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1000日チャレンジ 921日目 Bunkamura主催「ガラスの動物園」観劇記録(一部ネタバレあり)

ゴールまで179日

★BMI:22.7

◎先日、紀伊國屋ホールでBunkamura主催「ガラスの動物園」を観劇したので記録に残したい

Bunkamura主催「ガラスの動物園」
【作】テネシー・ウィリアムズ
【翻訳】田島 博
【上演台本・演出】渡辺えり
【出演】尾上松也 吉岡里帆 和田琢磨 渡辺えり
ミュージシャン/川本悠自(コントラバス) 会田桃子(ヴァイオリン) 鈴木崇朗(バンドネオン)
【会場】紀伊國屋ホール
【公演期間】2023年11月4日(土)~2023年11月21日(火)
【主催/企画・製作】Bunkamura
【Introduction】(公式siteより引用)
「不朽の名作と、その後日譚を描いた不条理劇 世界初の二本立て上演
演出は、劇団3〇〇の主宰、演出家、劇作家、女優、歌手として卓越したパワーで活躍し続ける渡辺えり。
渡辺が演劇を志すきっかけにもなったという憧れの作品である、テネシー・ウィリアムズの出世作『ガラスの動物園』と、別役 実がその後日譚として書いた『消えなさいローラ』の世界初となる二本立て上演に挑みます。
『ガラスの動物園』の物語の進行役でもあり、閉塞感を感じながら現状からの脱却を夢見る文学青年の弟・トムを演じるのは、今最も注目される歌舞伎俳優であり、舞台や映像、バラエティなどでもその才能を発揮する尾上松也。2020年に渡辺と『消えなさいローラ』で共演、絶大なる信頼を得て、再びのタッグとなります。極度に内気でガラス細工の動物たちと古いレコードだけを心のよりどころとする姉・ローラ役は、温かさと芯の強さを併せ持ち、繊細かつ誠実な演技力で映像から舞台まで様々な役を演じ分ける吉岡里帆。高校時代にローラが恋心を抱いていた人物であり、一家の夕食に招かれてやってくる青年・ジムは、ミュージカル、ストレートプレイを問わず、ジャンルの幅を広げながら舞台を中心に活躍する和田琢磨が演じます。渡辺えりは、自身が生涯で一度は演じてみたかったという、華やかな過去の想い出の中で生き、自分の考えが正しいと信じて疑わない口うるさい母・アマンダを演じます。
『消えなさいローラ』では、家を飛び出して行ったトムを母とともに待ち続けるローラ役を吉岡、和田、渡辺の三名が日替わりで演じます。彼女を突然訪ねる葬儀屋と名乗る“男”役の松也を相手に二人芝居を繰り広げます。
二本立てで上演することで、双方の作品の深部により強い光を当て、“夢を見ることを忘れないでほしい”という現代のすべての人へ向けた渡辺の想いとともに、性別や年齢を超えた、切なくもロマンチックな公演をお届けします。
どうぞご期待ください。」
【Story(『ガラスの動物園』)】(公式siteより引用)
「舞台は⼤恐慌時代1930年代のアメリカ中南⻄部、セントルイス。
華やかな過去の想い出の中で⽣き、⾃分の考えが正しいと信じて疑わない⼝うるさい⺟・アマンダ、脚が悪く極度に内気でガラス細⼯の動物たちと古いレコードだけを⼼の拠り所とする姉・ローラ、そんな⺟と姉に閉塞感を感じながら現状からの脱却を夢みる⽂学⻘年の弟・トム。裏さびれたアパートでウィングフィールド⼀家はそれぞれに窮屈な思いを抱えながらも、つましく暮らしていた。
ある⽇、ローラの現状に危機感を抱いていたアマンダは、男性との出会いの機会を与えるため、トムに職場の同僚を⼣⾷に招くように頼む。⼀家の元に訪れたジムは⾼校時代ローラが恋⼼を抱いていた⼈物で、⼀家に明るい変化が起こったように⾒えたが…。」

【感想】数年ぶりの紀伊国屋ホールでの観劇。伝統あるホールだが、客席の傾斜が弱くてどうしても前席の人の頭が邪魔して見えない部分がある。そのため、座布団を貸し出しているのだが、前席でそれをされるとさらに厳しくなってしまう。アクセスは便利だし、コンパクトで良いのだが、制約はあると思うが、もう少しなんとかならないかなぁ。
肝心のお芝居の方だが、数年前にも観たことのある戯曲。障害が理由で引きこもる娘、南部での華やかな幼少期のプライドと理想が捨てられない母親、母の期待にこたえなければと思いながらも、ままならない日常と葛藤する兄、おそらく、誰もが自分自身の家族の問題と重ね合わせる部分をもつようなお話だ。娘のローラは、テネシー・ウィリアムズの姉がモデルとなっているとのこと。
舞台経験豊富な、渡辺さんと松也さんは、さすがという演技だが、初日ということもあってか、やや段取り感がすけるところもあった。吉岡さんは、純粋でまっすぐなローラを好演していたが、そこか遠慮がちなようにも思った。これも初日ならではなのかもしれない。
2時間45分休憩なしの舞台、序盤から前半少し長すぎるような気もする。観客をイライラさせるのも狙いなのかもしれないけど。悲劇のきっかけとなるトムの職場の同僚の訪問。淡い期待を母娘にもたせて、落としてしまうというところだが、ちょっとこの人の行動がちゃら過ぎて非現実的な感じはする。婚約者がいて、そんなことまでするの?という行動。
ヒリヒリするような会話劇はテンポもよく、また生演奏とのコラボレーションも成功していたように思う。


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