お楽しみ会で「戦闘中」【体育館でサバイバルドッジボール】
小学校教諭のsmyle(スまイル)です。
今年度は6年生を担任していました。
先日の記事で紹介した、
「新しいカギ」×「逃走中」=「学校かくれんぼ」
その続編として、
卒業間際に体育館を貸し切り
最後の最後のお楽しみ会をしました。
その名も、「戦闘中」!
⓪「戦闘中」とは?
そもそもみなさん、
「戦闘中」をご存じでしょうか。
つまり、広いフィールドで行う生き残りドッジボールです。
これを、小学校の体育館でできる、
体育館ならではの「戦闘中」にアレンジしました。
というか、子どもたちがアレンジしてくれました。
今回は学級会で話し合う時間が取れなかったので、
ルール作りや運営・進行など
立候補してくれたリーダーに「全任せ」だったのですが、
感心するほど見事なゲーム設定でした。
①会場・ルール設定
【会場】体育館
・跳び箱、カラーコーン、平均台、ボールかごなど、
体育館倉庫にあるものをランダムに配置する。
・通常プレイヤーと、「忍」役(ビブスを着る)に分かれる。
通常プレイヤー約20名に対し、忍は5名前後。
・フィールドは体育館全体(ステージは除く)。
動き回ったり、跳び箱等の障害物に隠れたりしながら、相手を狙う。
自分以外全員敵。結託も、裏切りもアリ。
・通常プレイヤーは、ボールを当てられたら牢屋へ。
「忍」は3発当てられたら消滅。
・頭部はノーカウント。キャッチできたらセーフ。
・忍が全滅、もしくは制限時間(8分間)終了でゲームセット。
・ボールはソフトバレーボール、キャンディボール、スマイルボールなど
多種多様。ボールで身を守るのもOK。
・当たった人は牢屋(肋木周辺)に入る。当たった回数を、
ホワイトボードの自分の番号のところに正の字で書いていく。
・合計3戦で、当てられた回数が少ない人がチャンピオン!!
・当てられたプレイヤーは、牢屋横にある玉入れかごに
3つ玉を入れたら復活!何度でもフィールドに戻れる。
②2回戦・3回戦の追加ルール
2回戦、3回戦と追加ルールが加えられていきました。
3回戦とも全く同じルールだと飽きが来る可能性もありますが、
ここにアレンジを入れられる発想が素晴らしい。
ちなみに、1回戦の成績上位者に
「枷」となるようなルールを追加する案もあったようですが、
状況を見てやめたようです。
この、用意してきたルールを「やめる」という判断ができるのも、すごい。
2回戦目の追加ルールは、
「ボールは1人1つしか持てない」です。
一見些細な変更のようですが、
これによって戦略は大きく変わります。
1回戦目を見ると、ドッジボールの得意な児童が
複数のボールを確保している姿もまま見られましたが、
この追加ルールにより、ボールが満遍なく行き渡り
より戦況が動くようになりました。
そして3回戦目は、
「『忍』専用ボールの追加」です。
スマイルボール(サッカー)を「忍」専用にしたことで、
「忍」の優位性が高まり、
牢屋に向かうプレイヤーが増え、
戦況がさらに激しく流動的になりました。
また、ここから追加の「忍」として
担任(私)の登場。
それにより最高潮に活気のあるバトルが繰り広げられました。
とてもとても盛り上がった、
学級最後の、小学校最後のお楽しみ会になりました。
「戦闘中」を運営してくれたリーダーたちが
どこまでの展開を見越して
ルール作りをしてくれたのかは分かりませんが、
実に見事な場づくりでした。
きっと、先回の「学校かくれんぼ」のような
イベントをつくり上げてきた経験が生きたのでしょう。
最後の「担任投入」という演出も憎い!
6年生の子どもたちと、卒業間際に全力でドッジボールをしあう時間、
とてもとても豊かでした。
ありがとう。卒業おめでとう。
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