【スペイン巡礼8日目】ドイツ人のイケおじは人生もイケてた
2024/06/01 スペイン巡礼8日目
【 Los Arcos - Viana 18.3km 】
6時半頃、アルベルゲを出発。
朝早くに歩き始めるのが好きになった。
しんと静まり返った街を抜けて、自然の中に進んでいく時、綺麗な朝日に出会える。
フランス人の道は、東から西に進むのでほぼいつも朝日を背にする。
暖かい太陽を背中に感じて、振り返るとこの景色。
立ち止まって、しばらく朝日に顔を向ける。
こんなにゆっくり、じっくりと朝日を見つめるのは何年ぶりだろう。
もしかしたら人生で初めてかもしれない。
朝日に励まされて、心が満たされる。
こんな素敵な瞬間を人生で沢山見逃してたなんて。
今は毎日、太陽が私の背中を押してくれる。
今日は多くの巡礼者は28kmぐらい歩いて、次の大きな街・ログローニョへ向かう。
だけど私はログローニョの手前のVianaで一泊する事にした。
理由は特にない。
ただ何となく、ゆっくり歩いてみたかった。
こんな日があっても良い。
決して無理はしない。
11時半頃、ヴィアナの街に着くと、私に小股もじもじ歩きを教えてくれた日本人(Mさん)に再会した。
彼はログローニョまで行くみたいだけど、もうホテルを予約してるのでゆっくり歩くらしい。
ヴィアナで昼食を取るそうなので、ご一緒させてもらった。
こうやって日本人同士で飲めるのも嬉しい。
軽く昼食を済ませて、Mさんと別れた。
またどこかで会えますように!
アルベルゲに着くと巡礼者が並んでいた。
予約してなくて、ベッドはあるだろうかと不安になったけど、大丈夫だった。
その後はシャワーを浴びて、日記を書いて、もう一度飲み歩く事にした。
ヴィアナは小さな街だけど、良さそうなバルが結構ある。石畳の街の雰囲気が好きだ。
バルのテラスに座っていると、写真を撮ってくれとお願いされた。
66歳のイケおじ2人組。
彼らは自転車で巡礼をしている。
2年ほど前に友達になり、仕事も引退したのでカミーノをしているそう。
1日に100kmを漕ぎ、12日間で達成する計画らしい。
66歳で1日100km自転車に乗り、その相棒は数年前に出来た親友。
衝撃的だった。
1日100kmも自転車に乗ってることもそうだし、64歳で親友ができることも。
人生を謳歌している2人をみると、私もあんな風に歳を取りたいと思った。
カミーノで出会う人生の先輩達には素敵な人が沢山いる。
ちなみに、イケおじの2人は去り際もカッコよかった。