みんなのお悩み相談#10 職場の暗黙のルールを把握しきれず…ミスを連発して自己嫌悪
こんにちは。
LITALICO仕事ナビ編集部です。
読者のみなさんからいただいた「はたらく」ことにまつわるお悩みを毎週1つずつご紹介、読者のみなさんや支援者・専門家サポーターからの応援やアドバイスを募集する「みんなのお悩み相談」コーナー。
今回は第10回目のお悩みです。
相談者: Mさん(30代 ASD・ADHD)
Mさんからのお便り
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新しく入った会社でのことです。
もともと働いているメンバーが前提としている知識やコミュニケーション方法に理解が追いつかず、周囲からすると「こちらはちゃんと言った、伝えたのになんでできないの?」とイライラさせてしまっている自覚があります…
わからないことがあってもみんな忙しそうで、なかなか聞くタイミングがつかめず…孤立気味です。
ひとり反省会をする日々…こんなとき、どんなふうに行動すればよいのでしょう?
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職場の暗黙のルールがわかりにくく困っているというMさん。
発達障害のあるなしにかかわらず、会社に入りたての環境で、戸惑ったり困った経験のある方も多いのでは?
読者からのアドバイスをご紹介します。
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私もASDがあり、同じように悩んだことがあります。
わからないことがある上に、周りに迷惑をかけているのでは…?という気持ちになると、ますます不安や焦りが募りますよね…私もそうでした。
私自身の経験からのアドバイスになりますが、周囲に相談し、助けを求めながらも、ひとつひとつ状況を分析し、対応方法を考えていきました。
①そもそも、社内で使われている用語や業界知識など、前提として教わっていない、わからないことは何か
②日々のコミュニケーションで、自分にとってわかりにくいと感じる、周囲の伝え方(口頭指示や書類での説明書き)は何か。
「わからない」「ついていけない」と感じるときに、
原因は①②両方あるかもしれませんが、それぞれ原因が違うので、
整理して相談してみると良いと思います。
また、②のようなコミュニケーション上の難しさがあるとしたら、それはどういうところがわかりにくくて、自分としてはどんな伝え方をしてほしい、ということを説明できると、よりスムーズかもしれません。
とはいえ、ご相談者さんの状況では、周囲の同僚に相談しづらいかもしれませんし、自分ひとりで整理するのも大変だと思います。
なので、まずは職場の直接の上長に相談して、同僚とのコミュニケーション方法や、情報共有の仕組みについて、サポートしてもらえると良いのではないでしょうか。
上長と話すだけでは難しい場合は、社内の人事部門やカウンセリング室などに相談して、側面からサポートに入ってもらうのも有効な手段のひとつです。
もし、就労移行支援を利用して就職された場合は、「就労定着支援」というかたちで、引き続き支援員の方に支援に入っていただくことができます。利用されていた就労移行支援事業所に相談してみるのも良いでしょう。
新しい職場に入るときは、誰にとっても不安や困難が少なくないと思います。
わたしたちのように発達障害特性がある場合はなおさらです。
すぐにすべての困りごとを解決することは難しいかもしれませんが、
一つひとつ、上記のようなアクションをとっていくことで、状況が改善していくかもしれません。
あまりご自分だけを責めすぎずに、また退勤後や週末は十分な休息・リフレッシュの時間をとって、焦らずじっくり過ごしていけると良いですね。
お互いがんばりましょう
(回答者: ふくすけさん)
Information
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働くことに障害のある方の就職情報サイト「LITALICO仕事ナビ」
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※募集は終了しました。ご協力ありがとうございました。
選出された方(匿名投稿可)とお悩みは、イラストレーターの「ひろのはこ」さんに、イラスト化していただいて、ご紹介します!
自己紹介
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いろいろあって「もう人と関わりたくない!」と思ったりしつつ、「それでもなにかしらつながっていたい」「居場所が欲しい」と作品を発表し始めて、6、7年になりました。
突然売れる!一気に人脈が広がる!なんてことは、もちろんなく(まあ、想像はしますよね)、のらりくらりの日々ですが、少しずつ歩けているのかなと思っています。
最近は、Kindleでのエッセイ本の販売がちょっとした収入源です。
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