水戸芸術館 現代美術ギャラリー「田村友一郎 ATM」
水戸芸術館 現代美術ギャラリー「田村友一郎 ATM」
【会期】2024年11月2日(土)~2025年1月26日(日)
【会場】水戸芸術館 現代美術ギャラリー
【主催】公益財団法人水戸市芸術振興財団
【助成】芸術文化振興基金
【技術協力】朝日新聞社メディア研究開発センター
【協力】名古屋芸術大学、株式会社マツシマホールディングス、MtK Contemporary Art、サントリーホールディングス株式会社、株式会社常陽銀行、株式会社かわまた楽器店
【企画】井関悠(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)
(以下、公式web siteより引用)
「田村友一郎は、これまで既存のイメージやオブジェクトを起点にした作品を手掛けてきました。写真、映像、インスタレーションからパフォーマンスや舞台まで、多彩なメディアを横断し、ある土地の持つ、固有の歴史的主題から身近な大衆的主題まで幅広い着想源をもとに、現実と虚構を交差させた多層的な物語を構築することで、既存の歴史や記憶へ新たな解釈を付与し、それらを現代へと接続する点が彼の作品の特徴といえるでしょう。
本展では当館英語表記「Art Tower Mito」の略称「ATM」から着想を得た新作《ATM》を発表します。来場者は、田村がこれまで書き綴った膨大なテキストを手がかりとして生成AIが創作するショートストーリーによって、田村の作品世界へと導かれます。ナレーションや語り手を伴った物語、説話、エピソードのような形態で、ナラティヴな要素をもつ作品を構築してきた田村は、作品の出発点にはテキストの述作があると言います。新作《ATM》では、この述作という行為を生成AIに委ねることで、田村の過去作の断片を辿りながら新たな物語を紡ぎ出すことを試みます。」
★田村友一郎さんは今回の展覧会で初めて知った。ATMという言葉をキーとして、連想ゲームのようにさまざまな作品が連なっていく。あるときは、車のナンバープレートの一部の文字列であったり、GHQのような過去に意味をもった文字列であったり、固定されたイメージをもたずに流れていく。そして最後にはバックヤードのような空間にも多くの作品や作家の読んできたものなどが並べられている。なかなか、とらえどころが難しいが、こんな風に大きな空間を自分の思い通りにデザインして多くの人に見てもらえるのは幸せだろうなと思った。
◎《ATM》(2024年)
◎展示風景(リンゴのエチレンガス(Gas)がバナナの腐食に影響を与えていく様子を撮影した写真作品)
◎展示風景《裏切りの海》(2016年)より一部
◎展示風景《裏切りの海》(2016年)より一部
◎展示風景《After IAN Trip》(2024年)より一部