昔も一等地だ。

 霞が関っていう名前は、奥州街道の関が置かれていたからだそう。

 それは日本橋が五街道の起点になる前の話だろう。

 



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