見出し画像

1000日チャレンジ 907日目 「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(若い読者のための科学史)CHAPTER 2 Needles and Numbers

ゴールまで93日

★BMI:22.9

「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(Bynum, William著;Yale University Press;2012年)を原著で読み進める(全40章)

◎CHAPTER 2 Needles and Numbers
★主な内容
約5,000年前に、インダス川と黄河の流域には大小の都市が存在した。まず、黄河流域について。紙と火薬、羅針盤は、この文明から広がったものだ。中国では表意文字を表すために、書きやすい紙の改良が進んだ。「万里の長城」は、紀元前500年ごろに建設が始まったとされている。中国のすぐれた土木建築技術は、この長城の建設にとどまらず、運河の建設でも際立っている。北京から杭州に至る大規模な運河は、全長約1,800kmにも及ぶ。中国でも1年 は365日と4分の1だと認識されていた。太陽や月、星は何もない宇宙空間に浮かんでいるとも考えられていたようだ。2世紀頃には地震計の原型ともいえる機器が作られている。中国では鉄を磁石にする方法が知られていて、その技術が羅針盤にも使われている。中国では、化学も進んでいて、アルコールを蒸留したり、銅を抽出したりすることができ たし、 炭・硫黄・硝石を混ぜて火薬を作ることもでき た。また、中国では、紀元前2世紀 から 医学書が記されていた。
次にインダス川流域の文明について。この流域でも医学は発展していた。「アーユルヴェーダ」という伝統的なインド医学は、紀元前2~6百年頃にはサンスクリット語の医学書としてあらわされている。アーユルヴェーダでは、針を使った白内障の手術も行われていたようだ。インドの天文学は、ギリシャの天文学者・プトレマイオス の研究や中国の学術書を参考に発展していた。「アラビア数字」の起源はインドである。インドの数学は、1,10、100という「 位取り」の考え方も編み出した。

★単語
ideograph
;表意文字、barbarians;野蛮人、jade;翡翠、seismograph;地震計、Ayurveda;アーユルヴェーダ(インド・スリランカで生まれた約5000年以上の歴史を持つ世界最古の伝統医学。サンスクリット語のAyuh(生命・寿命)Veda(科学・知識)を合わせた言葉。)、opium;アヘン、

★フレーズ
the Great Wall
;万里の長城、the Arabic;アラビア文字、9 Times Table;九九

アラビア文字がインド発祥とは知らなかった。中国からアラビアを通してヨーロッパに運ばれたため、”アラビア文字”と呼ばれているとのこと。日本にとって、古代文明が発展した中国がすぐお隣にあったことは、日本が発展していくうえで、とてもラッキーだったのかもしれない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?