『有頂天家族』(新橋演舞場) 観劇記録(一部ネタバレ有り)
◎ 有頂天家族
【公演日】2024.11/3(日) 11:30
【会場】新橋演舞場
【原作】 森見登美彦(『有頂天家族』幻冬舎刊 )
【脚本・演出】 G2
【出演】中村鷹之資 若月佑美 渡部 秀 池田成志 相島一之 檀 れい
(以下、公式web siteより引用)
「下鴨神社の糺の森に暮らす狸一家を中心に、京都の地で、狸・天狗・人間が繰り広げる奇想天外、波乱万丈な物語を描いたシリーズ累計55万部を誇る、森見登美彦の大人気小説「有頂天家族」。このたび、本作をストレートプレイとして、舞台化することが決定いたしました!」
★新橋演舞場での観劇は久しぶり。前回はコロナ前なので数年ぶり。推しの若月佑美さんの久しぶりの舞台ということで、初日に行ってきました!
原作も読んでいて、好きな作品。新橋演舞場特有の廻り舞台をふんだんに使ってスピード感のあるお芝居になっていた。主演の中村鷹之資さん、お芝居を観るのは初めてだったけど、はつらつとした感じがよくでていて良かった。若月さん、相変わらずのお美しさ、初日ということもあってか、妖艶さは少し控えめな感じだったけど、これからどう変わっていくのかも楽しみ。
お芝居の筋立てとしては、一幕目の半分くらいまで、ストーリーの紹介的な場面が続いて、少し単調な感じが気になった。2幕目は終盤に向かってスピード感もあり、それぞれの人物の気持ちの動きもわかって、どんどん良くなっていった。ドタバタ感は否めないけど、新橋演舞場でのお芝居という制約もあるのかな。同じお芝居を本多劇場でやるとなったら、だいぶん違った演出になるのだろうな。
いまさらながら気がついたのだが、池田成志の出演作、2022年あたりから連続して観ている。私は池田さんの推しだったのかしら?2022年は「奇跡の人」2023年は「新ハムレット」「天號星」今年は「中村仲蔵」そして「有頂天家族」。今回も、たぶんアドリブ?といった感じの台詞もはさみながら、2役を軽やかに演じておられて、余裕の演技で若い役者さんたちを引っ張っていっている感じ。また自作でお目にかかれるのだろう。
※今回のお土産(公園プログラム、ブロマイド(誰があたるかはわからないやつ))
※おまけ:新橋演舞場にも有名作家の美術品がたくさん。こちらは、2階ロビーに設置されている彫刻家・平櫛田中の「鏡獅子 試作(六代目尾上菊五郎)」制作に20年以上を要したという「鏡獅子」の頭部分の試作品だとのこと。間近で見られて迫力がすごい!
この他に、三岸節子さんの油絵などを観ることができる。