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三浦の最先端 はばのりで朝食を まるよし食堂 19.12.21 09:00

三浦は三崎というだけあって半島の街だ。
三浦三崎の崎の字は埼のが表すものとは違い山の険しさを表しているらしいので、三崎全体もたまにある浜辺以外は大概岩礁地帯に成っている。

山が海に迫り岩場が海に突き出ていると、波に洗われ自然の海苔が育まれる。
日当たりが良いのに人も寄り付かないような岩礁地帯では、海苔の育成もよいらしく、三浦三崎の先端部分では「はばのり」といわれる天然の海苔が名物になっている。
とはいっても取れる量は知れていて、流通に乗るほどではない。地元の知っている人間が採取した海苔をこっそりと売っている。かいつまむとそんな感じだ。


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そんなわけで、はばのりを求めてまるよし食堂へ。
三浦三崎は横浜からは割と近いとはいえ、三崎に来たら刺し身を食べたいわけで、はばのりとなると朝ごはんなのだが、朝から三浦というシチュエーションもなかなか少ない。
唯一年に一度の大根見物のときくらいは朝から大根を見て、朝食にはばのりをいただこうと楽しみにしてやってくるのです。
まるよし食堂も釣り人相手の食堂なので朝から営業してくれていて涙が出るほどありがたい。

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風力発電でそこそこ地元では有名な宮川公園の崖の下。
三崎のどんつきのようなところに宮川港という小さな小さな漁港があってまるよしはそこでの営業。よくぞまあというような断崖絶壁の下。おかげで携帯は圏外という今どきなかなかない食堂。なので食に集中できるのはありがたいのやら迷惑なのやら。

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希少で貴重なはばのりで贅沢な朝食。
三浦ということでサバの煮魚と地ダコも添えて。

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サバも地ダコもぷりぷりの旨さ。
地のものだと信じてはいるけれども・・・。

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この旨さが他所のものであろうはずがない。
は希望的観測か?



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のどかな窓の景色。
お客のいないひなびた食堂。
ここが神奈川県だと忘れてしまうような風景は三浦の懐の深さに他ならない。
そんな港のガードレールにやっぱり大根が干してあった。そんな三浦の冬の話です。








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