大津歴史博物館 常設展「大津の歴史と文化」
★大津歴史博物館 常設展
〒520-0037大津市御陵町2-2
(以下、展覧会web siteから引用)
「大津市歴史博物館は、平成2年に開館し、「大津れきはく(歴博)」の愛称で親しまれ、これまで大津や近江の歴史や文化に関する展示、調査活動をおこなってきました。
館内常設展示では、テーマ展示と年表展示に分け、大津宮、堅田・坂本・大津百町・膳所の町並み模型ほか、大津絵や近江八景など、文化・産業にいたるまで幅広く実物資料とともに紹介しています。 また、年2~3回開催される企画展では、仏教文化や琵琶湖、街道交通など、常設展示では紹介しきれないテーマに焦点を当て、時に最新の調査・研究成果を盛り込みながら開催しています。
館内の常設展示室・企画展示室のほかには、昭和期の大津の懐かしい映像を放映するブースや歴史クイズコーナーなどを設置し、多様なニーズにあわせた歴史情報を提供しています。」
◎「大津絵 鬼の念仏図」(江戸時代)
※大津絵:「江戸初期,近江(滋賀県)大津の宿駅で旅人相手に売られた民衆絵画。無名の画家の作品で,仏画からのちに戯画に移った。泥絵具で奔放に描かれ,一見粗野であるがおもしろ味がある。」(旺文社日本史事典 三訂版より引用)
◎大津宮中枢部建物復元模型(縮尺200分の1)
※近江大津京:「近江宮・大津宮とも。近江国におかれた天智天皇の宮。近江への遷都は,防衛・交通・生産力などの観点から選択されたと考えられる。667年(天智6)飛鳥から近江に遷都,671年(天智10)大蔵省の第3倉から火災が発生し,翌年には壬申の乱における近江朝廷側の敗北によって廃絶した。持統朝には柿本人麻呂が廃都を嘆く歌を詠んでいる。殿舎名称としては,宮門・内裏・朝庭・大殿・西小殿(西殿)・仏殿・浜楼などがあり,大蔵省・大炊・漏刻・大学寮などが付属したと考えられる。朝堂院や条坊制などの存在は疑問である。現在の大津市錦織(にしこおり)から大型の掘立柱建物群が発見され,宮跡として有力視され,国史跡に指定されている」(山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版より引用)
◎縄文土器(石山式土器)(縄文時代早期:石山貝塚出土:龍谷大学付属平安高校・石山観光協会蔵)
※石山貝塚:「滋賀県大津市石山寺辺町にある縄文時代早期の淡水産種貝塚。琵琶湖から流れ出る瀬田川の右岸にあり,早期末の各種尖底土器とともに,多くの石器,骨角器が発見され,屈葬人骨も5体知られている。」(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より引用)
※20数年前に2年ほど住んでいたことのある大津に久しぶりに足を運んだ。この大津歴史博物館も住んでいた頃に数度行ったことがある。大河ドラマ「光る君へ」関連の展示や大津市の歴史を紹介する常設展示など、一つ一つのテーマ展示がコンパクトでわかりやすい博物館だった。大津絵のコレクションも特徴の一つ。素朴で味わいのある大津絵は、人気の土産品だったのもよくわかる。博物館の前の通りの歩道にも大津絵のタイル絵が並んでいて楽しい。
★「特集展示 源氏物語と大津」
会期:令和6年(2024年)1月10日(水曜)~令和7年(2025年)2月2日(日曜)
会場:大津市歴史博物館 常設展示室・ロビー
主催:大津市歴史博物館
特別協力:大本山石山寺
(以下、展覧会web siteから引用)
「本年の大河ドラマ「光る君へ」にちなみ、特集展示「源氏物語と大津」を約1年間にわたって開催します。本展では、紫式部の人物像や、『源氏物語』執筆場所と伝わる石山寺、市内の『源氏物語』ゆかりの地などについて、関連する資料を展示します(展示品は6期に分けて展示替えを予定しています)。また、常設展示室内ビデオシアターでは、『源氏物語』と大津の関係を紹介する8分程度の映像を放映します。
さらに、ロビーエントランスでは、紫式部が『源氏物語』を書き始めたとされる石山寺本堂の「源氏之間」を再現したフォトスポットや、『源氏物語』54帖を解説するタッチパネル式モニター、プロジェクターを使用した体験型デジタルコンテンツ等をとおして、幅広い世代の方々に『源氏物語』の世界をお楽しみいただけます。」
※展示はすべて撮影禁止。現在は、鴨祐為作「紫式部像」(明和元年(1764):石山寺蔵)や吉田元陳筆「近江八景図巻」(江戸時代:大津市歴史博物館蔵)などの展示の他、平安時代の陶磁器なども観ることができた。無料で入られるスペースには、大河ドラマのポスターなどの展示もあった。
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