ヨーロッパ企画第43回公演『来てけつかるべき新世界』(関内ホール)観劇記録
◎ 『来てけつかるべき新世界』
【公演日】2024.10/19(土) 13:00
【会場】関内ホール
【作・演出】上田誠
【音楽】キセル
【出演】田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 土佐和成 中川晴樹 永野宗典 藤谷理子 /金丸慎太郎 町田マリー 岡田義徳 板尾創路
(以下、公式web siteより引用)
「「来てけつかるべき新世界」は、大阪・新世界を舞台にしたSF人情喜劇です。くすんだ歓楽街にたむろするオッサンおばはんらの元へ、文字通りの「新世界」がやってきます。ドローン、ロボット、AI、メタバース、シンギュラリティ…。
2016年に初演し、ただならぬ手ごたえとともに、劇団を大きく躍進させてくれたこの作品を、8年ごしに再演します。もう8年か、と思うほどに最近の気分でもありますが、この8年でテクノロジーはまたうんと進化し、SFだなんて呑気に言ってられない状況になりました。ファミレスでハンバーグをロボットが運んでくるに至り、劇が現実に追い抜かれないうちにと再演を決意しました。
着々と新世界は来てけつかりますが、僕らも8年歳をとり、オッサンたちはよりふてぶてしくなりました。加えてえげつない客演陣と、いらちなマナっちゃんが串カツ屋で迎え撃ちます。人類はどこへいくのでしょう。阪神のサイボーグ枠は打つでしょうか。 (上田誠)」
★ヨーロッパ企画の本公演を観るのは初めて。上田誠さん脚本のお芝居を何度か観たり、映画やTVドラマでも面白いSF作品を観ていたので、楽しみにしていた。近未来の大阪の街角が舞台で、あほな近所のおっさん、おばはんたちの群像劇といったところ。サザエさんやちびまる子ちゃんのように、複数のお話を「~の巻」としてオムニバス形式で続く。テイストとしては、お決まりギャグを封印した吉本新喜劇、あるいは、かつての松竹新喜劇のライトな感じといったところか。人気劇団なので、お客様は常連さんが多いのか、笑いのツボが浅いというか、ずいぶん調子よく笑いが起きるので、初心者の私は少し”おいてきぼり”な感じもした。それでも、スピード感のあるしゃべくり劇を十分楽しませてもらった。