出雲への旅(1)出雲大社
ほぼ50年ぶりに出雲に旅をした記録
★出雲大社
「島根県出雲市大社町杵築(きづき)東に鎮座。式内社・出雲国一宮。旧官幣大社。1871年(明治4)まで杵築大社と称した。祭神は大国主(おおくにぬし)神。「先代旧事本紀」には素戔嗚(すさのお)尊とあり,中世には素戔嗚尊が祭神と考えられていた。大国主神の国譲りののち,多芸志之小浜(たぎしのおばま)に造営された宮を起源とすると伝える。そのときの祠祭者天穂日(あめのほひ)命が出雲国造家の祖。「口遊(くちずさみ)」によれば,神殿は東大寺大仏殿よりも高く,平安時代には神殿転倒の記録がしばしばみえる。11世紀中頃から国司による社領の寄進が増大し,鎌倉時代には社領12郷7浦となり,出雲国内最大の領主となった。出雲を姓とした国造家は南北朝期に千家(せんげ)・北島両氏にわかれ,隔年で神事をつとめたが,明治期以降は千家氏が行っている。近世に社領は大幅に削減され,御師(おし)の活動や富くじが重要な財源となった。1667年(寛文7)に神仏分離と正殿式の社殿復興がなされた。例祭は5月14~16日。本殿のほか,所蔵の秋野鹿蒔絵手箱も国宝,遷宮儀式注進状・後醍醐天皇綸旨(りんじ)は重文。」(山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」より引用)
★11月末の土曜日の早朝ということで、それほど参拝者は多くはなく、静かにゆっくりとお参りすることができた。独特の大社造りの本殿の迫力はすごい。主祭神の大国主命が助けた因幡の白兎の神話にちなんで、境内のあちこちにウサギの小さな石像が置かれていて可愛い。本殿裏側からひっそりと拝んでいる2羽も。私自身は無宗教に近いのだが、古代から多くの人が、この場所でさまざまなお祈りをしてきたのかと想像すると、それだけで尊い場所のように感じた。
◎正門
◎拝殿
◎八足門前のスペース:旧本殿(鎌倉時代)の側柱の発掘場所を示すマーク
◎本殿(後ろ側からお参りするウサギ2羽)
◎素鵞社(本殿後ろ:スサノオノミコトを祀る)
※境内のあちこちに可愛いウサギさんがたくさんいました!
※今回のお土産(拝受品)
(美保岐玉ストラップのお守り、カード型病気平癒のお守り、出雲大社由緒略記)