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1000日チャレンジ 937日目 「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(若い読者のための科学史)CHAPTER 22 Forces, Fields and Magnetism

ゴールまで63日

★BMI:22.9

「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(Bynum, William著;Yale University Press;2012年)を原著で読み進める(全40章)

◎CHAPTER 22 Forces, Fields and Magnetism
★主な内容
マイケル・ファラデー(1791-1867)は、王立研究所でデイヴィーに実験助手として雇われる。彼は化学の問題を解明する役割を担うが、デンマークの 物理学者ハンス・クリスティアン・エールステッド(1777-1851)によって発見された電磁気に興味を持った。1821年、 ファラデーは短い磁針の周り を、電流が流れる針金で囲むと、その磁針が回転し続けることを発見した。この実験は、史上初めて電気エネルギーを機械的エネルギーに変換したものだった。1830年代までに、彼は発電機や変圧器を発明する。
アメリカでは、1844年にサミュエル・モールス(1791-1872)が電信符号( モールス符号)を使って、ワシントンDCとボルティモア間、約60Kmの長距離通信に成功した。
一方で、ファラデーは重力のようなものが、 真空をとおして影響し合うと考えることはできず、空間は「エーテル」という非常に細かい物質で満たさ れていると主張した。彼は、多くの現象がこの仮説で説明できると考えたが、それが誤りだと証明されるのは1900年代初頭のことだった。
ジェイムズ・クラーク・マクスウェル(1831-1879)は、スコットランドの エディンバラで生まれ、ケンブリッジ大学に学んだ。マクスウェルは、ファラデーの場の概念を数学的手法で説明した。 彼は電磁気力が”波”であること を明らかにした。この”波”は光の速度で伝わる。彼の著作『電気磁気論』は、物理学で最も重要なものとなった。

★単語
bookbinding
;製本業、rapture;歓喜、magnetism;磁気、upshot;結論、outpost;辺境の地、far-flung;遠方の、argue;異議を唱える、anesthetic gas;麻酔ガス、aether;エーテル、electromagnetism;電磁気力、contraction;収縮

※エーテル:aether;「光の波動説で光を伝える媒質として仮想され、光の電磁波説以後は電磁波の媒質とされた物質。相対性理論によって空間自体を電磁波の媒質とみなせばよいことがわかり、その存在は否定された。」(小学館デジタル大辞泉より引用)
※マイケル・ファラデー
;「英国の物理学者,化学者。鍛冶屋の子に生まれ,製本見習をしながら独学。H.デービーに見いだされ,1813年彼の助手になり,1833年王立研究所教授。初め化学を研究し,炭酸ガス・硫化水素・塩素などを液化(1823年),ベンゼンを発見(1825年)。次いで電磁気の研究に移り,電磁誘導(1831年),自己誘導,電気分解に関するファラデーの法則,ファラデー効果等を発見,場や力線の概念を導入してマクスウェルの電磁理論の基礎を作った。研究の記録は《電気学実験研究》にまとめられ,また王立研究所のクリスマス講演《ろうそくの科学》《力と物質》も有名。」(平凡社百科事典マイペディアより引用)
※ジェイムズ・クラーク・マクスウェル
;「英国の物理学者。エディンバラに生まれ,ケンブリッジ大学を出て,アバディーン大学,キングズ・カレッジ(ロンドン),ケンブリッジ大学教授を歴任,1874年キャベンディシュ研究所初代所長。1860年気体分子の速度分布法則を理論的に導き,気体の粘性率から平均自由行程を算出して気体分子運動論に貢献。1864年ファラデーの場の考えを数式化しマクスウェルの方程式を基礎とする電磁気学理論体系を建設。さらにこの式から電磁波の存在を予言,光を一種の電磁波とする光の電磁理論の基礎を築いた。他に土星の環や色彩感覚に関する研究もある。」(平凡社百科事典マイペディアより引用)

◎ファラデーの「ろうそくの科学」は私にとっても、小学生の時に科学に興味を向けさせてくれた大切な本だ。


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